もうすぐ4月ですね。仕事や学校など、この春で身のまわりの環境が変わるという方も多いでしょうか。
どんな場所に身をおいても、仕事や人間関係の悩みは尽きないもの。今回は、読むとなんだか大体のことはどうでもよくなって、気が軽くなる本をご紹介します。
縄文人に相談だ
こちらは、フリーペーパー「縄文ZINE」編集長であり、現在の縄文ブームの立役者でもある望月昭秀さんのご著書です。
Q.プレゼンや大勢の人の前で話すことが苦手です
_プレゼンはシャーマン気分で
Q.草食系男子です。全然モテません
_農耕民族がおとなしいって?そんなことねえし
Q.ついつい人と比較してしまいます
_文化財も格付けされています
縄文人のふりをした著者が、考古学的事実に照らし合わせながら、そしてときに縄談(冗談)を交えながら、現代人のさまざまなお悩みに縄文的に答えてくれる本書。
「悩みなんて、全部まとめて貝塚にポイ。」
悩みが解決するかどうかは「?」ですが、縄文時代を楽しく妄想しながら、気づいたら嫌なことも忘れて、ふふっと笑えてしまうような一冊です。
福岡の貝
そして、この本と合わせてぜひ、早良区百道浜にある福岡市博物館にも足を運んでほしい!
常設展には、縄文時代の人たちが使っていたとされる貝の仮面「貝面」などが展示されています。貝に、目と口と思われる穴が空けられているのですが、それだけ見るとポカーンとしていてすごくかわいい。
書いてみました。ほんとにこんな感じなんです。ほんとなんです
博物館では、いくつかのシーンで貝が出てきます。実は、私たちがお祝いごとで使う「のし袋」にも貝が使われています。入学祝や就職祝をいただいた方、ぜひのし袋を見てみてください。
袋の右上についている、剣のような形の紙に挟まれた黄色い紙があります。あれ、元々は”のされた”(=引き伸ばされた)アワビだったそうで!
江戸時代には、今の宗像市鐘崎で作られる「のしあわび」の品質が高く、国内に出回る熨斗の多くを占めていたのだそうですよ。
あっいけない、縄文時代から離れてしまいました。
縄文人が今の福岡にもしいたら、わたしたちと同じように冬は牡蠣小屋に行って、おんなじ色のジャンパーを来て、狩りで獲った肉とかも持ち込んで、みんなでワイワイ焼くんでしょうか。
そんなことを妄想していたら、悩みなんてどうでもよくなりますね~
福岡に住むみなさんの新生活が、少しでも楽しくなりますように!
参照:福岡市博物館 http://museum.city.fukuoka.jp/archives/leaflet/577/index02.html
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縄文人に相談だ
望月 昭秀(著/文)
発行:KADOKAWA
文庫判 304ページ
定価 760円+税
書店発売日:2020年6月12日
本の購入はこちら:https://honto.jp/netstore/pd-book_30323250.html
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