【経済・ビジネス短信@フクリパ】

世界水泳&同マスターズがいよいよ開催!来場者見込み40~50万人、経済効果は970億円【福岡県福岡市】

いよいよ3年越しとなった世界水泳選手権2023福岡大会が7月14日に開幕します。その後、8月2日からは世界マスターズ水泳選手権2023九州大会も開かれます。世界最大の水泳大会でもある世界水泳および同マスターズは、スポーツとしての感動に加えて、経済・ビジネス面でも大きな恩恵をもたらします。

7月14日開幕の世界水泳と8月2日開幕のマスターズの経済効果は970億円

【画像】画像提供:世界水泳選手権 2023 福岡大会組織委員会

画像提供:世界水泳選手権 2023 福岡大会組織委員会

 

約200カ国・地域から約2,400人の参加が見込まれる『世界水泳選手権2023福岡大会』が、2023714日から同月30日まで17日間、福岡市内で開催される。
その後、約100カ国・地域から約1万人の参加が見込まれる『世界マスターズ水泳選手権2023九州大会』が、同82日から同月11日まで10日間、福岡市と熊本市、鹿児島市にて開かれる。

 

 

世界水泳選手権2023福岡大会組織委員会(会長 鈴木大地日本水泳連盟会長)では、世界水泳および同マスターズの来場者数として、約40万人ないし50万人を見込む。
さらに全世界におけるテレビ視聴者としては、約40億人を想定する。
そして、世界水泳および同マスターズを開催することによって、全国において約970億円の経済波及効果が発生するものと試算している。

 

 

大会予算は再延期経費等45億円も含め225億円程度の見込み

【画像】世界水泳

画像提供:世界水泳選手権 2023 福岡大会組織委員会

 

今回、世界水泳および同マスターズの大会予算としては、再延期に伴う経費などが生じた結果、当初の予算よりも45億円程度多い225億円程度を見込んでいる。
大会予算の内訳としては、会場整備費80億円程度、運営費50億円程度、宿泊・輸送費など50億円程度、再延期経費など45億円程度とする。

 

 

再延期経費など45億円程度については、大会再延期前の工事分に対する安全対策費用や資材リース期間の延長に伴う費用発生分、昨今の半導体不足や木材・燃料などの資材高騰分、労務価格の上昇による施工費増などの物価上昇分だった。
このほか、大会再延期前に手配していた工事のキャンセル費用、当初の春季開催から夏季開催への時期変更に伴って空調設備の増強や追加電気工事の発生分も含んでいる。

 

 

なお、同組織委員会では、一部大会関係者の輸送の貸切ハイヤーから乗合タクシーへの切り替えをはじめ、マスターズ開閉会式の規模縮小、プレスセンターの統合、公式練習期間の短縮などの経費削減に努めてきたそうだ。

 

 

一方、大会の収入としては、協賛・寄付・チケット収入などで 35~40億円を見込み、公的助成で 60~65億円程度を確保するとしている。そして、大会予算のうち、半分程度は福岡市の市費負担となる見込みだ。

 

 

世界水泳および同マスターズの大会開催による効果として、同組織委員会では、下記の点を挙げている。

 

 

世界水泳選手権2023福岡大会組織委員会

 

世界中に『FUKUOKA』『KYUSHU』が大きくPRされ、都市ブランド力向上の面で大きな効果がある。

各地で開催される事前キャンプにより、全国的に大きな経済波及効果が見込まれる。

宿泊・輸送・飲食に係る消費など、コロナ下で大きな影響を受けた開催都市への直接的な経済効果も見込まれる。

開催概要

世界水泳選手権2023福岡大会 
World Aquatics Championships – Fukuoka 2023
開催期間/ 2023714日〜730日(17日間)
種別/   6種別75種目(競泳、アーティスティックスイミング、水球、飛込、ハイダイビング、オープンウォータースイミング)
参加人数(見込み)/ 約200カ国・地域、約2,400
会場/ 
【福 岡 市】
マリンメッセ福岡A館・B館、
福岡県立総合プール、
シーサイドももち海浜公園

 

世界マスターズ水泳選手権2023九州大会
World Aquatics Masters Championships – Kyushu 2023
開催期間/ 202382日〜811日(10日間)
種別/ 5種別63種目 (競泳、アーティスティックスイミング、水球、飛込、オープンウォータースイミング)
参加人数(見込み)/ 約100カ国・地域、約10,000
会場/ 
【福 岡 市】
マリンメッセ福岡A館、
福岡市立総合西市民プール、
福岡県立総合プール、
シーサイドももち海浜公園
【熊 本 市】
熊本市総合屋内プール(アクアドームくまもと)
【鹿児島市】
鹿児島市鴨池公園水泳プール

 

参照サイト

世界水泳選手権2023福岡大会組織委員会会議の開催について
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/104595/1/230123_sekaisuiei_release.pdf?20230123180918

 

 

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編集者兼ライター
近藤 益弘
1966年、八女市生まれ。福大卒。地域経済誌『ふくおか経済』を経て、ビジネス情報誌『フォー・ネット』編集・発行のフォーネット社設立に参画。その後、ビジネス誌『東経ビジネス』、パブリック・アクセス誌『フォーラム福岡』の編集・制作に携わる。現在、『ふくおか人物図鑑』サイトを開設・運営する。

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