【 一体ナゼin福岡 】

ベートーベン『第九』で福岡が、日本での〝聖地〟なのは一体ナゼ?

世界の音楽史上でも有数の著名曲であり、日本では年末の風物詩として演奏されることの多い楽曲が、ベートーベンの『交響曲第9番 ニ短調 作品125』(第九)です。『第九』について、「福岡は、日本の〝聖地〟だ」という話もあります。一体、ナゼなのでしょうか?

約100年前に久留米の女学校で演奏、九大フィルが日本人初演奏

【画像】指揮者 木村厚太郎@フクリパ
画像提供:木村厚太郎氏

 

音楽史での偉大な作曲家であるベートーベンの最高傑作とされ、西洋音楽史上で最も優れた作品の一つに数えられているのが、『交響曲第9番 ニ短調 作品125』(第九)だ。
1824年に作曲された『第九』は、独唱と合唱を伴う交響曲であり、ベートーベンにとっては、その生涯で最後となる交響曲だった。

 

 

今日、欧州評議会や欧州連合(EU)において、『第九』の第4楽章『歓喜の歌』は、その統合を象徴する『欧州の歌』として歌い継がれている。

 

『第九』をはじめとする数々の作品で日本人とも馴染み深い大作曲家に関して、福岡は、日本人にとって〝ベートーベンの聖地〟」との持論を展開するのは、福岡在住の指揮者である木村厚太郎さんだ。木村さんによる説明は、次の通りとなっている。

 

福岡県は、日本で初めて一般市民がベートーベンの『第九』を鑑賞した土地と言われています。

1919年12月3日、第一次世界大戦で日本軍の捕虜となり、久留米俘虜収容所に収容されていたドイツ将兵で編成されたオーケストラのメンバーが、当時の久留米高等女学校(現福岡県立明善高校)に出張して演奏会を行いました。
彼らが演奏した楽曲の中、『第九』の第2楽章・第3楽章がありました。彼らの演奏を聞いた女学校の教師や女学生らが、一般の日本人として最初に『第九』の演奏を耳にした人たちでした。

 

 

つまり、日本の一般市民が初めて、ベートーベンの『第九』を聞いた土地が、福岡県久留米市だったのだ。
さらに木村さんは、次のような事実も明かす。

 

1924年1月26日には、九州帝国大学の学生で組織したオーケストラである『フィルハーモニー会』(現九大フィルハーモニーオーケストラ)が、昭和天皇の御成婚を祝って『第九』の第4楽章を演奏しました。

当時の福岡市記念館における祝賀演奏が、日本人による初めての『第九』第4楽章の演奏となりました。

 

毎年お盆、〝聖地〟でベートーベンの全交響曲の1日演奏会を開催

【画像】指揮者 木村厚太郎@フクリパ

画像提供:木村厚太郎氏

 

ベートーベンによって1824年に作曲された『第九』は、来年・2024年に誕生200周年という節目の年を迎える。
また、2024年は日本人、そして福岡人にとっては、日本人による初演奏から100周年という記念すべき年でもある。

 

 

指揮者の木村さんは毎年お盆、『アウトリーチ特化型楽団設立に向けて!&ベートーベン交響曲全曲演奏会』を企画・開催している。
今年で3回目となる『ベートーベン交響曲全曲演奏会2023』は、8101112日に福岡市内でリハーサルを行う。

そして、813日に『なみきホール』(福岡市東区千早4-21-45)において、ベートーベンの交響曲第1番から第9番までの全曲を1日で演奏する。
このようなベートーベン交響曲の全曲演奏会は全国的にも珍しく、日本各地から演奏家が福岡へ集まって来ているそうだ。

 

 

一体ナゼ、このような演奏会を開催しているのか?
指揮者の木村さんに尋ねると、次のような答えが返ってきた。

 

聖地のお盆にベートーベンの魂を呼んで、ベートーベン交響曲を全曲演奏することでベートーベンの魂を供養したいということで始めました。
オーケストラは自然界の音を集めて、人類が作り上げた最高峰の音を奏でる集団です。

その生演奏に耳を傾けるきっかけとして、保育園児・幼稚園児~高校生を対象に彼らが学ぶ学校へ出向いて演奏していく『アウトリーチ型オーケストラ』の立ち上げに向けた取り組みの一つでもあります。

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編集者兼ライター
近藤 益弘
1966年、八女市生まれ。福大卒。地域経済誌『ふくおか経済』を経て、ビジネス情報誌『フォー・ネット』編集・発行のフォーネット社設立に参画。その後、ビジネス誌『東経ビジネス』、パブリック・アクセス誌『フォーラム福岡』の編集・制作に携わる。現在、『ふくおか人物図鑑』サイトを開設・運営する。

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