108 ART PROJECTとは
108 ART PROJECTは、アートの力でまちの景観を豊かにし、賑わいのある街づくりに貢献することを目的に2021年に開始されました。人々が自分たちの街やコミュニティに興味を持つきっかけを創出すると共に、共感する物語を紡ぎながら様々な領域の企業や自治体そして人々を繋ぎ、その時代に合った価値を共に創るネットワークを生み出すことを目指しています。
ビルオーナーやパートナー企業、アーティストの協力のもと、新ビル建設地の仮囲いアートを皮切りに様々なプロジェクトを展開しており、これまで「淀屋橋プロジェクト」や、「SAGA日の出プロジェクト」など、仮囲いから新しいまちの景観が生み出されてきました。
108 ART PROJECTのHPでは、描かれたアートの一部を再利用可能な素材で制作するといったSDG’sへの取り組みや、プロジェクトのプロセスやアーティストのインタビューなどを撮影したムービーや写真なども公開されています。
https://www.108art.ne.jp
福岡市地下鉄 七隈線博多駅プロジェクト
今回のプロジェクトでは、福岡市地下鉄 七隈線全線開通により、九州各地や本州方面への交通拠点としての機能が強化される博多駅の博多口駅前広場に設置されている、「福岡市地下鉄七隈線博多駅(仮称)建築工事」(工事受注者:大成・森本・三軌建設工事共同企業体)の仮囲いに、大分県出身のアーティスト・宮﨑勇次郎の手がけるアートが展示されます。
キャンバスに見立てた仮囲いには、「場所をつなぎ、人を結ぶ」物語が描かれます。
七隈線利用者を含めさまざまな人々が行き交う博多駅が、日本各地のみならず東アジアの地域や、人々を繋ぐことを表現する作品になるそうです。
展示作品
作品はこちら。
(全景)
(作品部分拡大画像)
福岡の名所や著名人に加え、ユーモラスなキャラクターなどが描かれた風景になっています。
アーティスト宮﨑勇次郎氏のコメント
宮﨑勇次郎氏
今回この事業目的のもとに「場所をつなぎ、人を結ぶ」というテーマでアート作品の制作を行いました。
様々な大陸を流れる川や滝は繫りながら海へと注がれることから、作品の全面を覆うように水を描き「場所のつながり」を表現しています。
福岡の名所や著名人に加え、ユーモラスなキャラクターなどが混沌と描かれた風景に、観る人はその時の心境やそれぞれの視点によって違った感想を抱くと思います。そこに正解はなく、その時に感じた想いがこの作品の物語となり完成となります。
アーティストプロフィール
■宮﨑勇次郎
大分県生まれ。
実家である銭湯のペンキ絵(背景画)をベースに、一つの場所からは観ることが出来ない複数の視点を持つ絵画を制作。
物事には相反する感情や考えが存在し、複雑に絡み合うように共存している。
昨日まで正しかった事が今日は違う事がある。そんな移ろいゆく曖昧で美しい世界を表現。
2021年に熱海で行われたアートイベントに参加するなど、壁画を中心に表現の幅を広げている。
■近年の主な展覧会
「偶然と記憶は赴くままに」(2021年、埼玉)、「私の中のロマンチシズム」(2021年、東京)など
展示概要
展示期間:2022年4月1日〜2022年12月(予定)
展示場所:博多駅博多口駅前広場(住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街)
主催:108 ART PROJECT事務局
協力:大成・森本・三軌建設工事共同企業体(工事受注者)
福岡市交通局建設部施設設計課(工事発注者)
▷プロジェクトメンバー
■トップパートナー企業:西尾レントオール株式会社、株式会社乃村工藝社、TSP太陽株式会社
■エリアパートナー企業:大日本印刷株式会社
■アーティストキュレーター:伊藤悠(island JAPAN co.,Ltd)
■アドバイザー:佐藤優(神戸芸術工科大学)
▷本プロジェクトに関するお問い合わせ先
108 ART PROJECT事務局
メール:info@108art.ne.jp
電話番号:03-6853-7700(株式会社山下PMC 担当:竹田)
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七隈線の延伸や駅周辺のビル建て替え等で変わっていく博多駅周辺。
フクリパでは再開発のプロジェクト「博多コネクティッド」や博多の商業施設「キャナルシティ博多」などについても紹介してきました。こちらも合わせてお楽しみくださいね。
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