天神中央公園の西中洲エリア再整備に続き、同天神エリアに民間活力を導入
出典:(別紙7)天神中央公園天神エリア(アクロス福岡南)現況概要
アクロス福岡の南側に位置する、県営『天神中央公園』天神エリアが今後、さらに魅力的な公園になる━━━━。
福岡県は、Park-PFI制度を想定した民間活力を導入しながら、天神中央公園天神エリアの整備に乗り出す。
Park-PFI(『公募設置管理』)制度とは、都市公園法に基づき、公募で選定した民間事業者による飲食店や店舗などの設置・管理を認める制度である。
天神地区のオフィスなどで働く人たちにとって、〝都会のオアシス〟といえる天神中央公園は、天神エリアと西中洲エリアで構成されている。
このうち西中洲エリアについては2019年8月、公園の魅力向上に取り組み、Park-PFI制度を活用して、西日本鉄道株式会社を代表とする企業グループが、飲食施設『HARENO GARDEN EAST&WEST』」(ハレノガーデン イースト&ウエスト)をオープンさせた。
今回、アクロス福岡の南側である『天神中央公園』天神エリアにおいても賑わいを創出することを目的に〝飲食機能を有する常設の公園施設〟を公募する予定だ。
公募に先立ち、事業者からの事業アイデアや、募集内容についての事業者の意向、さらに公園に対する評価・期待などを幅広く収集して、公募条件の内容を整理していくサウンディング調査(対話型市場調査)を近く実施する。
2023年7月10日、サウンディング調査に関する事前説明会をアクロス福岡内の会議室で開催する。
その後、提案書の受付や提案事業者との個別対話を経て、同年10月上旬にサウンディング調査結果を公表する予定だ。
旧福岡県庁跡地の都心部にある天神中央公園の広さは約3.1ha
出典:『福岡県営天神中央公園 天神エリア(アクロス福岡南)への民間活力導入に関するサウンディング調査 実施要領』
福岡市のほぼ中心部に位置する県営『天神中央公園』は、1989年に旧福岡県庁跡地に誕生した。
都会において、自然を感じることができる憩いの場として、オープンスペースを提供するとともに、非常時における緊急避難場所としての機能を合わせ持つ都市公園である。
天神中央公園の総敷地面積は、約3.1ヘクタールだ。天神中央公園は、アクロス福岡の南側にある天神エリア(敷地面積:約2ヘクタール)、そして那珂川支流の薬院新川に架かった公園通り橋でつながっている西中洲エリア(同約1.1ヘクタール)で構成されている。
北側にアクロス福岡、西側に福岡市役所がある天神エリアは、福岡市都心部である天神地区のオフィス街に位置する。
1915年に建設されて1981年まで使用された旧福岡県庁舎の跡地であり、天神中央公園の天神エリア内には旧庁舎石柱や石材を使用した噴水広場もある。
現状での公園利用者数は平日1日あたり2万653人、休日同2万8,297人となっており、年間利用者数としては約845万人と推計している。
また、公園の北側での通行量が多い半面、南側の通行量が少ないということも明らかになった。
都心部の貴重なオープンスペースである『天神中央公園』天神エリアの整備に向けては、下記の点を課題として認識している。
・足を止めて公園を利用してもらえる施設がない。
・天神エリア南側の利用者が少ない。
・樹木の影響による夜間の暗さ。
・売店等の公園施設が老朽化している。
福岡県では今後、民間との連携を図りながら、利用者のニーズに沿った適切な公園整備を進めていくとする。
物件概要
所 在 地/ 福岡市中央区天神1丁目3−46
分 類/ 都市公園
運営者 / 福岡県
敷地面積/ 3.1ha
開 園/ 1989年3月
参照サイト
福岡県営天神中央公園 天神エリア(アクロス福岡南)への民間活力導入に関するサウンディング調査 実施要領
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/life/668514_61585592_misc.pdf
福岡県公園街路課『県営天神中央公園 天神エリア(アクロス福岡南)への民間活力導入に関するサウンディング調査の実施について』
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/tenjintyuo-sounding.html
(別紙7)天神中央公園天神エリア(アクロス福岡南)現況概要
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/life/668514_61723174_misc.pdf
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