【石原和幸の夢コラム】

「福岡市植物園」の新たな挑戦と目指す未来について

今年秋、福岡市植物園で「一人一花サミット」が行われ、福岡市の高島宗一郎市長より「植物園NEXT」として植物園の今後の展望やビジョンが発表されました。僕も関わっていくので、今回は、「植物園の新たな挑戦と目指す未来」について書きたいと思います。

高島福岡市長が、新ステージへチャレンジする「植物園NEXT」のスタートを宣言

 
「一人一花運動」に取り組む活動団体、市民、企業等が一堂に集う花緑のイベントである「一人一花サミット2021」が、10月30、31日の両日、福岡市中央区小笹にある福岡市植物園で開催され、その中で高島宗一郎福岡市長より、「ワクワク感と花緑の彩りにあふれた植物園の実現に向けた、新たなチャレンジ「植物園NEXT」をスタートします」との宣言がありました。

高島市長

新型コロナウイルスの影響により、人と人との繋がりや生活様式が大きく変化する中で、花や緑がもつ「力」や、花や緑がある場の価値が再認識されています。

「一人一花運動」の拠点である「福岡市植物園」についても、コロナ下での新たなニーズを捉え、花や緑好きな人はもちろん、植物に興味はなくとも魅力を感じて訪れたくなるような選ばれる場を目指した、2つのリーディングプロジェクト一人一花ガーデンラボボタニカルライフスクエアを開始します。


 

僕はこの2つのプロジェクトの内の「一人一花ガーデンラボ」の方に関わらせてもらっています。これは僕が講師となるセミナーを開催し、僕の経験や感性、技術を教え、「福岡の花緑を広げていく人材を育成する」のが目的で、その育成舞台としてサスティナブルをテーマとしたシンボルガーデンを、僕のプロデュースで福岡市植物園の芝生広場に造ることになりました。
 

「一人一花ガーデンラボ」で、楽しいガーデンライフの参考になる庭造り目指す

 
今年の3月26日~4月4日の間、「一人一花スプリングフェス」が開催され、そこで僕はJR博多駅前広場会場のシンボル花壇として「フラワーマン」という作品を造り展示させてもらいました。花の伝承人であるフラワーマンが、花緑を広げてたくさんの笑顔を増やしていくというコンセプトの作品でした。
 

通常このようなイベント用の一時的な作品は、常設とは違い役目が終わると撤去処分という寂しい運命になることが多いのですが、この作品には続きがあって、今回は育成の舞台となるシンボルガーデンへ資材を継承し、新しい作品の一部に活かせることになりました。SDGsが叫ばれている昨今、使えるものは再利用して命を無駄にせず、更に意味ある物へ作り変えることは、凄く素敵なことだと思いました。
 
初心者からプロまで誰もが花のある暮らしの楽しみ方を知ることができ、ここで学び感じられた方が「一人一花運動」の輪を広げていくスタートの場になるということで、「さてどんな庭園を造ろうか」と考え、まず「相手を知らなくては」ということで作庭予定地を見に、植物園まで行きました。
 
芝生広場というだけあり、皆さんが集え、周りが池に囲まれ、さらに土俵みたいに一段上がっていて、360°どこからでも見られる印象的かつ目立つ場所でした。それを見て、「育成だけを目的とした内容じゃダメだなぁ、来園した人が見て単純にキレイって思えて、自宅でマネをしたくなるようなデザインを盛り込み、皆さんの楽しいガーデンライフの参考になる庭を造らないといけないな」と思いました。
 

「ガーデンラボ」が、素敵なガーデンライフへの入口や拡充のきっかけに

 
自宅の庭やベランダで「マネしたい!」と思ってもらえるよう、約30坪の敷地を通路挟んで大きく2つに分け、それぞれ和と洋のデザインにし、さらにそこに3つのポイントを作りました。
 

POINT① 特殊な植物は使わず、どこの園芸店でも普通に販売されていて簡単に手に入る植物をつかうこと。
POINT② 高さが違う植物を組み合わせて立体感を出し、同じ植物の量でもよりボリュームが出るようにすること。
POINT③ 参考にしやすいように、小さい面積でテイストが違うスポットガーデンを造り、配置する。

 
――以上の3点を押さえることで「石原先生が造った庭だから」といった特別感をなくし、身近に感じてもらい、いろいろとチャレンジをしてもらいたいと思いました。
 
また人の行動意欲というのは、「こんな風になりたい」や「したい」という憧れや願望が大きいと思うので、このガーデンラボが皆さんの素敵なガーデンライフへの入口や拡充のトリガー(きっかけ)になれば嬉しいことだと思っています。
 
 

もう一つのリーディングプロジェクトは、「一人一花運動」の輪を広げる活動拠点

 
「植物園NEXT」のもう一つのリーディングプロジェクト「ボタニカルライフスクエア」は、施設の名称で同じく芝生広場に2022年10月に完成予定で、まさに「一人一花運動」の輪を広げる活動拠点となるということです。
 
https://www.midorimachi.jp/whatsnew/detail.php?id=706
 
 
でもこれだけ聞くと「草花に興味ある方の施設にとどまってしまうのかな」と思っちゃいますよね。今の時代はカフェの中に本屋が開店するなど、多様性が求められていると思います。
 
ここも基本は、「花緑がハブとなり人と人の交流や繋がりを作り広げていく」のだろうと思いますが、あまり型にはまらず自由な発想で活用できれば、新たな植物園の利用へと繋がっていくことでしょう。
 
 

植物園はやはり環境がいい! 「皆さんだったら緑や花に囲まれて何をしたいですか?」「勉強や読書は必ず図書館でないとダメですか?」「森林浴しながらリモートワークはどうでしょう?」――植物園は草花を見る所という概念を捨てて、その環境を使う場所と考えると、いろんな発想が出てきそうですよね。
 
そんな皆さんの発想がこの「ボタニカルライフスクエア」の利用価値や限界を変えていくと思います。是非ガンガン意見を出してもらって、植物の展示にとどまらず、植物を見るだけにとどまらない新しい形の植物園を作ってたくさんの人に足を運んでもらい、最初は違う目的であっても少しずつ花緑に興味を持ってもらえればと願っています。
 
僕の庭園デザイナーとしての感性や知識を求められているかもしれませんが、元気も取り柄なので、明るさや前向きさを伝えながら、「不特定多数の皆さんが愛し利用できる新たな植物園像を求め、作っていく」ことに協力していきます。

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庭園デザイナー
石原和幸
長崎市生まれ。22歳で生け花の本流『池坊』に入門。以来、花と緑に魅了され生花の路上販売から店舗販売、そして庭造りをスタート。その後、苔を使った庭で独自の世界観が「英国チェルシーフラワーショー」で高く評価されこれまで14回出展し計11個の金メダルを受賞。エリザベス女王より「緑の魔術師」と称される。全国で庭と壁面緑化など緑化事業を展開し環境保護に貢献すべく活躍中。

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