福岡市中央区白金にある「御菓子 TUGI」は和菓子の専門店。
見惚れるような美しい和菓子が並び、店内はまるでギャラリーのよう。定番の福岡土産ももちろんいいけれど、品がありながらちょっぴり変わった、気の利いたおもたせをお探しの方へぜひ足を運んで欲しい、おすすめのお店です。
あんこ好きの2人が、和菓子を追求したお店
まずはお店がオープンした経緯からご紹介します。
「御菓子 TUGI」は和菓子を主に取り扱うお店ですが、外観はご覧の通り。”和菓子屋さん”と言われて抱くお店のイメージとは、少し違う印象を受けるのではないでしょうか。開店当時、スタイリッシュに和菓子を陳列し販売するお店は、福岡にはありませんでした。
CAFEで働いていたあんこ好きな2人が、和菓子を楽しんでもらえるお店を開店したいと思いオープンしたのが「御菓子TUGI」です。あんこを楽しんでもらいたいという思いで、商品も和のテイストを意識して考案されています。
お店はグレーの落ち着いたトーン。店内に響くBGMは鳥のさえずりで、窓を開けていると時には鳥が飛んでくることもあるそう。植物も活けてあり心地よく感じます。
そこに並ぶ宝石のような、綺麗に作られたたくさんの御菓子。何を買おうか、選んでいる時間もワクワクさせてくれます。
ココナッツやラムを使った変わり種も。和の素材が使われた豊富なラインナップ
「御菓子 TUGI」には、30種類以上の商品が多く並びます。その商品は、1つを除く全ての商品に和の素材が使われています。
ちなみに例外はガトーショコラ。こちらは、オープン当初から人気の商品です。
洋菓子もできるだけ、和の素材を入れたいという思いで商品の考案をされています。パウンドケーキにも、あんこや旬の和の素材が使われています。
材料にもこだわりがあり、小豆は北海道産。お米は佐賀県内で生産されたもの、生姜は宮崎産などと、各食材ごとに適する材料を仕入れながらお菓子の製造販売を続けているそうです。
中でも大人気の商品は、定番のおはぎ。
通年販売されているおはぎの種類は、つぶ・こし・きなこですが、他にもたくさんの種類があります。私が来店した時期は、ラムと生姜もありました。
おはぎ以外でぜひ注目して欲しいのは、期間限定で並ぶ、2種類の“季節の生菓子”。旬の果物や季節を感じる生菓子は見た目も綺麗です。
私は2種類のおはぎと、季節の生菓子(この時は水羊羹!)を持ち帰りました。
写真:左から「おはぎ くろ(税込380円)」「季節の生菓子ときめく水羊羹(税込480円)」「おはぎ きなこ」(税込200円)
まず、おはぎを食べてみました。お米の粒がしっかりと残っていてあんこもほどよい甘さ。和菓子よりも甘味が控えめですっきり。食べやすいスイーツという印象を受けました。
「くろ」は、表面にまぶされたココナッツがほのかに香ります。中にはこし餡とチョコが入っており、和と洋なのに違和感がありません。加えてアクセントに生地に練り込まれた胡桃とレーズンが、合わさると香ばしさを感じます。
どちらも、和菓子の重たさを全く感じないので「もう1個!」と思います。「ときめく水羊羹」は木の芽の緑がアクセントで、色も味も爽やかでした。
男性へのおもたせにもおすすめ
最後に、おもたせ用のパッケージをご紹介します。
ヴィヴィットなテープと箱に、南天の葉。シンプルでかっこよさや品もありながら、鮮やかな色のテープには遊び心が感じられ、南天の葉にどこか和の印象も受ける。まるでTUGIさんの和菓子そのもののような、素敵なデザインのパッケージです。
お持ち帰り用の箱は、繊細な和菓子の形を守ってくれつつ開封しやすい作りになっているので、安心して持ち帰れます。
店員さんにシーンを伝えておすすめを聞いてみるのもよいでしょう。とても丁寧に、色々教えて頂けますよ。日持ちのする商品を選ぶ際には、羊羹やパウンドケーキがおすすめだそうです。
「実は男性の方の来店が多くて、それがとても嬉しいんですよ。」とスタッフさん。スイーツは女性向けだなんて思うべからず。年齢や性別は関係なく、和菓子はちょっと苦手という方も、ぜひ一度訪れてみてはどうでしょうか。新しい和菓子を提案するTUGIさんのファンになってしまうと思いますよ。
【御菓子 TUGI】
■TEL:092-521-3833
■住:福岡県福岡市中央区白金1-10-15 KADONOビル
■営:12:00〜売り切れまで ※お早めの来店をおすすめします
■休:火・水曜日
■駐:無
■Instagram:@okashi_tugi
https://www.instagram.com/okashi_tugi/