6/30全世界同時公開の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』で、往年の絵看板が復活!

6/30に全世界同時公開された『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』で、往年の絵看板が復活しました!作品のみどころと、絵看板の詳細をご紹介します。

年齢を重ねると、若い頃にはできたことが随分とできなくなってくる。

記憶にモヤがかかる。視力が衰える。急に走ると3日後にどこかが痛くなる。

 

その代わり、経験値で補えるものもある。

 

人生100年時代と言われている中、フクリパ読者をはじめとする日本の働く現役世代には、折り返してもなお生きていけるだけの気力、知力、体力を維持できるのだろうかという不安もつきまとっていることだろう。

 

しかし。

そんな不安を鮮やかに裏切ってくれるのが、今回紹介する『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』だ。

 

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』とは

映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグ監督×「スター・ウォーズ」シリーズを手掛けるルーカスフィルムの超豪華制作陣がタッグを組み、主演をハリソン・フォードが務めた、世界中で人気を誇るアドベンチャー・シリーズ「インディ・ジョーンズ」。

 

その全世界待望となる最新作にして、インディ最後の冒険となる『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が、630()に全世界同時公開となった。

 

 

「インディ・ジョーンズ」は、考古学者にして冒険家の主人公インディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界中を飛び回りながら、様々な危険や謎に立ち向かい冒険を繰り広げていく不朽のアドベンチャー・シリーズ。

 

最新作では、“人類の歴史を変える力”を持つ究極の秘宝を巡り、考古学者にして冒険家のインディが因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空と全方位で争奪戦を繰り広げる。

 

ついに、巨匠ジョン・ウィリアムズのおなじみのテーマ曲「レイダース・マーチ」に乗せて、インディと共に映画館で壮大な冒険を体験する究極のアクション・アドベンチャーの幕が上がったのだ。

 

日本では、オープニング3日間の週末興行収入No.1!全世界興収もNo.1の大ヒット!

感動のフィナーレに興奮と絶賛の声が続出するなど、日本中でインディ・ジョーンズが席巻中だ。

 

また、先日実施されたUSプレミアには、ハリソン・フォード、スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカスという、映画界の伝説ともいえる3人が揃って登場。ハリソン自ら「気分は最高です。やるべきことはやったと思う。この映画には本当に満足しています」と太鼓判を押すなど、早くも傑作の呼び声が高まっている。

 

 

 

本作のみどころ

1981年、スピルバーグとルーカスが産んだ大ヒットシリーズ「インディ・ジョーンズ」の、文字通り最後の作品。

 

劇中では、2つの時代のインディが登場する。

若かりし頃のインディ。

そして、時を経て偏屈じじいと化した時代のインディ。

 

ここで、懐かしさと歳を重ねた実感を一度に味わうことのできる、本作のみどころを少しだけ紹介したい。

 

©2023 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved. 

 

2つの時代のインディ

みどころのひとつは、なんと言ってもまもなく81歳を迎えるハリソン・フォードが、この2つの時代を見事に演じ切っている点。若かりしインディの顔はもちろんCGや合成だとわかる、わかるけれどもその身のこなしから若さをしっかり感じさせるてくれるので、まさに圧巻だ。まぁ、若いと言っても脂ののった壮年期だが。

 

そして一方、偏屈じじいとなりアパートでも学校でも疎まれているほうのインディには、恐ろしいほどの老体を極限までさらしたシーンが登場する。あのハリソンが、この脚本をOKしたことに驚愕すら憶える。

 

この点において、年齢を重ねることの意味を、演技、容姿、表情、と様々な場面や角度で表現している作品と言えるだろう。

 

 

幼い頃の記憶と重なる世界観

また、フクリパ読者のなかには、幼少期から10代の間に1作目『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』、2作目『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』、3作目『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』を映画館やテレビで見た人も多いはずだ。

 

猿の脳みそ、カブトムシ、心臓を素手でつかんだあのシーン…現在とはまったく異なる描写の数々は、ルーカスとスピルバーグが生み出したエポックメイキングとして記憶に深く刻まれている人もいるだろう。

 

最後となる本作では、描写される内容に変化はあるものの(猿の脳みそは出てこないのでご安心を)、基本的にはこの頃とあまり設定が変わっていない。インディが年を取ったと言っても、1960年代、つまり当初の1930年代から30年ほどが経過した世界であり、大きな違いは戦中か戦後かというところになる。

しかし、この時代性が、本作の大きな筋にもなっているのでぜひ注目していただきたい。

 

そして、本作にもしっかり製作総指揮としてスピルバーグとルーカスの名が刻まれている。

そう、つまり、幼い頃に見たインディ・ジョーンズの世界がそのまま繰り広げられるのだ。

スマホもパソコンもない、IT皆無の戦中戦後のアドベンチャー。相も変わらず七つ道具はインディ・ジョーンズ・ハットと鞭。インディの無謀さも博識さも勇敢さもそのまま。ただ、少し衰えただけ。

 

その充実した肉体と演技、制作陣の変わらぬまなざしは、ぜひ過去作をリアルタイム(またはテレビ放送)で楽しんでいた世代に味わってほしいポイントである。

 

 

老いと孤独、知へのあくなき探求

もうひとつ、ネタバレにならない範囲で特筆したいのが、過去作で時系列になっているインディの私生活に異変が起きていること。諸事情あって孤独の身となったインディは、本作「運命のダイヤル」で、文字通り自分の運命を判断する契機に見舞われる。

 

このとき、インディが語ったひとことは、老いや衰え、孤独など、年齢を重ねると感じてくる大人たちの焦燥感と結びつき、なんとも言えぬ感情がこみあげてくるのだ。

 

ぜひ、そんなインディの決断に対し、何を感じ、どう思ったのか、近くの人同士で感想を語り合ってみてほしい。というより、語り合いたくなるはずだ。

 

