【画像】画像:福岡市発表資料より

【経済・ビジネス短信@フクリパ】

東平尾公園の大谷広場が自然と森の魅力に気づき、誰もが楽しめる公園になる【福岡市博多区】

公園利用者の利便性向上を図り、公園の魅力を高めることを目的にして、民間のノウハウを活用していく公募設置管理制度(パークPFI)━━━。福岡市は8月14日、同市博多区内にある、明治公園、清流公園、東平尾公園(大谷広場)の3公園において、パークPFIの優先交渉権者を発表しました。今回、東平尾公園(大谷広場)のリニューアルに向けた提案内容を紹介していきます。

すべての人に優しい〝遊べる〟公園へ民活で刷新していく

【画像】画像:福岡市発表資料より

画像:福岡市発表資料より

 

「都心に近い森の中にある自然地形を活かした公園」「全体をインクルーシブとする公園」「『Play with』を広める公園」「遊びの『わ』が拡がる公園」「地域と協働する公園」━━━。
福岡空港の東側に位置する東平尾公園は、広大な敷地内に陸上競技場をはじめ球技場やテニスコートなどの多彩なスポーツ施設やレクリエーション施設を備えた総合公園だ。
同公園内の南西エリアに緑豊かな丘陵地に親子で楽しめるアスレチック遊具や草スキー場、ローラー滑り台などを備えた大谷広場がある。
今回の東平尾公園(大谷広場)整備・管理運営事業では、『Play with〜みんなが遊ぶ、みんなで遊ぶ公園〜』を基本方針とする大和リース株式会社福岡支社を代表とするグループが、優先交渉権者に決定した。

大谷広場のリニューアル事業では、福岡市の『Fukuoka Green NEXT』を踏まえ、利用者が自然と森の魅力に気づき、体感する公園として整備していく。
また、誰もが一緒に楽しめるインクルーシブな考え方に基づき、すべての人に優しい公園を実現するという。
エリアごとに難易度や特色の異なる遊び場を設け、その遊び場が『わ』となることで自分に合った場所を遊びながら見つけていくとする。
そして、大谷広場をインクルーシブな公園の整備・運営のモデルケースにしていく考えだ。
一方、公園周辺の自治会と協働して住民参加型のプロジェクトを推進していくことで公園の魅力を向上させながら、新たなコミュニティを形成して地域と共に育つ公園を目指すとしている。

 

 

東平尾公園は2024年度着工、2025年春から順次供用を開始予定

【画像】画像:福岡市発表資料より

画像:福岡市発表資料より

 

東平尾公園は、1976年に開園した総合公園だ。
園内には、日本陸上競技連盟公認・世界陸連認証の陸上競技場をはじめ、Jリーグアビスパ福岡などのホームグラウンドであるベスト電器スタジアム、屋内外20面のテニス場などの大規模なスポーツ施設を有する。
これまで国民体育大会、ユニバーシアード福岡大会、ラグビーワールドカップ、日本陸上競技選手権大会などが開催されている。
大和リース株式会社福岡支社を代表とするグループの構成員は、株式会社エスティ環境設計研究所、木下緑化建設株式会社、株式会社才田組、株式会社コトブキ、タリーズコーヒージャパン株式会社。

 

 

今後、東平尾公園(大谷広場)のリニューアルに向けては、他の2公園と同様に2023年9月に事業基本協定を締結して、設計・協議に入っていく。そして、2024年度に着工して、2025年春から順次供用を開始していく予定だ。

 

施設概要

施設名称  東平尾公園
所在地    福岡市博多区東平尾公園二丁目
公園種別 総合公園
面積      約86.3ha
開園年度 1976年度

 

 

参照サイト

福岡市住宅都市局公園部 Park-PFI 推進課『Park-PFI 制度を活用した魅力あふれる3公園が誕生!
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/107665/1/Park-PFI_miryokuafureru3kouenntannjou.pdf

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編集者兼ライター
近藤 益弘
1966年、八女市生まれ。福大卒。地域経済誌『ふくおか経済』を経て、ビジネス情報誌『フォー・ネット』編集・発行のフォーネット社設立に参画。その後、ビジネス誌『東経ビジネス』、パブリック・アクセス誌『フォーラム福岡』の編集・制作に携わる。現在、『ふくおか人物図鑑』サイトを開設・運営する。

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