15万人の共通ポイントサービス会員を対象に観光地満足度を調査
「Pontaリサーチ」調べ(出所:ロイヤリティ マーケティング『15万人のPonta会員に聴いた 観光地の満足度に関する調査』)
共通ポイントサービス『Ponta(ポンタ)』を運営する株式会社ロイヤリティマーケティング(東京都渋谷区、長谷川剛社長)は2024年7月8日、15万人のPonta会員を対象とした意識調査『地方創生データベース』の結果を発表した。
同発表によると、観光地に関する意識調査のうち、『美味しいものを食べられて満足した観光地ランキング』は、第1位:函館市59.9パーセント、第2位:福岡市55.8パーセント、第3位:小樽市54.0パーセントという順位だった。
同ランキングは、2024年2月8日~3月4日にインターネットを用いて実施した。調査対象は、Ponta会員のうち、『Pontaリサーチ』への会員登録をしている国内在住の10代以上の男女15万8,584人となっている。
『美味しいものを食べられて満足した観光地ランキング』では、直近1年以内に福岡市を訪れた1万2,803人のうち、55.8パーセントの人が、「美味しいものを食べること」と回答しており、食に対する満足度の高さがわかった。
意識調査『地方創生データベース』では、「友人知人へおすすめしたいか」という推奨意向について調べている。この調査では、質問に対して、10点(非常にすすめたい)~0点(全くすすめたくない)での回答を求めた。
その結果、友人・知人へ推奨していく上で影響を与える項目として、「美味しいものを食べること」が最も高いことが分かった。
つまり、各地特有のグルメや飲食店の情報は、推奨行動の上で重要なポイントであり、口コミやSNSなどを通じて観光客の誘引においても大きな影響していくことが明らかになっている。
「Pontaリサーチ」調べ(出典:ロイヤリティ マーケティング『15万人のPonta会員に聴いた 観光地の満足度に関する調査』)
『日本の都市特性評価-都市のイメージ調査-』でも食に強みをみせる福岡市
「福岡市の食はおいしい」というイメージは、他の調査でも明らかになっている。
森ビル系シンクタンクである、森記念財団都市戦略研究所は2023年7月13日、『日本の都市特性評価 –都市のイメージ調査–』を発表した。
同特集研究では、居住者と非居住者(訪問歴アリ・同ナシ)に分けて、都市のイメージを調査している。
『日本の都市特性評価 –都市のイメージ調査–』では、居住者を対象にした調査に加えて、居住していない都市のイメージ認知度も調査している。
対象都市に在住する20歳以上の男女約900サンプルを対象に各都市への訪問経験のある人・訪問経験のない人からのアンケート回答文の単語を解析し、出現頻度の高いキーワードを抽出し、都市のイメージ認知度を調べた。
福岡市に対する、訪問経験アリの非居住者が抱くイメージとしては、「美味しい」「屋台」「食べ物」「都会」「博多」が上位となっている。
一方、訪問経験ナシの非居住者の場合、首位の「イメージなし」を除けば、「美味しい」「屋台」「ラーメン」「食べ物」「博多」が上位を占め、訪問経験アリの非居住者と似た傾向がみられた。
福岡市の場合、非居住者にとっては、訪問経験の有無を問わず、食の分野において都市イメージの強みを発揮しているといえそうだ。
出典:森記念財団都市戦略研究所『日本の都市特性評価 -都市のイメージ調査-』
出典:森記念財団都市戦略研究所『日本の都市特性評価 -都市のイメージ調査-』
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参照サイト
ロイヤリティ マーケティング『15万人のPonta会員に聴いた 観光地の満足度に関する調査』
https://biz.loyalty.co.jp/report/126/
森記念財団都市戦略研究所『日本の都市特性評価 –都市のイメージ調査–』
https://mori-m-foundation.or.jp/ius/cps-jpc/index.shtml