1.バス路線図が複雑すぎて地元民でも難しい
他県から福岡に来た人が驚くことのひとつにバスの多さがあります。
福岡での移動手段としては電車よりもバス(西鉄バス)のほうがメジャーと言っても良いほど、あらゆる方面に路線が張り巡らされています。
西鉄バスのバス保有台数は約2800台でダントツで日本一。
交通量がピーク時の渡辺通りなどでは、10台以上のバスが同時に走っているのを見かけることも普通にあります。
また、路線が複雑すぎて同じ名前のバス停なのに行き先によって乗る場所が違うというバス停も存在しているなんてことも・・・。
そんな状態ですので、他県の人のみならず地元民さえもどのバスに乗れば目的地に到着するのか迷ってしまうことがあります。
特に福岡市内ではバスがメジャーな移動手段になっていますが、これは福岡市の都市圏が人口規模のわりに密集していて、電車網を発展させるよりもバスのほうがコンパクトで早かったことが要因とも言われています。
2.路線バスが普通に都市高速を走る
高速バスではない路線バスが都市高速に入っていくのは福岡県民にとってはわりと見慣れた光景ですが、他県の人にとってはかなり衝撃的な光景です。
特に立ち乗りしていて都市高速を走るときには若干恐怖感があります。
シートベルトしなくて大丈夫だろうか?そもそもこのまま立っていてもいいの?と不安になってきますが、西鉄バスの路線バスは国の規制緩和を受けて特別に都市高速での走行を許可されているのだそうです。
また、路線バスは都市高速に入ったとしても60キロ以下で走るルールになっているので、安全上の配慮も行われています。
ちなみに、都市高速を走る路線バスの歴史は意外と古く、1981年に作られた「福岡-赤間線」が最初だそうです。
※赤間…福岡県宗像市の町名。歴史の要所であり、赤間宿の古い街並みが今も残っている
3.福岡の車には宗像大社のステッカーが貼られがち
福岡ナンバーの車には宗像大社の交通安全ステッカーが貼られていることがよくあります。
宗像はかつて大陸との交流の拠点となっていた場所で、宗像大社は海上安全の神として古くから信仰されてきました。
そのような理由から、現在でも交通安全祈願を行う神社として有名で、新車を購入したらまず宗像大社にお祓いを受けに行くという人も多いです。
交通安全のお守りは全国どこでも売られていますが、実は宗像大社が発祥で、1963年の発売開始から現在でも同じデザインが採用されているのだそうです。
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独特な文化が根付く福岡は交通に関しても少し独特なようですね。
人口増加率が日本一となった福岡市ですが、人が増えるとともに、どのように交通が発展していくのか楽しみですね。
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バス大国・福岡。一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源なのです。
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