パンオタクが選ぶ福岡パン

口中マリアージュの極み。南北堂の「あんぱん」

福岡で10年以上パンブログを続け、2020年には城南区別府にパン喫茶をオープンさせた「pantiki」さん。毎日をリープアップしてくれる福岡のパンを、「ひとぱん入魂」の気持ちで1つずつご紹介いただく新連載。7回目の今回は、北九州市小倉南区の「南北堂」さんのあんぱんです。

あんぱん派あんバター派

そんなん、あんバターはバター挟むんやから別物ちゃうの!?比べるもんちゃうやろ!?
的に。
東野さんぽく突っ込まれそうですが。

そうなんです。
比べるもんちゃうんです(は?)

あんぱん派の人はあんこが好きなのです。

なんなら、お隣にあんバターが有れば、あんバターも買っちゃう。
『カボチャあんパン』『桜あんパン』なんかの派生型も買っちゃう。

対して、あんバター派は『あんことバターの織りなすあまじょっぱい感じ』が好き
なので、あんバターが無いなら、買わない。

そして、あんぱん派の人は、ふわふわしたソフト系のパンを好む人が多く、
あんバター派の人は、もっちりとしたベーグルや、噛み締めがいのあるハード系のパンを好む率が高い様な気もしています。

では、かく言うじぶんはどうなのか。

じぶん、あんぱん派です。

あんこが好きです。『自家製あん』と書いてあると、絶対買ってしまいます。
もちろん隣にあんバターがあれば悩みまくった挙句、両方買うことも多々有り。

でもね、
あんぱん派にも亜種がありましてね、
『フランスあんぱん派』という亜種が(笑)

あんこが好き、でも、甘すぎるのは苦手
あんこも生地も噛み締めながら、咀嚼し、両方味わって、その甘さを柔和し、
口中でマリアージュさせたい。

でも、そういうマニアック!?な方も増えて来ているようで、
ハード寄りな生地のあんぱん
増えて来てます!嬉しい限り、、、。

そんな私のおすすめは、北九州の南北堂さんのあんぱん

全粒粉の生地の美味しさもさることながら、この甘さ控えめのあんこ
あんこも生地も、両方主役になれる甘さと炊き具合。粒感の残り方が絶妙です。

扱い難いとされる全粒粉の生地で、どうやって包餡してるのだろう?と尊敬してしまうほど、ぎっしり餡子が詰まった断面も、あんこ好き垂涎のまとなのです。

他の全粒粉のパンたちも全て、滋味深い味わい。
店主さんの全粒粉パン愛含め、ぜひ、味わっていただきたいお店なのでした。

あ、ちなみに、これらの統計は『絶対』ではございません。
パンオタクが肌で感じた感覚的なもの。
あくまでも『当社比』みたいな感覚で、今後も温かい目で読んでくださいね(笑)

* * *

南北堂さんでは、「パン生地づくりに牛乳類・卵・白砂糖を配合しない」ことを徹底されています。
開業当初からバターは一度もストックしたことがなく、今後もバターを使用しない方針で続けていかれるとのこと。
あんバター派の方はぜひ、南北堂さんではあんぱんを楽しみつつ、本連載でのあんバター回をお楽しみにされてくださいね!

* * *

南北堂
住所:〒802-0802 福岡県北九州市小倉南区城野3丁目13−21[map]
定休日:不定休(HPに営業カレンダーあり)
営業時間:7:00頃~19:00(売切れ次第閉店)
駐車場:なし(店舗前の路地に停めてOK)
お問い合わせ:メールやInstagramのダイレクトメッセージ・南北堂Webサイトより
HP:http://nanbokudou.sblo.jp/
インスタ:https://www.instagram.com/nanbokudou/
通販web


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パンブロガー
pantiki
福岡在住。色々なパンを食べ歩き、「ひとパン入魂」を心に紹介するパンブログを10年以上運営。2020年には福岡市城南区別府に、ブログを三次元化させたパン喫茶「kissaten ぱんフレット。」をオープン。オリジナルのメニューの提供のほか、ロスになる前のパンにアレンジを加え、ストーリーと一緒に味わってもらう「パンのバトン活動」を続けている。

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