白い美術館

アート作品と玄界灘に沈む夕陽を一年中楽しめるギャラリー喫茶「白い美術館」【福岡県糸島市】

いつの時代でも「カフェ」という存在は人々をトリコにします。近年のSNS人気も相まって、おしゃれなカフェ巡りを楽しむ女性も多い中、脚光を浴びているのが「昭和レトロな喫茶店」や「ネオ喫茶」と呼ばれるお店。中年以上の方はノスタルジックを感じ、若者にとってはおしゃれなカフェにないレトロ感が斬新だと感じるんだそうです。この記事では福岡や福岡近郊にある「レトロを感じられる喫茶店」や個性的な喫茶店・カフェをご紹介しています。

白い美術館の場所は県道54号線「志摩サンセットロード」沿い

「白い美術館」までの道のり

 

今回ご紹介する「白い美術館」の場所は、福岡県糸島市志摩野北。

糸島随一の観光名所「二見ヶ浦」から県道54号線を西へ約15分直進すると、野北海岸の道向かいに白い建物がたたずんでいます。

 

「白い美術館」外観

 

お店の外観。建物の一部である円柱型のフォルムが特徴です。2階がお店の入り口になっているので、向かって左側の階段を上がりましょう。

 

純銅製の看板


階段上の看板は、なんと純銅製。長年、潮風を受け続けたことで青銅色に変色しています。


その名の通りオリジナルアート作品で埋め尽くされた館内空間

「白い美術館」内装

 

館内に一歩足を踏み入れると、そこは非日常の空間。「白い美術館」という名の通り、壁面を埋め尽くすようにオリジナルのアート作品が掲げられています。

ちょうど建物の円柱部分にあたるところはラウンドしたカウンター席になっており、素晴らしい景色を見渡せます。

 

「白い美術館」内装

 

スタッフが不在の場合は、入り口そばに吊り下げられたチェーンを引っ張ってチャイムを鳴らしてくださいね。

 

「白い美術館」内装

 

奥に進むと、さらに多くの絵画などの作品が展示されています。

 

「白い美術館」内装

 

海側には4席のカウンター席があり、テラス席も完備。大きな窓からも玄界灘の絶景を一望できます。

 

「白い美術館」内装

 

館内には、館長の父である作家・井上祐三郎さんとお母さんの作品を中心に、館長自身の作品も一部展示されています。気に入った作品は購入も可能です。

 

「白い美術館」内装

 

ステンドグラス調のアーチ窓やアンティーク調のシャンデリアが、非日常的な雰囲気を演出しています。

 

想い出らくがき帳

 

これまでに来館したお客さまが書いた「想い出らくがき帳」。さまざまな方の思いが詰まっているので、カフェタイムの合間に読んでみてはいかがでしょうか。

 

玄界灘の素晴らしい眺望と夕陽を存分に堪能できる

カウンター席からの眺望

 

海側のカウンター席からの眺望。窓枠を絵画のフレームに見立てると、まるで風景画のようです。

 

渡島

 

正面に見えるのは、野北海岸の沖合に浮かぶ小さな無人島「渡島(わたりじま)」。岩肌が露出した外観で、かつては頂上から大きな数本の松が生えていた風流な景観だったそうです。

そのほかにも、沖合に浮かぶ「烏帽子島」や芥屋の大門、晴れた日には壱岐島まで見渡すことができます。

 

双眼鏡

 

カウンター席には双眼鏡も置かれているので使ってみてくださいね。

 

夕陽のフォトブック

 

そして最大の魅力は、一年を通して夕陽を楽しめるという点。

夏至から冬至まで、季節ごとに方角を変えながら沈みゆく夕陽を堪能できます。

また、館内には過去に撮影された夕陽のフォトブックもあるので、ぜひご覧になってみてください。

 

「白い美術館」誕生の背景

井上祐輝さん・祐三郎さん左が館長の井上祐輝さん、右が祐輝さんの父であり専属作家の祐三郎さん。お客さまからのリクエストがあれば、このようにオリジナルソングの生演奏を行うことも。

