パンオタクが選ぶ福岡パン #002

ポクポクとした、手作り感溢れる素朴さが肝。いくの製パンの「クリームパン」

福岡で10年以上パンブログを続け、2020年には城南区別府にパン喫茶をオープンさせた「pantiki」さん。毎日をリープアップしてくれる福岡のパンを、「ひとぱん入魂」の気持ちで1つずつご紹介いただく新連載。2回目の今回は、早良区南庄「いくの製パン」さんのクリームパンです。


こちらが今回紹介するクリームパン。手のひらサイズの、ちょうどよい大きさです。

クリームパンが好き。

パン(小麦製品)が好きなのは言わずもがな、好きな食べ物を羅列する時に、かなりの確率で『小麦➕たまご➕乳製品』である事に気づく。

中でもその『美味足し算』の代表格とも言える『カスタード』の類には目がなく、特にシュークリームやクリームパンが大好きです。

ですがここで、強く申し上げたいのは、
『クリームパンとシュークリームを食べたい時の違いについて』
二者は似て非なるもの也。

あくまでも個人的見解ですが、シュークリームの『クリームパティシェール』と呼ばれるクリームは、『カスタード➕生クリーム』ですので、かなりの確率で『口中で、カスタードと生クリームが五分五分の割合で感じられるような』印象のものが多い気がしています。
よく言えばニュートラル。
あえて嫌な言い方をするならば、
せっかくの個性をお互い薄めあっている。

個人的には、たまごならたまご。乳製品なら乳製品。どちらかに突き抜けてくれている方が、好きだったりします。
(なので、たまご屋さんの〜、牧場の〜、とか銘打つお店で好みのシュークリームに出会う率高し)

対するクリームパンですが、こちらもお店によりますが『保形率の高いカスタードそのもの』をぽってりと包み込んでいらっしゃる場合が多い。
ほわほわの生地を噛み締めて、たまご!な感じのポクポクしたカスタードを満喫するわけです。

ですので、シュークリームでもクリームパンでもどっちでもいいや!という日は無く。

カスタード『飲みたい』とき、且つ、やや乳製品寄りの気分のときはシュークリームで、
カスタード『食べたい』とき、しかも今日はたまご!の気分のときはクリームパン、なのであります。

そんなわたしのお気に入りクリームパンは、早良区南庄にある「いくの製パン」さんのもの。
やはりポクポクとした、手作り感溢れる素朴さが肝。ふわふわし過ぎないフワもっちりな生地も、ぽってりクリームとの相性抜群なのです。


ミルクパンかな?と思わせる、ミルキーで、柔らかく、ほんのり甘みのある生地。

奄美大島のきび砂糖を使用したという自家製クリームは、ぽってりと、たっぷりと。こくがありながら、べったりしていない甘みです。

* * *

いくの製パン
住所: 〒814-0031 福岡県福岡市早良区南庄1丁目1−17 第42 川崎ビル 101号 [map]
定休日:水曜
営業時間:8:00~18:00
電話:092-776-1914
Instagram:https://www.instagram.com/ikuno_seipan/

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パンブロガー
pantiki
福岡在住。色々なパンを食べ歩き、「ひとパン入魂」を心に紹介するパンブログを10年以上運営。2020年には福岡市城南区別府に、ブログを三次元化させたパン喫茶「kissaten ぱんフレット。」をオープン。オリジナルのメニューの提供のほか、ロスになる前のパンにアレンジを加え、ストーリーと一緒に味わってもらう「パンのバトン活動」を続けている。

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