東急不動産・西松建設・JR九州の共同企業体が業務代行予定者

出典『(仮称)粕屋町仲原東・志免町別府土地区画整理事業』
福岡県粕屋町仲原東・志免町別府エリアは、博多駅、博多港、福岡空港、福岡インターチェンジなどの“陸・海・空“の主要施設から車で30分圏以内に位置し、主要地方道である県道24号沿いに立地する、交通アクセスに優れた地区だ。
粕屋町仲原東土地区画整理事業準備委員会および志免町別府土地区画整理事業準備委員会(以下、「両準備委員会」という)は2025年10月3日、『(仮称)粕屋町仲原東・志免町別府土地区画整理事業』の業務代行予定者を選定した。
業務代行予定者は、東急不動産株式会社・西松建設株式会社・九州旅客鉄道株式会社で構成する共同企業体である。
事業検討区域の広さは約32.2ヘクタールで、粕屋南部消防組合消防本部中部消防署西出張所の隣接地一帯。
両準備委員会では、良好な市街地の整備・改善に向けて、民間業者のノウハウや資金などを活用し、組合事業を円滑かつ効率よく確実に推進していくために、業務代行方式の導入を検討してきた。
同事業の業務代行予定者である共同企業体では、「FUKUOKA Future Cross City~多彩な魅力の掛け合わせから新しい価値の創造を~」を事業コンセプトとし、「賑わい施設、商業、住宅、産業、農業の融合による魅力にあふれた新しい価値を生み出す街の創出をはじめ、再生可能エネルギーと先進テクノロジーを軸としたエリアマネジメントによる常に進化し続ける高付加価値な街の創造、コンテンツの融合により一歩先の魅力を生み出す街の実現」を提案している。
今後の事業スケジュールについては、2026~2027年度において市街化区域に編入し、組合設立の認可を目指す。
2027年度以降に仮換地を指定し、造成工事に着工する予定だ。
2033年度以降に造成工事を完了し、換地処分・清算・区画整理登記を予定している。
今回の発表に際して、東急不動産・西松建設・JR九州による共同企業体では、「今後は、両準備委員会、粕屋町仲原東・志免町別府地区地権者、各種関係者と協力の上、当共同企業体としての専門的な知識、豊富な経験・ノウハウを発揮しながら、魅力的なまちづくりに貢献できるよう取り組んでまいります」とする。
福岡都市圏は物流に高需要。福岡県は工業地で全国3位、9年連続増

『(仮称)粕屋町仲原東・志免町別府土地区画整理事業』予定地の現況
先日発表された2025年基準地価調査において、工業地の平均変動率で8.6%増だった福岡県は、47都道府県の中でも第3位となっている。
福岡県は前年、工業地平均変動率11.6%増で全国トップだった。
福岡県では、工業地における特徴的な動きとして、「上昇率が縮小するも、依然として物流施設用地需要が牽引し、高い地価上昇が継続している」とする。
福岡県における工業地価上昇の主な要因として、EC市場の拡大や物流拠点の再編による物流施設への高い需要がある。
特に福岡都市圏での需要が高く、結果として福岡県全体の工業地価を押し上げて、9年連続増を記録している。
福岡都市圏における工業地価の上昇において、牽引役を果たしている自治体が粕屋町と志免町だ。
10年連続で工業地価の上昇を記録した粕屋町の2025年調査の変動率は、13.6%増だった。
同じく9年連続で工業地価の上昇を記録した志免町は、同15.7%増と高い伸びを示している。
計画概要
■地区名称:粕屋町仲原東地区及び志免町別府地区
■所在地:福岡県糟屋郡粕屋町大字仲原1581-1他
■開発手法:土地区画整理事業(組合施行)
■施行者:粕屋町仲原東土地区画整理組合、志免町別府土地区画整理組合(予定)
■地区面積:約32.2ヘクタール(事業検討区域)
うち粕屋町仲原東地区:約28.3ヘクタール、志免町別府地区:約3.9ヘクタール
■地権者数:約120人
参照サイト
東急不動産株式会社『(仮称)粕屋町仲原東・志免町別府土地区画整理事業』業務代行予定者に選定~福岡県にて持続可能なまちづくりの実現に向け始動~
https://www.tokyu-land.co.jp/news/uploads/1942f84d543c4b826144f5d6072eeb7cf9347f3f.pdf
九州旅客鉄道株式会社『(仮称)粕屋町仲原東・志免町別府土地区画整理事業』 「業務代行予定者」に選定
福岡県『令和7年度福岡県地価調査の概要』
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/life/792986_62689082_misc.pdf