 

「白い美術館」がオープンしたのは2001年。もともとこの地は野北海岸の向かいにある空き地で、夏場には海水浴客向けに開放されていた場所でした。

 

当時、福岡市東区に在住し、中学校の美術教師をしていた井上祐三郎さんが、以前から気に入っていたこの場所への移住を決意。住まいを兼ねたアトリエ&ギャラリーとして建物を建築しました。

 

しかし、知人から「建物が立派なので私的に使うだけではもったいない。ギャラリーへの誘客も兼ねて喫茶店でもやってみては?」というアドバイスを受け、喫茶店を始めることに。

 

ちょうどそのタイミングで大学を卒業した長男の祐輝さんが合流。常設展示作家として活動する祐三郎さんが、屋号を「白い美術館」と名付け、祐輝さんが館長としてお店を運営する形になりました。

 

それから24年が経った現在も、糸島の個性的なスポットとして独特の存在感を放っており、特に近年は韓国などからのインバウンド客も多いそうです。

 

こだわりのコーヒーは時間をかけてネルドリップで抽出

メニュー

 

それではメニューをご紹介します。

看板メニューは「石窯珈琲」「キングス珈琲」「NEWクイーンズ珈琲」という3種類のブレンドコーヒーで、いずれも770円。

コーヒー以外には館長創作のロシアン・ティー風「志摩の陽(ひ)」770円や、「ホットココア」770円なども揃っています。

 

メニュー

 

食事メニューは3種類のカレーと2種類のピラフ(いずれも単品1,100円〜)があり、セットやコースにも変更可能です。

また、ベイクドチーズケーキやチョコレートケーキ、アイスクリーム、国産小麦使用の炭焼ビスケットなどのデザートもあります。

 

コーヒー抽出

 

注意点としてお伝えしておきたいのが、オーダーから提供までに時間がかかるということ。コーヒーの提供には約30分ほど要します。

その理由は、注文を受けてから豆を挽き、その日の気候や気温に合わせてお湯の温度を徹底的に調整しながら、館長オリジナルの器具を用いてネルドリップで一杯ずつ丁寧に抽出しているため。

ですので、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

 

ケーキセット

 

今回ケーキセット(1,170円)をオーダーしました。

30分かけて提供された「石窯珈琲」は、特殊な石の石窯を使用して焙煎され、その石から発せられる遠赤外線とカルシウムの効果により、口当たりが優しくマイルドでキレのある味わいです。

ケーキはベイクドチーズケーキをチョイスしました。

 

2つのポット

 

ちなみに、コーヒーを注文すると2つのポットが付いてきます。

1つはおかわり用、もう1つはそのまま続けてドリップされたコーヒー。1杯目はそのまま、2杯目は濃さを調節して好みの味で楽しめるようになっています。(※おかわり用は出ない場合もあります)

 

 

ということで、今回は糸島市・野北海岸そばにある「白い美術館」をご紹介しました。

糸島ドライブの途中、玄界灘の雄大な眺望と素晴らしいアート作品を堪能しに訪れてみてはいかがでしょうか。

※待ち時間を短縮するため、来店前の電話予約をおすすめします。

※表記価格は取材当時のものです。

 

 

【白い美術館】
■住所:福岡県糸島市志摩野北2476-1
■アクセス:福岡市都心部より車で約40分
■営業時間:13:00〜夕陽が沈む頃まで
■定休日:金曜・第3土曜
■TEL:090-5294-2878

 

 



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ライター
久原茂保
2001年より福岡発のカフェ情報サイト「CAFE@TRIBE(カフェ・トライブ)」を開設。以来、20年以上に渡り福岡県を中心に数多くのカフェを訪れ、日々取材活動に励んでいる。近年はカフェアドバイザー業やカフェのリブランディング、カフェプロモーションなどカフェ業界の知見とネットワークを活かしたオンリーワンな事業を展開中。グラフィックデザインやWEBデザイン、広告コンサルも。

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