主要な大都市で最も転出超過が続いた状況からの復活!
1963年、当時の門司市・小倉市・若松市・八幡市・戸畑市の5市の対等合併を経て誕生した北九州市。
それから間もない1965年以降、「鉄冷え」と呼ばれる製鉄・鉄鋼業の業績低迷や製造業の海外移転などを背景に、主要な大都市では最長期間である59年間にわたり、転出者数が転入者数を上回る転出超過が続いていました。
この状況を打開するために、北九州市は市の持つ力やポテンシャルを見える化することに注力しています。さらに、市民や企業からの協力を得ながら、官民一体となった取り組みを着実に推進しています。
その1つの成果として、今回の人口転入超過に至ったものと考えられています。
トレンドの変化と、日本人の転出超過の大幅改善
人口転入超過の要因として、外国人は転入超過を維持する一方、大きな変化として日本人の転出超過が大幅に改善しました。
昨年行われた市民アンケートでは、「住み続けたいと思う」市民の割合が過去最高の84.1%を記録したことや、最近の北九州市のイメージとして「市の明るい話題をよく見るようになった」が最上位となるといった変化が背景にあるものと考えられています。
若者と子育て世代の改善
また、注目すべき点として、次の点があげられます。
■近年悪化が続いていた20代・30代の「若者」の転出超過が改善
■14歳以下の子どもがいる「子育て世帯」が転入超過に転化
北九州市では「日本一若者を応援するまち」を目指した「Z世代課」の発足や、パルクール世界選手権やクリスマスマーケットの開催など、若者をターゲットとした施策の充実を図ってきたほか、第二子以降の保育料無償化をはじめとした子育て支援の強化を進めてきました。
特に企業誘致・進出が加速!
2023年度における企業誘致に関する投資額は過去最大(2,581億円)となり、若者に人気で雇用吸収力のあるIT企業では、直近10年間で進出した188社のうち46社が同年度に集中しています。
さらに、スタートアップの分野でも新興・スタートアップ企業の出現率が全国の市区で1位となるといった成果も現れています。
こうした様々な取組がトレンドの変化に寄与しているものと考えられています。
「ふっかつの北九州市」動画公開中!
この度の人口転入超過に至るにあたり、市民や企業からの力添えをもらった北九州市。
今回の成果をたくさんの方々に共有するための動画が公開されています。ぜひチェックしてみてくださいね!
60年ぶりの人口転入超過はまさに北九州市の「反転攻勢」の狼煙とも言える出来事。
北九州市はこの機を逃さず、「担い手」「賑わい」「投資」の更なる拡大につなげ、まちの勢いを大きく、強くしていくとのことです。
これからの北九州市に要注目ですね!
参考サイト
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000076777.html