画像提供:中央日本土地建物

【経済・ビジネス短信@フクリパ】

博多駅前3丁目に既存躯体の再利用でCO2大幅削減の環境配慮型13階建てオフィスビル【福岡市博多区】

博多駅周辺地区の都心再開発である『博多コネクティッド』で耐震性の高い先進的なビルへの建て替えが進んでいます。博多駅前3丁目では、既存躯体を再利用するなどの環境に配慮した13階建てオフィスビルの建設工事が始まります。解体時や新築時のCO2排出を大幅に削減していくとする『博多駅前三丁目プロジェクト(仮称)』を今回、取り上げます。

既存躯体の再利用で解体工事、新築工事でのCO2排出を大幅削減

画像提供:中央日本土地建物

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従来の建替工事比でCO2を解体時52%削減、新築時37%削減する━━━。
第一勧銀グループ系統(みずほ銀行系列)の不動産会社である中央日本土地建物株式会社は、福岡市・博多駅前3丁目に地下2階・地上13階建ての環境配慮型オフィスビルを建設する。
場所はANAクラウンプラザホテル福岡西側の隣接地で、2023年9月に着工して、2025年6月に完成する予定だ。

 

 

『博多駅前三丁目プロジェクト(仮称)』として建設するオフィスビルでは、従前建物のうち地下2階~地上2階の柱とはりなどの躯体を新築建物に再利用している。
このため、解体時や新築時のCO2排出を大幅に削減していくとする。
新築部分では、中3階に中間免震層を設けており、建物全体の耐震性を高めていくことでBCP対策にも配慮した建物になっている。 

 

 

また、屋上に太陽光発電設備を導入しており、年間で1万500kWhを発電していく。
そして、年間でのCO2排出の削減量としては、約4.5トンを見込んでいる。

 

 

博多コネクティッドボーナスとして4件目の認定を受ける

画像提供:中央日本土地建物

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『博多駅前三丁目プロジェクト(仮称)』ビルの敷地面積は1,388平方メートル、延床面積は13,037平方メートル、基準階貸室面積は781平方メートルだ。
建物の1階には、イベントにも対応可能な屋根付きの広場を設けている。
四季折々の樹木やパブリックアート、ベンチなどを配置して憩いの場を創出する。

 

 

周辺の緑や賑わいをつなげて街の回遊性の向上を図っており、福岡市から博多コネクティッドボーナスの認定を受けている。
博多コネクティッドボーナスの認定としては、20228月に完成した博多イーストテラス、20243月に完成する『コネクトスクエア博多』、20261月完成予定の西日本シティ銀行本店本館に次いで4件目となる。

 

 

『博多駅前三丁目プロジェクト(仮称)』ビルの2階には、無料 Wi-Fi付きのラウンジやテラスを設けており、ワークプレイスとして一般開放する計画だ。
新築部分である3階~12階の貸室は、全フロアで自由換気ができ、オフィスワーカーの休憩場所やコミュニケーションの場としても活用可能な植栽付きのテラスを設ける。

 

 

建物の外観には、庇の設置やアウトポール化で日射熱取得量を減らし、環境負荷の低減を図っていく。
内装には、フローリングやウッドデッキなどの木質系素材を積極的に採用している。
『博多駅前三丁目プロジェクト(仮称)』について、中央日本土地建物株式会社では、次のようにコメントしている。

 

中央日本土地建物株式会社

多様な働き方を促進する空間を整備することで、ウェルビーイングで国際競争力の高い魅力的なまちづくりに貢献します

 

 

物件概要

 

所 在 地 / 福岡市博多区博多駅前三丁目127番(地番)
   途 / 事務所、店舗、駐車場
事業主体/ 中央日本土地建物株式会社
   数 / 地下2階・地上13階建て
敷地面積/ 1,388
延床面積/ 13,037
   工 / 20239(予定)
   成 / 20256(予定)
   考 / 博多コネクティッドボーナス認定

 

 

参照サイト

「(仮称)博多駅前三丁目プロジェクト」博多コネクティッドボーナス認定を受け 9 月着工 既存躯体を利用した免震オフィスビル開発
https://www.chuo-nittochi.co.jp/news/uploads/20230801_hakata.pdf

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関連タグ:
#博多コネクティッド
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編集者兼ライター
近藤 益弘
1966年、八女市生まれ。福大卒。地域経済誌『ふくおか経済』を経て、ビジネス情報誌『フォー・ネット』編集・発行のフォーネット社設立に参画。その後、ビジネス誌『東経ビジネス』、パブリック・アクセス誌『フォーラム福岡』の編集・制作に携わる。現在、『ふくおか人物図鑑』サイトを開設・運営する。

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