ひとりの時間を、本気で確保したい日に。会員制の書斎「やず本や」

ひとりで集中したい日も、ふらっと本を探しに立ち寄りたい日も。そんな気分に応えてくれる場所があります。福岡市南区大楠にある「やず本や」は、本屋、カフェ、会員制書斎ラウンジがひとつになった複合施設。地域に開かれた本屋の奥には、読書や仕事、勉強に没頭できる静かな空間が広がっています。今回は、階段を上がるごとに少しずつ自分の世界へ入り込んでいくような、不思議な魅力を持つ「やず本や」をご紹介します。

「人生を豊かにする」本屋、やず本や

 

福岡市南区大楠、西鉄大牟田線高宮駅・西鉄平尾駅から歩いて十数分。

日赤通りに面した場所にある「やず本や」を運営するのは、「熟成やずやの香醋」や「養生青汁」を販売する健康食品メーカーの株式会社やずやです。

 

1975年に福岡市で創業し、国内でも大手の健康食品メーカーとして知られています。日本一、本を読む会社になる」という目標を掲げる同社が、「人生を豊かにする本屋をつくりたい」という思いから2019年にオープンしました。

 

 

 

1階は「どんな本と出会ってほしいか」で選ばれた本が並ぶ本屋とカフェ

 

1階は「人生を豊かにしてくれる」ことがコンセプトです。趣味や健康、知的好奇心やキャリアアップなど、人生のヒントになる本を中心に、地域の方が気軽に利用できる「町の本屋」としての本や雑誌がそろいます。

 

大型書店のような網羅性ではなく、スタッフによる企画棚や特集コーナーを中心に、「どんな本と出会ってほしいか」という視点で選書されているのが特徴です。

 

 

カフェではオリジナルブレンドのコーヒーや煎茶や屋久島紅茶、ルイボスティー、焙じ茶などのお茶メニューも充実しています。季節限定でレモンスカッシュなどのドリンクも登場するそうです。

 

 

やずやならではの一杯として、養生青汁ストレート青汁ラテ雑穀スムージーも人気です。

 

 

 

フロアが上がるごとに深まる集中。”開放から集中へ”の空間設計

 

やず本やの特徴は、会員制書斎ラウンジにあります。1階は本があってカフェがあって、お子さんも歓迎する、もっとも開かれた空間です。2階から上の階は会員制ですが、会話もできる場所3階になると会話もなく、没入の世界に入っていきます。今日はここまでという人もいれば、3階まで集中したい人もいます」。

 

やず本やの利用用途について、今回お話を伺った事業責任者の臼杵さんがそう教えてくださいました。

 

 

フロアによって照明や家具も異なり、上階に進むほど自然と集中モードに切り替わるよう設計されています。座り心地や佇まいまで吟味されているのが伝わる家具選びで、「Vitsoe」や「Cassina」といった上質な家具ブランドの椅子を配置。Wi-Fiと電源も完備し、読書や仕事に集中できる環境が整えられています。

 

 

利用者は高校生から70代までと幅広く、資格試験の勉強をする学生、リモートワーク中の会社員・フリーランス、読書を目的とする人などさまざまです。場所によって集中力が変わると感じている方に、ぜひ知ってほしい場所です。人生の中で、ここは外せないという勝負のときに選んでもらえる場所だと思っています」と臼杵さん。

 

日課の読書、朝活、資格勉強、ちょっとしたメールチェックまで、目的に応じてフロアを選べるのもこの書斎サービスの魅力です。

 

 

 

2階:くつろぎながら本と向き合う、くつろげる読書空間

 

2階は、肩肘を張らずに過ごせるようなくつろいだ雰囲気が漂います。

 

 

姿勢よく机に向かうというより、くつろいだ体勢で本を開けるスペースがあります。力を抜いて読書に没頭できる空間です。

 

 

半個室のブース席や、ハンギングチェアのようなくつろげる家具も配置されています。

 

