【石原和幸の夢コラム】

暮らしにプラスフラワーを!「お花のある暮らし」の作り方

3月になり花と触れ合う機会も増えてきたのではないでしょうか。 前回#19の記事では「ロスフラワー問題」についてと、花の廃棄を減らすアイデアをお話ししました。 花の出荷数が全国3位の福岡から、花の廃棄を減らし、もっと身近に花を添えることを目指し、今回はもう少し踏み込みます。 コミュニケーションを増やし、つながりをつくることにもつながる「お花のあるくらし」、その実現に向けたアイデアについて触れていきます。

お庭を縦にして壁を作る「壁庭」

 
僕の会社は「壁面緑化」の特許を取得しています。
お庭を縦にして壁に作ったら…そんな発想でデザインされたのが壁面緑化です。
 
僕は「壁庭(かべにわ)」と呼んでいます。
 
建物において最も目に触れる機会の多いのは外壁です。
その壁側を無機質なものに留めておくのではなく、花と緑が溢れる壁面にすることで心が安らぐ空間になると僕は考えています。
 
 

 
 
こちらは福岡市博多区にある「株式会社えんホールディングス」さんの壁庭で、僕がデザインさせて頂きました。

大通りに面したこの壁庭はえんホールディングスさんで働く方はもちろんのこと、通りを歩く方、周りのビルで働く方、車で通る方など多くの方々が見ることができます。
花と緑は人をリラックスさせ幸せにしてくれる、と僕は信じています。
日々働いていらしたら触れる機会の少ない花と緑ですが、大通りに壁庭があるとたくさんの方にお届けできるのです。

このような壁があったら、ほっ、と気持ちが安らぐのではないでしょうか。
 
 

個人のお宅でも「壁庭」をはじめてみませんか?

 
この壁庭を街中のビルだけではなく、個人の御宅でも壁面を花と緑で覆ったら面白そうではありませんか?
 
これはただのアイデアですが、アイデアは閃いたもの勝ち、言ったもの勝ちです。

まずは「どうしたらいいか?」「できることは何か?」を考えることが大切だというのが僕の持論です。
方法は、その後から練ったら良いのです。
重要なのは、興味を持ってもらうこと。
面白いと感じてもらうことで真似したいと思ってもらえるきっかけになりますし、そうやって花と緑の輪が広がるんだと僕は信じています。
 
最近ではDIYで壁面緑化をされる方が増えてきています。
いきなり壁一面を変えていかずとも、少しずつご自身のペースで壁を庭に見立てて、花と緑が溢れる空間を作っていただくのがよいでしょう。
 


 
そのような花と緑に触れる空間をひとりひとりが作り上げていく文化が広がれば、福岡の街に活気まで溢れてくるのではないでしょうか。
またそれは、お花の地産地消に繋がり、フラワーロス問題を解決に導いてくれると僕は考えています。


▶花と緑を身近にしてSDGsに。福岡で7000万本が廃棄されている「ロスフラワー」問題を考えよう。
  
 

本物でなくとも花や緑を身近に感じられる「花柄」を

 
他にも、より簡単に花と緑に触れるやり方として、「花柄」を身の回りに足すのも楽しそうではありませんか?

本物の花ではなくても花や緑を身近に感じられる要素になると思います。

Tシャツやワイシャツなど普段着る服に造花や刺繍の花を添えたり、寒い季節なら手袋を花柄にしたり、あるいは車の中でもヒヤシンスやスイセンなどの球根の花を置いたりなど、日常のワンシーンに花を加えるんです。
 
人々がペットを可愛がるのと同じように、花も人々の生活の一部あるいはパートナーになるように存在していて欲しいなと願っています。
 
こうしたささやかな「プラスアルファ」ならぬ「プラスフラワー」で、今までに一度も花に興味を持ったことが無かった人や、花を植えたり飾ったりしたことが無い人にも、「花って良いな」と思えるきっかけになったら嬉しい限りです。

 
 
ご存知の方もいるかもしれませんが、実際に僕は普段からファッションに花柄を取り入れています!
 
 
 

 
 
 
 
毎日このような、花を取り入れたコーディネートをしています。

そのおかげで「かわいいシャツですね!」と言っていただいたりと、身に付けた花柄を見つけてくれた人にお声を掛けてもらうことが多いです。(笑)

シャツをきっかけに個人的な話をする仲になることもあり、日々花の力を再確認しています。

皆さんも僕と同じように花柄シャツを着てみてはいかがでしょうか?
 
 

花を通じてコミュニケーションのきっかけを作る

 
福岡での花の活動といえば、僕がアンバサダーを努めさせていただいている一人一花運動。
花と触れ合う機会を増やすべく積極的に活動していきます。2022年の元日に発行された福岡市政だよりでは、とてもありがたいお声が届きました。
 
 
花でつながる (西区 30代)

一人一花運動で職場の周りが花で美しくなりました。
花の手入れを通して、ほかの部署の人ともコミュニケーションが取りやすくなりました。
(No.1700号の福岡市政だより「ハッピーボックス」より)


 
 
想いをつなげる花は、人と人との関係をつなぐこともできる!
それを誰かが感じ取ってくれたということが嬉しくて仕方がありません。
 

2022年2月20日には福岡市植物園で「植物園NEXT」として新たなチャレンジであった「一人一花ガーデンラボ」第3回初心者向けミニチュアガーデン講座を開催しました。

第一弾セミナーとして半年に渡り全3回のコースを実施し、最終回だった今回は、ハーブを使った寄せ植え講座を行いました。
寄せ植えを作ることは決してハードルが高いことではありません。むしろ、シンプルなものでも自作することで愛着が湧いて、もっと花と緑を好きになれると思います。
 
第一弾のコースを修了した方々には、4月に修了書進呈式の実施を予定しています。
また、今年の4月以降にも花や緑にまつわる講座の開催を考えているので、その際には是非お気軽にご参加ください。
 
講座を通して、皆さんの花と緑の輪がまた広がっていくのを楽しみにしています!
 
 
福岡がフラワーシティとなることで、このつながりは街中にどんどん広がっていくだろうと考えています。

新型コロナウイルスの猛威は、人同士のつながり、ひいてはコミュニケーションを希薄にしています。
一人一花運動、そしてフラワーバトンで人と人とをつなぎ、会話を咲かせ、皆さんの心をより豊かにしていきたいです。

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庭園デザイナー
石原和幸
長崎市生まれ。22歳で生け花の本流『池坊』に入門。以来、花と緑に魅了され生花の路上販売から店舗販売、そして庭造りをスタート。その後、苔を使った庭で独自の世界観が「英国チェルシーフラワーショー」で高く評価されこれまで14回出展し計11個の金メダルを受賞。エリザベス女王より「緑の魔術師」と称される。全国で庭と壁面緑化など緑化事業を展開し環境保護に貢献すべく活躍中。

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