どう生き、どう老いるのか。そこにいるのは、自分だけか、そばに誰かがいるのか。人生をかけてやり遂げたい仕事が、大きく旋回するチャンスに遭遇した際、あなたはその橋を渡るのか、渡らないのか…。

 

最後のインディは、我々に大いなる問いを投げかけている。

 

 

 

インディ・ジョーンズの過去作の看板を描いていた中村高徳さんが、キャナルにて最後の看板を披露

そしてここ福岡でも、去る628日、この最新作の公開を記念し、福岡市内在住の看板画家・中村高徳さん(78 歳)が最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の絵看板を製作、披露された。

 

 

中村さんは「インディ・ジョーンズ」伝説が始まった記念すべき1作目『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』、2作目『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』、3作目『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の映画絵看板を手掛けた経験を持つ。

 

『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(中村さん提供)

 

『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(中村さん提供)

 

『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(中村さん提供)

 

映画館の看板が手描きだったことを、いま思い出して郷愁にかられた読者も多いことだろう。

そんな我々の心を躍らせ、妄想をかきたててくれていた看板画家・中村さんの、最後のインディ看板が「ユナイテッドシネマ キャナルシティ13」に飾られた。

 

映画絵看板を手掛けた看板画家の中村さんは、晴れやかな舞台は苦手で…と謙遜しつつも、マスコミの前に登壇。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』では、「ハリソン・フォードは自分と同じような年代なので、看板を一生懸命描かせてもらいました。」と熱弁。

 

最新作の絵看板を作ることになった時の気持ちを「若いころ映画が大好きで、映画看板画家になりたくて田舎から福岡に出てきた。今、この歳になって最後の機会を与えてもらったのが嬉しかった。最後に映画の看板を福岡で描いたのがもう約20年前、それから一切描く機会がなかったけど、自分も年齢的にもこれが最後だろうと思い、一生懸命に丹精込めて描きました。」と語った。

 

 

絵看板の制作で楽しかったところについて「一つひとつ、ハリソン・フォードの姿も含めて、絵が仕上がっていく段階、それがもう最高の幸せ!」「(数々の俳優を描いてきたが)ハリソン・フォードさんが大好きで、今までもいっぱい描いてきました。レイダースで最初に描いたときから(「インディ・ジョーンズ」シリーズの)ポスターの絵柄も好きで、楽しみながらワクワクしながら描いた。」と笑顔で語った。

 

 

映画絵看板を手掛けることがなくなってから、映画館のスクリーンで観る機会も減っていた中村さん。今作を試写会で観た感想を「音響といい、大きな画面といい、とにかく迫力があった!」と最新作に大興奮。これはこの場面だな、あの場面だな…と絵看板に描いたシーンを確認しながら楽しんだ様子。

 

 

時代の流れとともに、映画の絵看板文化が失われつつあるなか、中村さんが20年ぶりに手掛けた本作の絵看板は「半月くらいで仕上げた。塗料は12色。いろんな色を混ぜて色を近づけてきた。大概の色は出せる!」とプロフェッショナルとしての気概を見せつけた。

 

インディの伝説を描き続けた中村さんが描いた『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』映画絵看板は、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13の8Fロビーにて7月末まで展示予定。

 

 

全世界待望の最新作では、巨匠ジョン・ウィリアムズのおなじみのテーマ曲「レイダース・マーチ」に乗せて、インディと共に映画館で壮大な冒険を体験することができる。ハリソン・フォードの目力にこだわり、職人技で描かれたダイナミックな映画絵看板とあわせて楽しんでほしい。

 


 

看板画家 中村 高徳(なかむら たかのり)78歳

昭和20年長崎県小値賀出身。17歳のとき、福岡市内で映画の看板を請け負っていた高木画房の故・高木寿夫氏に師事。28歳で独立、ナカムラ看板開業。以後、福岡市内の映画館の絵看板を手がける。ソラリアシネマや、その前身のセンターシネマで上映された数々の映画の看板も描いてきた。現在まで手がけた映画の看板の数は1,000点以上にのぼる。過去にシリーズ1作目『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』、2作目『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』、3作目『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』とシリーズ3作の映画絵看板を手がけた。福岡市早良区在住。

 

 

 

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』 

©2023 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

【あらすじ】

ハリソン・フォード演じる大ヒットシリーズ「インディ・ジョーンズ」がこの夏、最後にして、最大の冒険へ。

“人類の歴史を変える力を持つ究極の秘宝《運命のダイヤル》を巡り、考古学者にして冒険家のインディが、因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空と全方位で争奪戦を繰り広げる! 巨匠ジョン・ウィリアムズのおなじみのテーマ曲に乗せて、インディ・ジョーンズと共に映画館で壮大な冒険を体験する究極のアクション・アドベンチャーの幕が上がる―─

映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は630日(金)公開。

 

【詳細】

■公開日:630日(金)全国劇場にて公開

■原題:Indiana Jones and the DIAL OF DESTINY 

■監督: ジェームズ・マンゴールド(「フォードvsフェラーリ」、「LOGAN/ローガン」)

■製作:キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル、サイモン・エマニュエル 

■製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス 音楽:ジョン・ウィリアムズ

■出演:ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、アントニオ・バンデラス

ジョン・リス=デイヴィス、マッツ・ミケルセン 

■日本版声優:村井國夫、坂本真綾、大塚明夫、宝亀克寿、木村皐誠

■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

 

【福岡公開劇場】

ユナイテッド・シネマキャナルシティ13T・ジョイ博多、中洲大洋、TOHOシネマズららぽーと福岡、ユナイテッド・シネマ福岡ももち ほか 6月30日(金) 全国劇場にて公開

 

 

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