珈琲舎のだ

創業は1966年。「一期一会」の心を大切にする、サイフォン式コーヒーが自慢の老舗喫茶店「珈琲舎のだ」【福岡市中央区】

いつの時代でも「カフェ」という存在は人々をトリコにします。近年のSNS人気も相まって、おしゃれなカフェ巡りを楽しむ女性も多い中、にわかに脚光を浴びているのが「昭和レトロな喫茶店」。中年以上の方はノスタルジックを感じ、若者にとってはおしゃれなカフェにないレトロ感が斬新だと感じるんだそうです。そこで福岡に今なお現存する「昭和レトロ喫茶店」をピックアップしてご紹介していきたいと思います!

「珈琲舎のだ」本店の場所は明治通り沿い・中央区役所の道向かい

 

珈琲舎のだ」は、博多区と中央区に5店舗を展開する老舗喫茶店。

 

今回ご紹介する「シャンボール大名本店」は福岡市中央区役所の明治通りを隔てた道向かいにあります。

 

最寄り駅の福岡市営地下鉄「赤坂駅」から5番出口を出て、横断歩道を渡るとすぐです。

 

 

ビルの一階には複数の店舗が入居しており、こちらの看板が目印となります。

 

ロゴマークにあしらわれたタツノオトシゴは、創業者が辰年産まれだったことに由来しているそう。

 

 

通りすがる人々が思わず目をとめてしまうような、クラシカルで高級感が漂う外観。行き交う人々の層や通行量に合わせて異なる表情を見せてくれます。

 

 

入口横のショーケースには販売用の珈琲豆が種類豊富に並んでいます。

 

重厚感のある家具・絵画・照明に彩られた店内空間

 

入店するとまず目を引くのが、馬蹄型の独特な丸みを持つ、重厚感あふれるカウンター。5店舗の中で大名本店だけに存在します。

 

カウンターには独特のくぼみがあり、「肘をつきながら本を読んだり、サイフォンで珈琲を点てる様子を見るのにちょうど良い」と、来客者からも好評だとか。

 

ちなみに、このような形状のカウンターは現代ではもう造ることはできないそうです。

 

 

多くの来客者で絶えずにぎわう店内。

 

壁の大きな絵画は、創業者と親交が深かった画家・甲斐大策氏の作品。

 

甲斐氏は中東地域の風土や人々の姿を油彩やペン画、墨絵など、さまざまな技法で描き続けており、その作品の数々は、珈琲舎の各店舗に展示されています。

 

「珈琲舎のだ」の歴史

「珈琲舎のだ」前身の店「喫茶アイドル」

 

「珈琲舎のだ」は、1966年、創業者の野田光彦氏が博多の対馬小路にてその歴史をスタートさせました。

 

創業当時は「喫茶アイドル」という店名でしたが、1970年に福岡朝日ビル2階にオープンした店舗から「珈琲舎のだ」に改名し、現在に至っています。

 

創業者の野田光彦氏。「珈琲舎のだ」1号店(朝日ビル店)の店頭にて

 

博多で歴史ある「博多珈琲の老舗」として、創業以来「珈琲をメインにした上質な喫茶店」という伝統を守り続けており、年代や性別を問わず数多くの方に愛されてきました。

 

 

また、1989年には福岡市中央区の薬院六ツ角そばに自家パティスリー「ケーキの店 レジャン」をオープン。現在も各店舗のケーキはここで製造されています。

 

創業者の野田光彦氏は2021年に社長業を引退され、現在は博多阪急店に在籍していた赤星敬一社長が先代の意思を受け継ぎ、二代目として就任されています。

 

創業時からの伝統を今に受け継ぐ

 

コーヒーはプロの厳しい目で世界から厳選した豆の多くを自社焙煎しています。

 

挽き方、サイフォンでの点て方、淹れ方、カップのデザインに至るまで、洗練された技術を集約させて「とっておきの1杯」を日々提供されています。

 

 

抽出方法は創業以来の伝統である「サイフォン式」を採用。

 

サイフォンで点てる珈琲は扱いが難しく手間暇もかかるのですが、「ドリップ式よりも味や香りにコクが出る上、お客様一人ひとりのためにしっかり心を込めて珈琲を入れられる」という創業者の思いから一貫してサイフォン式での提供にこだわっています。

 

