パンオタクが選ぶ福岡パン

おうちでリベイクしていただく、PooUtaのクロワッサン【北九州市門司区】

福岡で10年以上パンブログを続け、2020年には城南区別府にパン喫茶をオープンさせた「pantiki」さん。毎日をリープアップしてくれる福岡のパンを、「ひとぱん入魂」の気持ちで1つずつご紹介いただくこちらの連載。67回目の今回は、北九州市門司区にある、PooUta(ポウタ)のクロワッサンです。

ニューオープン情報をお届けするのも大事

温故知新も大切ですが、パン好きの皆様におかれましては、新しいお店にも興味津々かと。

 

もちろん筆者も例に漏れず、北九州に「8月にパン屋さん出来てるよー」と、知り合いの珈琲屋に聞いてからは、気になって気になって、、、


でも、なかなかね、高速道路使う距離は自分で運転出来ないから(怖がり)誰かに連れてってもらう。

となると、かなり日にちが限られる。というわけで、なかなか行けず、早幾年となる。

そんな時は、最後の手段「買ってきてもらう」も、ありですよね、、、?

 

だけど本当は、お店に行きたいです。

パン屋さんに行くこと自体が好きな私。

パン屋さんのあの空気感、

その中に身を置くこととか、

香りを思い切り吸い込むとか、

パンの並ぶ光景を眺めるとか、、、

店員さんとの会話もね、楽しいです。

そういうの込み込みで、「食べた時の、美味しい!の度合いも増す」のではないかと考えております。

 

しかし遠方の場合は、とにかく一度食べたい、が勝る場合多し。

今回も、前出のコーヒー屋に買ってきてもらいました、、、感謝m(_ _)m

 

単なる知人ではなく、なぜ今回「コーヒー屋」と書いているかと申しますと、今回ご紹介するパン屋さん「PooUta(ポウタ)」さんは2階建て!2階はイートインスペースになっていて、購入したパンをすぐにいただくことができます。またワンちゃんと一緒にご利用OK!お散歩がてら立ち寄るのにもぴったりかもしれません。

※利用ルールについてはお店のInstagramをご確認ください

 

 

2階では、随時イベントをなさっていて、マルシェ有り、間借り珈琲屋さんも、数組の方が定期的に入ってらっしゃるご様子。

 

 

その知人のコーヒー屋が出店するにあたり、買ってきてもらうことが出来た、というわけです。ご縁に感謝。

 

 

そして「買ってきてもらったパン」、つまりは「購入後時間が経ってしまったパン」の食べ方についても書かせて頂こうかと。買ってきてもらう身分としては、いくら鮮度が良いうちに食べたいとて、図々しくも「帰り道にうちに寄って」とか、言えません。(心ではそう思っていたとしても笑)ましてや、当日受け取れないなら、綺麗にラップして冷凍しといて!なんてことはゆめゆめ申せず。

 

購入者が、よっぽどのパンオタクさんではない限り、翌日もしくは翌々日に「そのままの状態」で手渡されるのが普通です。
それは別に悪いことではない、ほんとうに。

 

問題はその後、受け取った本人が、どのようにして食すか。

なのでございます。

 


今回受け取ったのはクロワッサンと食パン。筆者が「ハジメマシテのお店で買いたい三銃士」のうちのふたつを、しっかり押さえてくれている、ありがたいチョイス。(ちなみに三銃士の残りひとつは、バゲットorカンパーニュ。これはお店の雰囲気次第で決定)

 

 

 

毎日食べたい「食パン」

食パンの魅力は、その「シンプルさと扱いやすさ」

 

日本人にとっての「白ごはん」的存在。皆様に愛されるのもわかる、1番売れるのもわかる。

 

厳密には、いろいろコツはあるにせよ、フツーにトーストすれば、美味しい。

 

 

PooUtaさんの食パンも、甘過ぎないリーン※なタイプで。

フワフワ、だけどスカスカじゃない、

バタートーストにしてちょうど良い塩梅、

毎日食べたい、まさに「白米」みたいな食パンだよね、とニッコリしてしまう、美味しい食パンでした。

 

