えんホールディングスグループが描く 花の街・福岡
2018年に福岡市が開始した「一人一花運動」は、市民・企業・行政が一体となって、花や緑に囲まれたまちを育てていこうというプロジェクト。この想いに深く共感し、積極的に協賛しているのが、えんホールディングスグループです。2019年から本格的にこの取り組みに参加し、街の景観をより美しく、豊かにするための取り組みを行っています。背景には、「福岡が花いっぱいの街になることで、美しい景観が生まれ、住む人はもちろん、福岡を訪れる人にも心地よい“おもてなし”ができる」という社長のまちづくりへの思いがありました。
まずはスポンサー花壇への協力からスタート。2019年には、えんホールディングスグループの自社マンションブランド「エンクレスト」に花を植えるプロジェクト『366 flower days Project』が始動しました。もともと“エントランスアート”をテーマにした物件づくりをしていましたが、そこに“花”という新たな要素を加えて、365日+1日(うるう日)いつでも花が咲くマンションを目指したのだそうです。
なんと、すでに完成している物件を含む124棟すべてに花を設置。マンションを美しい花々が彩ります。
石原氏との出会いが生んだ、花と緑の新しい暮らし
「366 flower days Project」を実現するにあたり、設計会社から紹介されたのが、世界的に活躍する庭園デザイナー・石原和幸氏です。石原氏といえば、英国チェルシーフラワーショーで何度も金賞を受賞し、エリザベス女王に“緑の魔術師”とも称される存在。
庭園デザイナー・石原和幸氏
マンションの設計段階から関わる石原氏は、普通は駐車場にするようなスペースでも「ここに花を植えましょう」と提案されるんだそう。この柔軟な発想が、ほかの物件とは一線を画す美しい景観づくりにつながっています。これまでマンションの植栽といえば、シマネトリコやリュウノヒゲなど、育てやすく手間のかからないものを選んでいましたが、石原氏との出会いにより、色とりどりの草花で一気に華やかに。
もちろん、花は植えて終わりではありません。
花の美しさを保つには、こまめな手入れが必要です。特に夏場は、朝晩の水やりが欠かせないとのこと。最近は自動潅水機を設置した物件もあるものの、ほとんどは手作業だそう。それでも、毎月花を植え替えて、季節ごとの花の表情を楽しめるようにしているのだとか。そんな丁寧な管理も、プロジェクトのひとつ。マンションのオーナーにもこの取り組みを理解してもらうために、花が生む景観や暮らしへの影響を丁寧に伝えているのだそうです。
通常なら駐車場にするようなスペースにも惜しみなく花壇を設置。色とりどりの花々が目を楽しませてくれます。
マンションのオーナーにとっては、施工前の段階では、花が生み出す景観や、暮らしへの影響がなかなかイメージしづらいといったことがあるものの、想いを伝えるとほとんどの場合共感していただけるのだそう。「最近は、“花があるマンション”という印象が、エンクレストの魅力として少しずつ根付いてきた気がします。」と、えんHDの広報担当者は語ります。
また石原氏は見た目の美しさだけでなく、その土地の自然との調和にも配慮して植栽を選んでいます。
例えば、花壇に植えるのは在来種のみ。一般的に外来種は繁殖力が強く、在来種を枯らしてしまう危険性や、海外から害虫が入ってくるリスクがあるためです。こうした環境への配慮も大切にしています。
暮らしに寄り添い、地球にもやさしく。安心して花々を楽しめる環境づくりを心掛けています。
訪れる人の心を包み込む、石原氏の優れた庭づくり
石原氏の植栽は、単に美しいだけでなく、そこに訪れる人や暮らす人にそっとやさしく寄り添うような設計がなされています。例えば、えんホールディングスグループが運営する福岡市博多区住吉の「ホテルトラッド博多」には、石原氏が手がけた「チェルシーガーデン」が広がり、四季折々の草花や彩り豊かな植栽が、宿泊客の目を楽しませてくれます。
「ホテルトラッド博多」にある、石原氏が手がけた「チェルシーガーデン」
シンボルツリーの百日紅(さるすべり)は、石原氏が所有する久留米の山で大事に育てたもの。5月になるとピンクの花が咲き誇ります。
ホテルのレストランからもチェルシーガーデンの絶景が楽しめます。都心にあるとは思えないほどの癒しの空間!
