今回お縄になったのは福岡県の南部・柳川にある、こぶりな倉庫物件。
250万円/建物58㎡/土地265㎡のこちら。
ご覧の通り、スレートの波板で作られた古い倉庫で、田舎に行けばどこにでもありそうな、ありふれた外観。お世辞にも便利な場所とは言えないし、周りは畑ばっかだし、「農家以外、誰が使うんだよ…」と嘆きたくなるような立地なんだけど、その立地こそがこの物件の売りなのだ。
論より証拠ということで、まずは上空からの写真をご覧あれ。
こんな感じで、緑あふれる畑の真ん中にドスンと鎮座されているのだ。
コンビニはおろか家さえもほとんどない不毛の地ながら、逆にこれだけ何もないと非日常感があって、逆説的な感覚にワクワクしてくる。
真上からの別角度。
畑を縫うように走るグリーンベルトにポツンポツンと家が建っており、選ばれし者だけが天から住みかを与えられた感じでとても良き。
そしてこの物件には、もうひとつ天の恵みがある。
なんと、物件前から400m以上も専用の直線道路が伸びているのだ!
厳密にいうと、というか見た感じ明らかに農道なのだが、農家以外がこの道を通ることはなさそうだし、気分的には「我が家専用の道路」と思って差し支えないと思われる。
さてこの道を何に使うか?
弊ポリス的には「自家用セスナの滑走路」として使うことを提案したい。この倉庫を「セスナの格納庫」として使用し、農道を滑走路として空に飛び立つのだ。
調べてみると、世界一滑走路の短い空港は、カリブ海に浮かぶオランダ領サバ島の「ファンチョ・E・ヨラウスクィン飛行場」で、その距離396m。我が自家用滑走路は410mだから充分実用的であると言えよう。
オランダ領サバ島にあるファンチョ・E・ヨラウスクィン飛行場。火山島で平坦な土地がほとんどないため断崖絶壁に空港が建てられている(※画像はWikipediaより)
ちなみにセスナは、農道の風景にベストフィットするレトロな中古を購入したい。
こんなやつ。
1966年式のセスナF172G。赤と黄色のカラーリングが映えそう(※画像はWikipediaより)
妄想だけしても実現しないとアレなので、法的な制限についても調べてみた。
航空法によれば、
(第79条)航空機は、飛行場以外の場所において離着陸を行ってはならない
と規定されていて、まあやっぱそうだよね…と落胆していたのだが、どうやら79条には「ただし書き」があるらしく、
ただし、一定の条件を満たした場所については、国土交通大臣の許可を得ることにより離着陸を行うことができる
と書いてあるのだ。
ということで法の制限はあるけど、許可さえ取れば、My滑走路で離着陸できそうな気がするこの物件。巣ごもりで楽しみが制限される現代に売ってつけではないだろうか。
飛行機の操縦免許を取ったり、My飛行機を購入したり、難問は多いけどこの立地はオンリーワンなので、まずは買ってから考えるのが吉であります。
ちなみに、、、
この専用道路の存在に気づいて最初に妄想したのは「ゼロヨン(※)」の会場。でも、400m走ったあと車が畑に突っ込むのが目に見えているので即却下したのでありました。
※「ゼロヨンとは…?」
ゼロヨンとは、その名の通り0-400m加速のタイムのこと。 その由来は1950年代から60年代にアメリカの若者が電柱や信号の間隔でスタートからの加速競争をよくやっており、その間隔が400mだったため、0-400mの加速競争になったと言われている。
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