日本のフードロス問題と「3分の1ルール 」とは?
フードロス大国と言われる日本。家庭ではないところで起きているロスについてはあまり知られることはありませんが、製造日から賞味期限までの期間を3等分して納品・販売期限を設ける「3分の1ルール」や、パッケージの汚れ、キズモノなどを販売しないといった厳しい流通管理のため、賞味期限まで日数があるにも関わらず行き場をなくし廃棄となってしまう商品が多くあります。
3分の1ルールとは、食品メーカーとスーパーなどの小売店の間に存在している商習慣で、製造日から賞味期間の3分の1以内で小売店舗に納品するというもの。
同様の商慣行は欧米にもありますが、ヨーロッパは2/3、アメリカは1/2と日本よりも長いのだそうです。
ecoto(いいコト)の仕組み
「ecoto」は、賞味期限が間近な商品やパッケージ更新などで処分対象になってしまう商品を、フードロス削減に賛同いただいたメーカー等から協賛価格で提供を受け、お得な価格で販売するサイトです。
※参考:サイト紹介ムービー:https://youtu.be/v2M0uePrenM
ecotoのスキーム
サイトを立ち上げたのは、福岡の都市ガス会社 西部ガスホールディングス株式会社。
株式会社クラダシと業務提携を行い、フードロス削減などサステナブルな暮らしを推進することを目的に、2022年2月に開設しました。
売り上げの一部は、環境保護や社会福祉支援などの社会貢献活動団体へ寄付を行うこととされ、寄付先を選ぶことも可能。フードロスを考える料理教室等のイベントの開催も予定しているそうです。
掲載されている商品例
商品はお米やお肉、鍋セット、調味料、飲料などの食品だけでなく、化粧品などの商品も。
カテゴリ別に商品を検索できるようになっており、ランキングも掲載されています。最大97%OFFで販売されるとのことで、お得に買い物ができて社会貢献に繋がるのは嬉しいですね。
ecotoサイトより
★「ecoto」webサイト:https://www.kuradashi.jp/ecoto
食品以外にもある「ロス」問題
フクリパでは、花の廃棄(ロスフラワー)問題についてもご紹介をしました。短い役目を終えた花たちが、まだ美しく咲き誇っているにも関わらず捨てられてしまうことを、「ロスフラワー」と呼び、ひとつの課題となっています。日本国内で年間に廃棄される花は、出荷本数のおよそ30%程度だそう。
★記事はこちら
食品や花など、身近にある「もったいない」が少しでも解消される未来を目指したいですね。
西部ガスグループでは、今後も持続可能な社会の発展に率先して取り組んでいくことを掲げています。以前ご紹介した棒ラーメンでおなじみの「マルタイ」さんも、実は西部ガスさんのグループなのですよ。
こちらも合わせてどうぞ!
https://fukuoka-leapup.jp/gourmet/202102.207
参照:3分の1ルールとは?フードロス増加の原因?今見直されつつある3分の1ルールについて徹底解説!https://diamond-rm.net/glossary/99316/