【福岡映画特集】

福岡に来るなら観ておくべき!福岡映画特集

アクションやサスペンス、シリアスなものや恋愛もの、映画といってもさまざまなジャンルの作品が存在し、その数は膨大です。去年1年(2019年)に日本で公開された映画だけでも1278本(日本映画製作者連盟しらべ)だというから、映画史に残る作品なんていったい何本あるのだろう…。ここでは、星の数ほどある映画の中から、福岡を舞台にした映画に絞ってご紹介します。案内役は、福岡を代表するシネフィルこと、三好剛平氏。三度の飯より映画な彼が、映画愛あふれる視点で“福岡映画”について解説していきます。これらの作品をみたことがある人もまだの人も、福岡で感じる空気感や人情味など、新たな発見が多いはず!

福岡映画 Vol.01「博多っ子純情(1978)」


(C)松竹株式会社 発売元:DIGレーベル(株式会社ディメンション)

これを観ずして福岡では過ごせない!?そんなことすら頭をよぎる福岡県民に馴染みの深い映画といえば、こちらではないでしょうか。博多区出身の漫画家・長谷川法世氏が、1976年から「漫画アクション」にて連載していた青春漫画の「博多っ子純情」。この漫画を映画化し、1978年に公開されました。劇中のセリフは博多弁が飛び交い、正義感の強さや“いいかっこしい”な博多っ子の気質がわかりやすく表現されています。
また、当時、交通の要だった市内の路面電車(映画公開の翌年廃線)や中洲の様子など、昭和の活気あふれる福岡の地を観られるのも貴重。福岡映画に欠かせない代表作を、裏話をはさみながら紹介しています。
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「奇跡(2011)」


© 2011「奇跡」製作委員会

映画を観る前に、ストーリーの背景を少しでも知っておくと、物語に深みがでる。ここはあの場所なのかと思えたり、そういう意図があったのかと納得できたりするから、事前に情報を入れておくことは作品に奥行きをもたせてくれるでしょう。
ここでは、是枝裕和監督のこちらの作品について解説します。福岡を舞台にしているのはもちろん、2020年の今だからこそみておきたい、という切り口が日に日にしっくりくるこちら。
新しい生活様式を取り入れざるを得なくなった今、物理的な「距離」、心的な「距離」について、考えさせられる一本をご紹介します。
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「網走番外地 悪への挑戦(1967)」


Blu-ray・DVD発売中 Blu-ray:3,500円+税 DVD:2,800円+税 販売:東映 発売:東映ビデオ

福岡では戦後初めてとなるある宣言がくだされた、2020年春。
770余年の歴史を誇る「博多祇園山笠」の開催見送りは、福岡人に大きなインパクトを残しています。毎年当たり前にあるはずのものが、ない夏。そんなときだからこそ観たい福岡映画がありました。
日本を代表するスター俳優であり、福岡出身の高倉健が主役をつとめるこ本作。ありし日の築港本町や愛宕神社、櫛田神社などさまざまな名所を観られるのも一押しポイントです。オイサオイサ!の掛け声響く活気あふれる山笠の場面にも圧倒されるはず。
2020年、福岡に思いを寄せる際はぜひチェックしてみてください。
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昭和から平成と、時代背景もジャンルも異なる3つの福岡映画。監督も俳優もそれぞれ違っていても、共通点をみつけることができたのではないでしょうか。福岡で暮らす人びとの人情味や、人と人との距離感、移り変わる町並みと変わらぬ土地柄、などなど。
同じ舞台だからこそ、かもし出す街の活気や文化、ひととなりを通して、「福岡」を再発見してくださいね。

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