前回のおまけの答え合わせ
早くも連載が21回目です。今回の本題に入る前に、まずは前回記事の答え合わせから。
記事の最後で、「みどりが丘団地入口」バス停についてクイズを出していました。
前回記事はこちら>>隣のバス停まで〇〇歩 「名子」バス停
側面の表記は、みどり「ヶ」丘団地入口
正面は、みどり「が」丘団地入口。
どちらが正しいのかはさておき、同じバス停の正面と側面で違うのはここくらいではないかと思います。たぶん誰も困ってません。むしろ、バス停をためつすがめつ眺めるモチベーションになります。
「が」丘が正しいのかなー。
BEFUBASHI
さて今回は、バスマニアが、バス停で何を見ているのか、という話をしようと思います。
「バス停から愛」というよりは、「バス停に愛」です。
BEFUBASHI
福岡市中央区に、別府橋というバス停がありまして、
都心部では、2本並んで立っているバス停も、そこそこあります。
先ほどの別府橋1枚目の写真は、歩道から向かって左のバス停の左側面「BEFUBASHI」を撮りました、そして同じバス停の右側面を見ると、「BEFU」と「BASHI」の間に隙間があります。
じゃあ2本立っているうちの、右のバス停は?とみると、こちらにも隙間が。
右バス停の左側面。隙間がある
右バス停の右側面。こちら側にも隙間がある
2本のバス停それぞれに、右側面と左側面がある中、なぜか4分の1の左端だけ文字が詰まっています。どこかで1枚だけ更新されたのか、それとも更新されたのは残りの3枚なのか、カッティングシートが貼られる時点で何らかの違いがあったのか、当方はそんなことを考えがちです。
行き先や路線図の表記の違い
歩道側には、このバス停から乗れるバスの系統番号や行先が列挙されています。
どれとは申しませんが、実はもう走っていない系統もあります。ダイヤ改正のたびに、毎回変更するのは大変ですよね。そのため最近は、こういう全ての行先を羅列した仕様はどんどん減っています。そしてどうなっているかは、話の後半で(笑)。
路線図その1
別府橋バス停を出発したバスは、そのまま国道202号線を直進して、警固町から天神方面に向かうものと、
路線図その2
城南線を薬院方面に向かうバスに大別されます。なので路線図も2枚に分かれています。
この路線図、西鉄バスの福岡市内で全て同じ仕様ではなく、けっこうバス停ごとに個性があります。以前、営業所それぞれの略称についてお話したのを、もういちど思い出してください。
各バス停、担当している営業所が違いまして、左上のバス停名称の横を見ると、このバス停は、壱岐営業所(野方)の担当であることが、ちゃんと明記されています。マニアでなければまず必要としない情報ではあります。
それはさておき、営業所ごとに路線図を担当されている方の個性が出ますので、いろいろなバス停の路線図を確認してみてください。楽しいです。
バス停コード
さらには、担当営業所の左側に、バス停コードと呼ばれるものも記載されています。
それぞれのバス停に6桁の固有番号が割り振られており、枝番は01が都心向け、06が郊外向け。しかし都心や郊外への系統数が多い場合、それを分類するために02や07もつくことがあります。ここは先ほどお伝えしたように、警固町方面と薬院駅方面に大別できるので、前者が01、後者が02です。
この辺を語り出すと、それだけで2本くらい記事が書けるので、今回は沼に踏み込む前に話を進めます。
運賃の謎
各バス停までの運賃表も掲載されています。都心部は二段階均一運賃になっているので、殆どが190円と240円であるのに、
突出して高額な場所がちらほら。
路線図の当該区間を見ながら確認してみます。博多駅を過ぎて、瑞穂まで240円、山王公園前290円、山王一丁目340円、扇町380円。きっと、各バス停の間が、ものすごく離れているのでしょう(違)。
というわけではなく、瑞穂まで距離に応じた運賃だと240円よりも高額になるのですが、均一区間内は定額で抑えられているので、その区間を出た途端に通常運賃に戻るのです。
扇町直通は、朝の通勤時間帯しかありません。通勤定期の費用は会社が負担してくれるところも多いでしょうから、多少運賃が割高になろうとも、最寄りまで直通してくれるバスがあるのは有難いのだろうなあ、と想像してみたり。
情報量が多くなりすぎたので、次回に続きます。
フクリパ編集部より
【基本情報】
バス停名:別府橋(べふばし)
・住所:〒810-0044 福岡県福岡市中央区六本松4丁目11[map]
・天神からの行き方一例:
「天神警固神社・三越前 (六本松方面)」から普通203 室住団地 経由 野方ゆきに乗車、約13分、240円