JR西日本が春日市との包括連携協定で〝福岡を代表する新しい土産〟づくり
画像提供:JR西日本
〝見ると幸せになれる〟と言われる、通称『ドクターイエロー』で知られる新幹線電気軌道総合試験車をテーマに商品開発した博多の新たな土産菓子が登場━━。
ドクターイエローをモチーフにした博多の新しい土産菓子は、『博多カステラ みるく&発酵バター』として10月15日に博多総合車両所で開催される公開イベント『新幹線ふれあいデー』でデビューする。
今回、ドクターイエローとのコラボレーションで博多の新しい土産菓子が誕生した背景としては、西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)と福岡県春日市が2023年5月に締結した包括連携協定が挙げられる。
JR西日本が春日市と結んだ包括連携協定の連携項目の一つとして、「地域産業等の振興」があった。
そして、福岡県春日市に本店を置く和菓子製造小売業の株式会社富貴(松本弘樹社長)と〝春日市民が誇れる、福岡を代表する新しい土産〟を目指して商品開発に乗り出した。
今回、商品開発した『博多カステラ みるく&発酵バター』は箱売り(6個入り)1,300 円(税込)、ばら売り1個200円(税込)。
商品パッケージにはドクターイエローのイラストを採用し、博多カステラ自体にもドクターイエローの焼き印を刻む。
10月15日の博多総合車両所公開イベント『新幹線ふれあいデー』での販売は当日限りだが、同日から富貴の店舗(本店、南ヶ丘店、高宮店、薬院店)でも販売を始める。
翌16日から博多駅新幹線改札内・外のおみやげ本舗博多でも発売する。
2023年12月1日からは、春日市ふるさと納税返礼品に採用され、JR西日本公式産直オンラインショップ『ディスカバーウエストモール』でも取扱商品になる予定だ。
まんじゅう発祥地・博多の丸いカステラ菓子がドクターイエローとコラボレーション
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古来、中国大陸や朝鮮半島との窓口だった博多では、日本での発祥地とされる文物も多く、うどんやそばと共にまんじゅうもその一つだ。
鎌倉期に宋へ留学した臨済宗の僧・円爾は、1241年(仁治2)の帰朝で博多に上陸した。
円爾が宋から持ち帰った技術の一つが、水車の動力を用いた『水磨様』といわれる石臼と杵による製粉技術だった。
新しい製粉技術の伝来によって、うどん、そば、まんじゅうなどの粉食文化が一気に日本でも花開いた。
そして今日、円爾が開山した承天寺には、『御饅頭所碑』が建立されている。
今回、JR西日本のドクターイエローとコラボレーションした『博多カステラ』について、福岡市和菓子組合の理事長でもある松本弘樹株式会社富貴社長は、次のように語る。
松本弘樹社長
なお、『博多カステラ』の系統である『佐賀まんまるカステラ』は2023年8月15日、佐賀県嬉野市で開催された王位戦において藤井聡太王位が、午前のおやつに選んだことでも話題になった。
参照サイト
株式会社富貴『博多カステラ』とドクターイエローのコラボレーション商品開発について
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/231006_00_press_hakatakasutera.pdf
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