空き家ポリス Vol.23

200万で家を買う。「地方の駅前に住む」というライフハック。

「空き家ポリスの本当は教えたくない福岡物件」。「住む予定もないのに、おもしろそうな物件を探して見に行く」ことを趣味とする空き家マニアが、福岡の空き家物件を紹介していきます。 第23回は、「200万で家を買う。『地方の駅前に住む』というライフハック。」です。

今回お縄になったのは、かつての炭鉱町・大牟田にある【200万円/古家あり/土地63‪㎡】のこちら。

ご覧の通り、雑居ビルというか雑居長屋の一角にある元店舗物件だけど、建物もだいぶ古そうだし、天気のせいもあって、なんだかどんよりとした印象を受ける。

屋内の様子が分からないので想像の域を超えないけど、この外観からして「中はピカピカでございます!」なんてことは決してないだろうから、この写真だけで判断すると秒で見過ごしそうな案件だ。

とはいえ「路面店が200万で買える」というこの金額設定は魅力だし、内部なんてリノベすればなんとでもなるんだから、このまま深掘りして見ていきたいと思う。

まずはロケーションから。

矢印部分が当物件なんだけど、大通りに面していて路面店としてのポテンシャルがありそうだし、なかなかに開放的な雰囲気で良き。しかし、何か違和感がある。

そう、車も人もほとんどいないのだ。。。

更に気付いて驚いたことがある。この交差点は「新栄町駅入口」。つまりは駅前にも関わらず、全然ひとの気配がないのだ。

ちなみに駅との距離感はこんな感じ。

最寄り駅の西鉄・新栄町駅までは200m。歩いて3分という近さ。
しかもこの駅には特急も止まるので、福岡市の中心・天神までドアtoドアで1時間ちょっと。リモートワークが中心な人であれば、移住先の選択肢として充分ありなのではないか。

「いやいや大牟田なんて何にもないでしょ…」

と思われる方、ちょっと待ってほしい。

コロナの長期化もあって、田舎への移住を考える人が全国的に増えている。

けれど自然も豊かで人も良くて適度に便利で、という人気の街は、人気ランキングの上位にランクインすることで更に人気となり、だんだん街としてのキャパが飽和してこないだろうか。

福岡県でいうと糸島がそんな状況だと思うけど、人気になりすぎて住まいの争奪戦が進み、家の値段が上がり、都会に住んでた頃と暮らしのコストが変わらなくなり、、、という風に、田舎に住むメリットが減ってしまう状況。

だとすれば、ここはあえての逆張りで、スポンジ化した大牟田の駅前を狙い、格安で家を手に入れる作戦も面白いのではないか。

ということで今回の店舗物件は店舗として使うのではなく、住居用としてリノベーションすることを考えたい。

もう一度、住まいとして活用する前提でこの物件を見てみる。

右端にあるのが当物件だけど、1階部分は店としてではなく、屋根付き・シャッター付きのガレージとして使うのが吉。地方都市には車が必須だけど、ここなら2台は停められそうだし2人暮らしでもいけそう。

上空から見るとこんな感じ。
裏にある「女性自身美容室」が気になってしょうがないんだけど、本題とは関係ないのでスルーすることにして、気付くのは見た目以上に奥行きがあること。

どうやら建物の裏には路地裏空間が広がっているようで、この雑居長屋にある色んな店の裏口になっているようだ。

路地への入口は、たぶんこの矢印部分。
注意しないと見過ごしてしまいそうな、秘密の路地裏へいざなう玄関口のようなたたずまいにワクワクする。

あくまで想像だけど、裏にはこんな感じの路地裏空間が広がっているのではないか。


(※画像は https://671108koshi.synapse-blog.jp/tagawa/2018/05/14/ より引用)

明るくて広い表通りを一本入ると、暗くて猥雑な狭い路地裏が広がるというこの対比に、おもわずギャップ萌えしてしまうんだけど、これは、かの名著「陰翳礼讃」で谷崎潤一郎先生も言っている通り、陰の多い環境で暮らしてきた日本人にはたまらない風景だと思う。

とはいえ、ここをノスタルジックな路地裏で終わらせておくのはもったいないので、せっかくなら陽の当たらないこの環境を活かして路地裏園芸に精を出したい。


(※画像は https://humsum.exblog.jp/8829803/ より引用)

庭が取れない都会型の家の場合、路上に鉢植えを出して楽しむ文化が昔からあったけど、日当たりが悪い環境でも育つシダ植物をたくさん植えて、なんなら副業としてシダ植物専門店を始めてしまうのもアリだと思う。

もしくは、椎茸の原木を買ってきてシイタケ栽培を始めても良さそう。
食のコストも抑えられるし、なんなら「隣の飲食店におすそ分けして、代わりにごはんを一食分ごちそうになる」みたいな貨幣経済から離れた経済圏に突入するのも今っぽくて好き。

最後に、この土地はかつて三池紡績の工場として使われていた場所でもある。
今となっては石炭とともに斜陽産業となってしまった紡績業界だけど、戦後の航空写真(写真右側)で分かるように、駅前に広大な敷地を設けて、製造した生地をどんどん鉄道で出荷していた。

ということで、現在の風景からは想像もできないけど、日本の経済発展の歴史を思い起こさせる貴重なロケーションだと思うので、ノスタルジックな気持ちにひたりながら、ライフハック的にお得な地方移住がしたい方、ぜひどうぞ。

▼物件についてのお問い合わせはこちらから!!▼
トラストライフ株式会社
福岡県大牟田市有明町1丁目4-2 
電話番号:0944-85-0606
HP:https://www.trustlife.co.jp

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空き家が大好きな空き家マニア。「住む予定もないのに、おもしろそうな物件を探して見に行く」のが趣味。人に説明するのが面倒なので、この行為を「空き家ポリス」と名付けパトロールしてます。福岡のプロダクション、カラクリワークス(https://caracri-works.com)の中の人。 twitterはこちら→ https://twitter.com/_akiyapolice

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