その伝統を今も受け継ぎ、オーダーを受けると、スタッフがサイフォンでじっくりと珈琲を点てていきます。

 

 

洗練された所作で、ロートの中で珈琲が徐々に抽出される様子や、フラスコの沸騰したお湯がポコポコ音を立ててロートに向かう様子、そして出来上がった珈琲が再びフラスコに広がる様子は、まさに「コーヒーのエンターテインメント」さながら。

 

その一部始終は、カウンター席なら目の前で楽しむことができます。

 

また、「一期一会」の心を大切にする丁寧な接客を常に心がけており、その思いはスタッフ全員が着用している清潔感があり洗練された印象を与える「白いスタッフウェア」にも込められています。

 

「コーヒーに良く合う」ことを意識して考案されたメニュー

 

店内で提供されているコーヒー以外の食事やデザートなどのメニューは、「のだの珈琲に良く合う」ことを意識して、独自に考案されています。

 

こちらは大名本店でしか食べられない「のだプリン」のセット(税込1,300円)。クリームチーズを使用した濃厚で贅沢な四角いプリン。その珍しいビジュアルも相まって、最近はSNSを中心に話題になっているんだそう。

 

コーヒーは10種類のブレンドコーヒーの中から一番スタンダードな「のだブレンド」をチョイスしてみました。

 

 

また、コーヒーにはホイップクリームを氷で冷やした器が添えられ、途中で入れることで味の変化を楽しむことができます。

 

ミルク(コーヒーフレッシュ)ではなくホイップクリームを提供するのは博多の珈琲では昔からあるスタイルですが、「珈琲舎のだ」はその伝統を今も守り続けています。


(なお、氷で冷やした器で提供するのは「珈琲舎のだ」のオリジナルスタイルとのこと)

 

 

「のだプリン」は昔ながらのハードな食感。スプーンを入れると表面に抵抗を感じるほどの弾力があります。

 

手作りのカラメルソースと「Kiri」のクリームチーズの塩気とのバランスが取れた濃厚な味は、まさに唯一無二の美味しさ!コーヒーとの相性もばっちりでした!

 

ちなみに「のだプリン」は一日約20食限定なので、早めに来店するのが良さそう。

 

 

フードはサンドイッチや厚切りトースト、パスタなど昔ながらの喫茶メニューが揃う中、「ホットドッグセット」(税込1,500円〜)をチョイスしてみました。

 

一般的なホットドッグのイメージと異なる小ぶりで愛くるしいルックスが印象的です。

 

パンは筑紫野市にある「コッペリア」に特注したものを採用。「見た目はロールパン、食感はフランスパン」を目指しているということで、表面はカリッと、中面はもっちりとした食感が特長なのです。

 

 

味付けは辛子マーガリンと中に挟まれたソーセージの塩分のみという至ってシンプルな構成。そこに両脇のピクルスが良いアクセントになっています。

 

片手でつまめるサイズ感なので、読書の合間や、ちょっとお腹を満たしたい時におすすめですよ。

 

 

「美味しい珈琲も、どんな場所で、どんなスタッフが提供して飲むのかによって感じる味わいが異なる」という創業者の信念のもと、サイフォン式コーヒーや重厚感のある店内空間、そしてスタッフの丁寧な接客といった創業時からの伝統を、今なお受け継ぐ「珈琲舎 のだ」。

 

老舗喫茶店ならではの充実のひとときを、ぜひ楽しんでみてくださいね。

 

 

珈琲舎のだ  シャンボール大名本店

住所:福岡市中央区大名2丁目10-1 シャンボール大名1F

営業時間:月~土曜日 9:00~19:00(O.S18:30)/日曜日・祝日 10:00~19:00(O.S18:30)

電話番号:092-741-5357

定休日:毎週水曜日・年末年始

公式サイト:https://www.coffee-sya-noda.com/

Instagram:https://www.instagram.com/coffee_noda/

 

 

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ライター
久原茂保
2001年より福岡発のカフェ情報サイト「CAFE@TRIBE(カフェ・トライブ)」を開設。以来、20年以上に渡り福岡県を中心に数多くのカフェを訪れ、日々取材活動に励んでいる。近年はカフェアドバイザー業やカフェのリブランディング、カフェプロモーションなどカフェ業界の知見とネットワークを活かしたオンリーワンな事業を展開中。グラフィックデザインやWEBデザイン、広告コンサルも。

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