【石原和幸の夢コラム】

植栽面積が狭い都心で、彩りのある立体的「壁面緑化」を実現!キャンバスは建物の壁、植物を絵具に見立てる。

進学や就職、異動など何かと変化が多いこの時期。福岡では身の回りの環境だけでなく街並みも日々変わっていっています。今回は、その変化に伴う花と緑の提案と、イベントが無事に終わったので、そのご報告をしたいと思います。

お庭や花壇はアート。その場の雰囲気や環境に合わせて変わる

 
前回も紹介した「一人一花スプリングフェス」が、無事に終了しました。3月27日から4月4日まで開催された同イベントですが、僕は博多駅前広場にシンボル花壇を作らせてもらい、オープニング・セレモニーにも参加させていただきました。
 
シンボル花壇は、上から下まで花と緑で囲まれた空間に“フラワーマン”を設置。「夜になるとフラワーマンが妖精になり、街中にお花や種を植えて回り花を増やしていく」というストーリーでデザインしました。
 

最初、フラワーマンはハットを被った英国紳士をイメージした画を描きました。ですが、今回の趣旨を考えたときに、「皆さんに花の楽しさを知ってもらわないといけないし、立ち止まって見てもらい笑顔になってもらい、そして写真撮って拡散してもらいたい」。
 
そう思うと、フラワーマンにインパクトとユーモアが足りないと直感的に感じました。「どうしたら楽しく興味を持ってもらえるか?」と考えたとき、ドンドン遊び心が入ってきて、花でアフロヘアを作ったりポケットから花が溢れ出したりといろいろと変えてしまいました。
 
結果、フラワーマンの前であったオープニング・セレモニーも高島市長を中心に華やかに開催され、「皆さんに写真もたくさん撮ってもらいましたし、声を出して笑ってもらえたので大成功だった」と思います。皆さんも花壇を作るときにただただお花を列植するだけでなく、何かアクセントやユーモアを加えると楽しいのかもしれませんね。
 


「一人一花スプリングフェス」オープニングセレモニー会場にて

今回のように僕が現場に入って作り出すと絶対に予定していたデザインとは変わってしまいます。お庭や花壇もアートと考えれば、その場の雰囲気や環境に合わせて変わって当然です何事も良いものにしようとすることで、プラスの変更は全然アリだと思います。
 
リード文でも書きましたが、進学や就職など変化の大きい時期です。このコラムを読んでいただいている方の中には、社会に出たばかりの新入社員の皆さんも多いことだと思いますが、いろんなことを沢山インプットし、イレギュラーな事態にも臨機応変に対応して変えていく力が付くと、大きな武器になるので頑張ってください!
 
 

立体的で花が咲き、季節を感じられる壁面の緑化を提案。建物の価値も上げる

環境の変化というのは、福岡の街中でも進行中です。特に天神をぶらぶらと歩いていると、今まであった象徴的なビルが解体されたり、解体前を上回る大きなビルが既に姿を現したりと、景色が一変してきています。
 
新しいビルの建築もあり、景色が変わる天神エリア

ある意味、「今の天神の景色は貴重だ」と感じます。僕は庭園やランドスケープのデザインをやっているので建築現場を見かけると、やっぱり「植栽計画はどうなるのか」と考え、「ビル全体が緑化されたら面白いだろうな」とかいろいろと妄想してしまいます。
 
郊外の広い敷地は別ですが、街中では平面での植栽面積の確保は難しくなっています。とはいえ、屋上緑化でビルの屋上に木を植えても地上を歩いている人には見えません。もったいないことです。そこで僕が提案するのは「壁面緑化」です。
 
壁を緑化することで、街行く人の目にも入ります。何より、平面で緑化するより、縦に緑化する方が植物の見られる面積が広くなります。同じ植栽面積でも緑視率は上がるので、植物の使い方としては有効です。また建物のインパクトや地域のランドマーク的存在にもなり得るので、建物の価値を上げるという意味でも有効だと思います。
 

花をツールとして福岡の街づくりを進める

 
僕は子供の頃、長崎の田舎で育ちました。その時に遊びまわった里山の風景が、僕の庭園デザインの根底にあります。会社は東京・渋谷にありますが、「想像の世界で渋谷全体が緑で囲まれたら」ということで画を描いたこともあります。
 

渋谷緑化のイメージ

田舎から出て、都会で働いていると、故郷の里山の景色が無性に懐かしくなるものです。でも都心では地価も高いし植栽面積も狭いということで、目を付けたのがオフィスビルや店舗の壁でした。「縦方向に庭を作れば」というのが、壁面緑化へチャレンジしたきっかけでした。
 
ただ一般的に見る壁面緑化は、蔓や地被類を這わせたグリーン一色で平坦な壁だと思います。僕が目指すのはそこではなく、もっと立体的で花が咲き季節を感じられる壁面緑化でした。
 
いろいろ試行錯誤しながらも独自の作り方で、建物の壁をキャンバス、植物を絵具に見立てて、理想とする彩りある立体的な壁面緑化が作れるようになりました。福岡の街中で僕が作った大型の壁面緑化が見れるのは、警固公園近くの建物と、昨年作った博多区住吉にあるホテルトラッド博多の壁です。
 

壁面緑化された天神・警固公園近くの建物

壁面緑化が目印となっている「ホテルトラッド博多」

「ホテルトラッド博多」に関する詳しい情報は⇒https://hotel-trad.jp/

僕は日々、花と緑が街中にどう広げたらいいかを考えています。花と緑は、まずコストを考えられることが多いのが現状です。どうにかこの殻を破り、「花をツールとして福岡の街づくりをしていく」という風にシフトできればと思います。
 

PayPayドームで、一緒に花壇を作りましょう!

 
最後に、今年で3回目となりますがソフトバンクホークスさんのPayPayドームで、「コンテストガーデン」を開催します。PayPayドームに皆さんの花壇が作れます。プロ・アマ問いませんし、企業や学校、お友達どうしなど、参加形態は自由です。
 
テーマは、「とりもどせ、元気!」
 
コロナ禍で沈みがちな社会が、「花のチカラで明るく元気になる」ように、皆さんの想いと選手たちへの応援も込めて、是非とも皆さんの花壇でドームを彩ってください!
詳しくはこちらをご覧ください。
 
https://www.softbankhawks.co.jp/news/detail/00004180.html
 
一緒に花を増やして、福岡の街をより一層彩りある住みやすい街にしましょう!

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庭園デザイナー
石原和幸
長崎市生まれ。22歳で生け花の本流『池坊』に入門。以来、花と緑に魅了され生花の路上販売から店舗販売、そして庭造りをスタート。その後、苔を使った庭で独自の世界観が「英国チェルシーフラワーショー」で高く評価されこれまで14回出展し計11個の金メダルを受賞。エリザベス女王より「緑の魔術師」と称される。全国で庭と壁面緑化など緑化事業を展開し環境保護に貢献すべく活躍中。

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