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赤いドアが導く、小さな幸せの入り口
地下鉄空港線藤崎駅から徒歩8分ほど歩くと、住宅街の一角に鮮やかな赤いドアが目に飛び込んできます。「パンちゃんとコーヒー」の入り口です。
タイル貼りの壁に囲まれたその外観は、どこか懐かしさを感じさせます。赤いドアの脇には、木製の看板に「ホットサンド専門店 パンちゃんとコーヒー」の文字。その上には「ホットサンド」と書かれた看板が掲げられていて、一目でどんなお店かわかる特徴的な外観です。
赤いドアを開けて中に入ると、コンパクトながらも温かな空間が広がっています。外の喧騒から離れ、ほっと一息つける。そんな場所です。
わずか4坪の空間に詰まった温もり
お店の広さは、なんとわずか4坪！コンパクトな空間ですが、だからこそ生まれる居心地の良さを感じます。店内には、懐かしさを感じる木製の椅子やテーブルが置かれており、どこか学校の教室を思わせるようなレトロな椅子は、座るとしっくりと体に馴染みます。
白いテーブルの上を見てみると、ガラスの花瓶に飾られたピンクのバラ、可愛らしい果物の小物、丸形の鏡など、シンプルながらも心が和む空間づくりへのこだわりが感じられます。
店内は4坪とコンパクトな分、オーナーさんとの距離が近く、温かい会話が自然と生まれる空間になっています。人気のお店なので時間帯によっては少し待つこともありますが、焦らずゆったりとした気持ちで訪れてみてください。
子供たちにも覚えてもらえる店名
「パンちゃんとコーヒー」という店名には、オーナーの三好結花さんの想いが込められています。お店の周辺に幼稚園や小中学校があり、ファミリー世帯も多く暮らしています。「子供にも覚えてもらえる店名がよかった」と話す結花さん。
大人だけでなく、子供でも気軽に立ち寄れるお店にしたい。そんな願いから、シンプルで親しみやすい店名が生まれました。
お店には社会科見学で近隣の小学生がお店に来てくれたこともあるそうで、店内には小学生たちが書いた手紙やメッセージがたくさん貼られています。
オーナーの人柄が作る居心地の良い店内
お店に来るお客さんの中には、オーナーとのおしゃべりを楽しみにしている常連客の方も多いのでしょう、来店してすぐお話が弾んでいる様子が伺えました。カウンター越しに交わされる会話は、どこか近所のお友達の家に遊びに来たような、そんな気軽さと温かさに満ちていました。
オーナーの三好結花さん
限られた店内空間だからこそ、お客さんとの距離も自然と近くなります。初めて訪れた人でも、結花さんの明るい笑顔に迎えられると、すぐに緊張がほぐれていくのでは、と思わせてくれます！
メニューはシンプルに、こだわりのホットサンド
メニュー表を見ると、ホットサンド専門店らしいラインナップが並んでいます！480円のメニューには「チーズハムエッグ」「ベーコンポテト」「さつまいもあんこ」「マシュマロチョコ」「ハニーチーズ」「いちごジャムとクリームチーズ」「ブルーベリージャムとクリームチーズ」「マーマレードジャムとチョコ」といった、定番から個性的なものまで揃っています。
580円のメニューでは「てりやきチキン」「チリソースチキン」「たるたるチキン」「ハニーマスタードチキン」「ソーセージピザ」「ピザポテト」「チリソースのチーズハムエッグ」など、満足感の高いメニューが並びます。
ドリンクセットも用意されていて、480円のホットサンドなら750円、580円のホットサンドなら850円でドリンクセットに変更可能です。(※ラテメニューはセット価格にプラス50円)
ドリンクメニューも充実していて、コーヒーや紅茶、カフェラテだけではなく、キャラメルラテやコーヒーフロートやコーラフロートなどのメニューも楽しめます。
他にも、「アップルパン」「さつまいもあんこ」「アイスクリームとチョコブラウニー」といった、デザート感覚で楽しめるホットサンドもあります。
カリッと香ばしい、至福のひと口
今回いただいたのは「ピザポテト」のホットサンド。黄色い器に盛られたホットサンドは、見た目からすでに美味しそうな予感が漂っています！
「ピザポテト ドリンクセット（紅茶）セット価格850円」
パンはしっかりとプレスされていて、表面には香ばしい焼き目が付いています。中を覗くと、とろりと溶けたチーズとポテト、そして赤いピザソースが層になって見えました。パセリが散らされているのも、彩りが良くて食欲をそそります。
一口食べると、カリッとしたパンの食感と、中のしっとりとした具材のコントラストが味わえます。ピザソースの適度な酸味と、チーズのコク、ポテトのホクホク感が口の中で一体となって、思わず「美味しい」と声が出てしまいました。ボリュームもちょうど良く、小腹が空いた時にぴったりのサイズです！
セットの紅茶は、黄色いカップで提供されます。実はこのお店、器もいろいろな色やデザインのものが揃っています。様々なデザインの器が使われていて、オーナーの器選びへのこだわりが感じられました。料理を盛り付ける器ひとつにも心を配る。そんな細やかな気遣いが、このお店の温かさを作っているのだと思います。
地域に根ざした、本当の意味での「コミュニティカフェ」
「パンちゃんとコーヒー」を訪れて感じたのは、ここが単なるカフェではなく、地域のコミュニティの一部として機能しているということでした。壁に貼られた子供たちの手紙やメッセージを見ていると、このお店が地域の人々にとって特別な場所になっていることが伝わってきます。
コンパクトな店内なので、混雑時は少し待つこともあるかもしれません。でも、その待ち時間も含めてゆったりとした気持ちで訪れることができるのがこのお店の魅力です！
最近はオープン時間が9時30分からになっていることも多く、朝の時間帯にも立ち寄れるのが嬉しいところです。ただし土日はオープン時間が変則的なので、訪れる際はインスタグラムで最新情報を確認するのがおすすめです。
また訪れたくなる、この場所ならではの魅力
「パンちゃんとコーヒー」は、派手さはないけれど、確かな温かさと美味しさがあるお店です。オーナーの人柄、地域との繋がり、丁寧に作られるホットサンド。どれをとっても、このお店が愛される理由がきっとわかるはずです。
店舗情報
■住所：〒814-0014 福岡市早良区弥生2丁目1ー1 [MAP]
■アクセス：藤崎駅から徒歩8分
■営業時間： 火曜・水曜・木曜・金曜・土曜 11:00～17:00
■定休日： 日曜・月曜（※11月は営業時間・定休日ともに変則的なためInstagramをご確認ください）
■Instagram： @panchanandcoffee
■テイクアウト：あり
