1.橋の上をマカロニのようなオブジェが歩いている
北九州在住の人であれば橋の上のマカロニといえばピンと来るかもしれません。
北九州市小倉北区に流れる紫川では紫川マイタウン・マイリバー整備事業に基づき、「火の橋」、「木の橋」、「石の橋」などの通称を持つ橋が架けられています。
その中に「太陽の橋」という通称を持つ「中の橋」があります。
中の橋は地面のタイルが角度によってひまわりのように見える仕掛けが施されていたりしますが、特に目を引くのが数メートル間隔に配置されている不思議な人型のオブジェです。
人型とはいっても、なぜか頭の形状がマカロニのような不思議な形をしています。
これはデザイナーの福田繁雄氏によるデザインで、太陽系の惑星をモチーフにしているのだそうです。
この不思議な形の人形、ただのおもしろオブジェというわけではありません。
春分の日、秋分の日近くになるとマカロニの空洞部分に太陽の光が差し込むように計算されていて、その光によってできる影がひまわりの形に浮かび上がる仕掛けになっています。
その他にも、紫川の橋はガス灯が設置されているものがあったり、風の力で動くモニュメントが目を引く特徴的な橋があったりして見所が多いです。
2.同じ北九州市でも地域によって特色が異なる
北九州市は昭和38(1963)年に門司市・小倉市・戸畑市・八幡市・若松市の5市が合併して発足しました。
同年、北九州市が政令指定都市に指定され、門司区・小倉区・戸畑区・八幡区・若松区の5区が作られ、さらに昭和49(1974)年に小倉区が小倉北区と小倉南区に、八幡区が八幡東区と八幡西区に分けられ、現在の7区分となりました。
もともと5つの市が合併して発足した市ですので、それぞれの地域に個性があるのが北九州市の特色です。
北九州の行政、商業の中心地区である小倉北区、門司港レトロ地区を持つ観光資源豊かな門司区、八幡製鉄所などがあり日本の近代産業化を支えた八幡東区、などなど特色を取り上げるとキリがないほど個性豊かな地域が集まっています。
ド派手な成人式が全国のニュースで話題になる北九州市ですが、そんな成人式でも地域によってライバル心を燃やしているという話もあるそうです。
3.福岡県出身=博多出身と思われて複雑な気分の北九州市民
福岡出身の人は博多出身でなくても「博多」とひとくくりにされてしまうことが多いと思います。
わたくしは佐賀出身なのですが、佐賀でさえ、九州以外の人から「博多」とイコールに思われていることがありました。
なので、北九州出身の人は他県の人から博多出身と思われていることが多いのではないかと思います。
博多は江戸時代には福岡藩に属していましたが、現在の北九州市は大部分が小倉藩に属していましたので、北九州と博多は歴史の観点から見ても全くもって別の文化であると言えます。
明治以降、同じ県となった博多と北九州地区ですが、博多周辺は福岡の行政、経済の中心となり、北九州は工業、技術面で福岡を発展させていきました。
しかし、それぞれの素晴らしい文化は今でも地域の特色として残っていますので、同じ県内で別の土地に旅をしたような感覚を味わえる面白い県ではないかと思います。
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個性豊かで様々な特色がある北九州市。
ここで紹介したもの以外にもレトロな商店街や美味しいグルメなどたくさんの魅力がありますので、機会があればぜひ巡ってみて下さいね。
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