仕事でいろんなアイデアを出さないといけないんだけど、どういう方法がいいのか悩んでいませんか?今回は究極の一冊です。
書籍紹介では「不朽の名著でアメリカ最大の広告代理店・トムプソン社の常任最高顧問、アメリカ広告代理業協会の会長などを歴任。広告審議会(AC)の設立者で元チェアマンが書いた1940年から世界中の人々を魅了し続ける不変の法則。 」と書かれています。
なんだか固そうですが、この本はとても薄く、ヤングの書いた部分は62ページ。日本の物理学者(地球物理学)で東京大学名誉教授の竹内均さんが解説した文章と合わせても、なんと100ページしかありません。タイトルに書いた通り「60分で読める」のでぜひ手に取っていただきたいです。
ここで内容を全て説明してしまうと、本屋としては買っていただけなくなるのでいささか複雑な心境です。なので今回はあえて薄く紹介させていただきます(すみません)。
本の内容はすぐ読めるほど薄いのに、名著と言われるぐらい濃度が高く、極めて簡潔にアイデアのつくり方を順序立てて説明しています。読み終えた瞬間にすぐ実行出来る内容ですのでぜひトライしてみてください。
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
本の最初に書かれている言葉です。ここから段階を踏んで新しいアイデアのつくり方が始まります。でもここまでとします。詳細はぜひ本を読んでくださいね。
この中で書かれている方法をアレンジしていますが、私がアイデアを生み出す時に行っているのは、付箋を使うことです。しかも大きな付箋をたくさん使用します。
あるテーマについてアイデアを出さなくてはいけない場合に付箋に何でもかまわないので思いついたワードをどんどん書いていき、壁にどんどん貼っていきます。カテゴリー分けなど気にせずとにかく思いつくワードを出していきます。そしてそれを「熟成」させるのです。
しばらくの間それを放置し、眺めているとそこからそれぞれのワードとの間につながりや関係性が見えてくるのです。そこからまた新しいワードを書き出していく。この繰り返しの中で新しいアイデアが突然生まれてくるのです。
アメリカのサスペンス映画とかでよく見ませんか?主人公が壁一面に新聞の切り抜きや写真やメモを貼りまくるのを。そのカオスな風景の中から気がつかなかった新しいアイデアのヒントやキーワードが生まれていくのです。
私が本屋を開業するまでの2年間も、自分の本屋をどういう場所にすればいいのか、たくさんのワードを書き出し、寝かし、見返しながら、今のコンセプトや事業内容を見出しました。こういう地道な作業が昔も今も大切なのです。
いきなりノートを広げパソコンを広げたところで新しいアイデアなど生まれません。しかも未知のものを組みわせるようなことも不可能です。アイデアとはまさに今この世の中にある既知のものの中から、今まで考えなかった組み合わせで生まれて来るものなのです。
「音楽プレーヤーで電話やインターネットが出来たらなぁ。」
これ全てあるものの組み合わせではないですか??
さあ、今すぐ本屋へ駆け込んでください。読めばあなたも明日から素晴らしいアイデアマンになれる?かも。
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ジェームス・W・ヤング (著/文)
発行:CCCメディアハウス
新書判 102ページ
定価 1,000円+税
書店発売日:1988年4月1日
https://honto.jp/netstore/pd-book_27268696.html?partnerid=02vc01
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