石原氏の庭づくりの魅力は、建物の利用者だけでなく、その周囲を歩く人々にも開かれていること。チェルシーガーデンも、外周に植えられた草花が道行く人の目を楽しませてくれます。マンションも同様に、入り口や道沿い、そしてエントランスからもガラス越しに美しい植栽が楽しめるよう配慮されていて、誰もが花と緑を楽しめる工夫が随所に施されていることがわかります。
チェルシーガーデンの外壁は、道路側の花壇も含めたトータルの風景でデザインされています。
エンクレストの道路沿いの花壇は道ゆく人々の目を楽しませています。
マンションのエントランスからのまるで額縁の絵のような風景は、日々の暮らしに彩りを与えてくれます。
福岡市南区・大橋駅前に2025年4月に開業した複合商業施設「OHASHI HILL」の屋上広場「スターパーク」にも、えんホールディングスと石原氏が共に作ったガーデンが広がっています。365日花が咲くように設計され、建物の利用者はもちろん、地域住民にも心地よい憩いの場となっています。
複合商業施設「OHASHI HILL」屋上広場
花のチカラで変わる!街の景色と人々の心
歩道の花壇やエンクレストのマンションに植えられた花々が、福岡の街の雰囲気を明るくするステキな光景に出会うことも。例えばある朝の通勤時間には、お子さんを自転車に乗せて保育園へ向かう親子が花壇の前で立ち止まり、花を見てニコニコと会話を交わす姿が。慌ただしい朝の時間に、わざわざ立ち止まって花を愛でるなんて、素敵なひとときですね。
えん博多ビル前にある花壇
また、マンションやえん博多ビル前の花壇で花の写真を撮っていると、通りすがりの年配の女性が「お花がきれいね~」と、にっこり声をかけてくれることもあるそう。
えんHD 広報
またマンションの花壇を整備したことで、以前目立っていたゴミのポイ捨てやタバコの吸い殻が明らかに減少し、道行く人々のマナーも向上したといいます。たとえ小さな花でも、そこにあるだけで街の景色や人々の気持ちが変わるもの。花が持つパワーは想像以上に大きいようです。
花と緑に包まれた暮らしを叶える「エンクレストガーデン福岡」
そんな花のある風景が福岡の街に少しずつ広がる中、福岡市中央区小笹でも新たな取り組みが始まっています。全364戸・14階建ての大規模分譲マンション「エンクレストガーデン福岡」は、福岡市中央区でありながら、二つの公園に隣接し、緑に囲まれた稀少な場所。まるでひとつの街のような存在感です。そのランドスケープデザインを手がけるのは、もちろん石原氏です。
シンボルガーデンがあり、季節ごとの美しい花々が咲き誇るエンクレストガーデン福岡。春には桜をたくさん咲かせたいという声もあったものの、落ちた花びらが車に付着してしまうという助言を受け、管理面も考えて選定しています。年間を通じてさまざまな花を植え替えることで、常に季節を感じられるガーデンは、日々の暮らしに、彩りとやすらぎをもたらしてくれるのではないでしょうか。
福岡市中央区小笹に登場する大規模分譲マンション「エンクレストガーデン福岡」
【公式】エンクレストガーデン福岡|福岡市中央区小笹の新築分譲マンション |えんホールディングス
またマンションギャラリーではベランダガーデンの提案を行っています。2025年3月に開催された「花の祭典~Fukuoka Flower Show Pre-Event~」では、ベランダガーデン企画も手がけ、多くの来場者の関心を集めました。ベランダという限られたスペースでもガーデニングの魅力を感じられるようなアイデアを提供しています。
「花の祭典~Fukuoka Flower Show Pre-Event~」で提案されたベランダガーデニング
華やかに開幕「Fukuoka Flower Show Pre-Event」初日レポート!27日のフラワーセールも要チェック
「一人一花運動」と共に育む、花のある福岡の街づくり
福岡市がスタートさせた「一人一花運動」は、現在、福岡市内のみならず、北九州市や福岡県全体へとその輪を広げています。企業と行政が手を取り合い、花と緑が街を彩ることで、美しい景観と心豊かなまちづくりが実現されつつあります。
そんな中、「花の咲くマンション」を目指すえんホールディングスグループの取り組みは、建物やその周辺の景観を変えるだけでなく、福岡に住む人々や訪れる人々に癒しと心地よさを提供しています。
えんHD 広報
えんホールディングスグループの取り組みは、「一人一花運動」とともに、花と緑のある暮らしを少しずつ広げ、福岡の街やそこに暮らす人々の心にも変化をもたらしているようです。