※リーンなタイプとは、毎日食べるご飯みたいな存在のパンのことです。リーンなタイプの対極にあるのが、リッチなパン。バターやたまごたっぷり!とか、例えるなら高級食パンです。

 

 

 

クロワッサンの焼き戻し方のコツ

そして扱いやすさ、という点においての、問題児はクロワッサン也。

 

クロワッサンの焼き戻しは、ちょっとだけ工夫が必要です。故になかなか皆様焼き戻さない。ネックはやはり、焦げやすさ、ですよね。バターたっぷり使ってますもの。

 

1番の対策は、実はとても簡単で「見守ること」なんです。

 

これはあくまでも、筆者流なんですが、、、

トースターに入れて、スイッチオン!

クロワッサンの表面にバターが滲んできて、フツフツと加熱されたバターが沸いてる?感じが見えてきたら、スイッチOFF!!

 

そして、2分ほどそのまま、トースターの余熱の中に置いておく

 

 

そしてさらに!

トースターから出した後、クロワッサンの底がベチャつかないように、木のお皿か、網の上が望ましいのですが、クロワッサン自体を「逆さまに置く」ことでも、底のベチャつきは回避できます。

 

そういう状態で、常温でこれまた2分ほど放置

さすれば、焼き戻し後の溶けたバターが、カリッと固まり、焼きたてのようなサクサク感と、内生地からバターがジュワッと滲み出す感じも蘇ります。

意外と簡単ではないですか?見守ってからの、放置。(言い方)

 

 

今回のPooUtaさんのクロワッサンも、この手法にて我ながら完璧にリベイク!

発酵バターを使用されているそれは、外皮サックサク!

中は一層一層がやや厚みのある好みのタイプで、サクッからの、ムチッ、ジュンワ〜、、、とバターが滲み出る、、、

軽やかさと食べ応えが両立している、

とても好みのクロワッサンでした(^^)

 

しかしながら、朝食にされる方も多いクロワッサン、朝の数分って、とても貴重。

最後の「常温で待機」を合わせても56分の話なんですが、それを「クロワッサン焼き戻しの為」に使うのは、お仕事や子育て中の方には、難しいと思われる、、、(^^;;

そんな方には、最初の「見守り」時間を無くす方法として「余熱放置」という手があります。

 

※トースターによっては「空焚き禁止」のモノもあるようですので、そこはメーカーさんの取説をよく読んでからお試しくださいm(_ _)m

 

まずは、何も入れていない状態で、スイッチオン!(トースターのワット数にもよりますが、1分半くらいを目処に)

 

チーン!と鳴ってから、素早くクロワッサンを中に入れます。

その後、2分ほど、余熱の中に放置するだけ。

 

取り出した後の2分放置は端折れませんが、トースター内にある時も、取り出してからも、放置するだけなので、朝の自由時間は増えるかと!(仕上がりは、見守りスタイル程にはカリカリにはなりません、ご容赦を)

 

 

今回のコラムは焼き戻し講座みたいになってしまいましたね(^^;;

 

 

 

店舗情報

PooUta(ポウタ)

住所:〒801-0852 福岡県北九州市門司区港町1−10 [map]

営業時間:7:0015:00

定休日:月・火曜日

※月曜日が祭日の場合、火曜日と水曜日が店休日。詳細は店舗Instagramを確認

駐車場:なし

Instagram:@poouta_pan

https://www.instagram.com/poouta_pan/

 

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パンブロガー
pantiki
福岡在住。色々なパンを食べ歩き、「ひとパン入魂」を心に紹介するパンブログを10年以上運営。2020年には福岡市城南区別府に、ブログを三次元化させたパン喫茶「kissaten ぱんフレット。」をオープン。オリジナルのメニューの提供のほか、ロスになる前のパンにアレンジを加え、ストーリーと一緒に味わってもらう「パンのバトン活動」を続けている。

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