1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

スピッツの歌詞に出てくるバスを想う。「原北中学校前(はらきたちゅうがっこうまえ)」バス停

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載40回目は、福岡市早良区にある「原北中学校前(はらきたちゅうがっこうまえ)」バス停をご紹介します。

「新しい季節は なぜか切ない日々で 河原の道を 自転車で 走る君を追いかけた」
byスピッツ『ロビンソン』

スピッツのボーカルである草野マサムネさんは福岡市の出身で、この詞に出てくる「河原の道」とは、室見川の河川敷なのだそうです。写真は国道202号線、小田部大橋から眺めた室見川です。

この河原の道から東へ少し歩いたところにあるグラウンド。

ここが草野さんの出身校である、原北中学校です。

草野さんは中学校時代、陸上部に所属していたとのこと。草野さんの名前が飾られたこともあったのでしょうか。

「原北中学校前」バス停

その中学校のそばにあるバス停が、

「原北中学校前」バス停です。

厳密には、リサイクルショップの前にバス停があるので、「中学校前」ではないのでしょうが、「原北中学校そば」ではバス停ぽくないですね。

「〇〇前」のバス停って、〇〇からどのくらいまで離れても許容されるのでしょうか。あまりに離れると「〇〇入口」になるような気はしますが。

もうひとつ、英字で表記するとき、音でCHUGAKKOと書くべきなのか、意味でJUNIOR HIGH SCHOOLと書くべきなのかは、私の中でよく問題になります。答えはまだ出ていません。

「原北中学校前」の今と昔

それはさておき

路線が開設されたとき、ここは終点でした。バスが到着してから、折り返し出発するまで待機する転回場もありました。

今は南に路線が延伸され、南の国道202号線に繋がっています。

草野さんも、この辺からバスに乗ることがあったのかなー。当時は、202番しかありませんでした。

202番は、原北中学校を始発地とし、室見団地を経由してから「小田部一丁目」バス停で202号線に合流します。今は通勤の朝時間帯と夕方に少しあるだけです。

202番の本数が減少している要因のひとつが、後から追加された系統、503番の存在です。

こちらも原北中学校から室見団地を経由したあと、天神や博多を目指すのは同じなのですが、愛宕ランプから都市高速を経由します。都心部への所要時間が安定しているからか、こちらの路線利用者数が多いようで、現在の本数は顕著に差がつきました。

でも草野さんは城南高校に通われていたので、雨の日などバス通学のときは、202番に乗っていたかも、などと妄想します。

歌詞の中の「バス」を想う

「バスの揺れ方で 人生の意味が 解った日曜日」
byスピッツ『運命の人』

「日曜日」とあるので、通学の中で感じたわけではないようですし、福岡を離れてからの体験なのかもしれませんが、福岡のバスマニアとしては、このバスは「西鉄バス」だったらいいな、と思います。

また草野さんに「人生の意味を解らせた」バスの揺れ方とは、いったいどんなものだったのでしょうか、それもまた気になります。そこで解った、人生の意味とは。

バスマニア的観点からすると、揺れを制御するためにバスに装備されている「サスペンション」には「リーフサス(板バネ)」と「エアサス(空気バネ)」がありますので、彼が乗っていたバスはどちらだったのか。

さらには振動に大きく影響を及ぼすエンジンもどういう仕様だったのか、そもそもどこのメーカーのバスだったのか。車種や車両の世代によって、バスの乗り心地には個性がありますので、可能ならば追体験してみたいものです(笑)。

狭い道を走る郊外のバスと、都心のバスでも、揺れ方は大きく違うはずです。写真は原北中学校前手前の交差点です。都心からバスに乗って原北中学校を目指すと、この窮屈な左折も体験できます。

詞の中に、「バス」が含まれている意味を考えながら、マニアは今日も活動に勤しんでおります。

基本情報

原北中学校前(はらきたちゅうがっこうまえ)
・住所:〒814-0032 福岡県福岡市早良区小田部7丁目10[map]
・天神からの行き方一例:
「天神北(3:フタタ前) (那の津方面)」から、都市高503番 都市高速 愛宕RP室見団地 室住団地経由 野方ゆき に乗車。約20分、350円

<参照サイト>
室見川|スピッツ「ロビンソン」のモチーフとなった場所 |福岡タウン情報
スピッツ「名前をつけてやる」ー 草野マサムネともう一人の “くさっち”|Re:minder

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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