 

急な電話やオンライン会議に対応できる個室ブースがあるのも、このフロアの特徴です。「電話や会議、音の出る作業は2階/テラス席へ」と案内がされており、ちょっとした業務連絡にも柔軟に対応できます。

 

 

置かれている本のラインナップも、知的好奇心をくすぐるものばかり。

 

 

絵本やコミック、雑誌、新聞のほか、食や健康にまつわる本、「これだけは読んでほしい本格ミステリ」「心身を労わるご自愛BOOK」といったテーマ別のセレクト棚も見どころです。

 

 

 

3階:終日「集中スペース」。番号付きの個室が並ぶ

 

3階は、館内でも一段と静かな「集中スペース」です。

 

 

個室の扉が並ぶ通路には、「社会」「アート」「人文」「国内文学」「海外文学」といったジャンル別に細かく分類された本棚が並び、専門性の高い選書が特徴です。

 

 

個室内には、鍵付きの収納棚や間接照明を備えたデスクブースのほか、リラックスして座れるベンチシートも。個室にはいくつか種類があり、広さや空間の雰囲気は様々です。

 

 

3階の個室は、会員になることで利用できます。詳しい利用ルールは、別途案内してもらえるので安心です。

 

 

 

2階・3階に共通する、開放感のあるテラス

 

フロアごとに異なるコンセプトを持つ2階・3階ですが、共通しているのはテラスが設けられていること。丸テーブルと椅子が置かれ、集中の合間に外の空気を吸いながら気分転換ができます。

 

 

館内はどのフロアも自然光がよく入る設計になっており、閉塞感のない心地よさも「やず本や」の大きな魅力のひとつです。

 

 

 

コロナ禍で見えた、”コミュニティ”から”個人のための場所”への転換

やず本やの書斎が大切にしているのは、「自分のための時間をゆっくりと過ごす」ということ。周囲に気を遣うことなく、それぞれが自分と向き合う時間を過ごせるのが、この書斎の魅力です。

 

 

もう一つ、嬉しいのが会員専用のフリードリンク書斎を利用しない日でも、ドリンクだけテイクアウトで受け取ることができます

 

「書斎はコミュニケーションのない空間なので、私たちも上には上がりません。だからこそ、チェックイン・チェックアウトの瞬間だけは、ドリンクを通じてお客様と接点を持ちたいと考えています」

 

書斎に行く時間がなかった日も、コーヒー一杯のために立ち寄れる。そんな気軽さが、会員にとって足を運びやすい理由になっているようです。

 

 

 

朝8時から利用可能。おすすめの時間帯は午前中

 

書斎の営業時間は8:00〜20:00「実は午前中が穴場の時間帯です。8時からドリンクのテイクアウトができるので、フリーランスの方など、朝から活動を始めたい方にとても喜ばれています」と臼杵さん。

 

出勤前の朝活や資格試験の勉強に活用する利用者も多いといいます。

 

 

「積読が気になっているけれど、なかなか手が伸びない」という人には、定期開催の「読書の時間」もおすすめです。感想の共有や発表は一切なく、それぞれが本を持ち寄って静かに読む時間を過ごすだけのイベントその気軽さもあってリピート率は高く、参加した人の多くがその場で次回の予約を取って帰るといいます。

 

 

自宅でもカフェでもコワーキングスペースでもない、”第4の選択肢”としての書斎。仕事や勉強、読書に本気で向き合いたい日は、大楠のこの場所を選んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

施設概要

書斎利用料金

ゲスト利用:3,300円/日

回数券:8,800円(4回分)

月額会員:14,300円/月 ※Wi-Fi・電源完備/フリードリンクと個室のオプションあり/高校生以上利用可能 ※「書斎」のご利用は高校生以上になります。

※最新の営業時間やイベント情報は公式サイトやSNSをご確認ください。

 

住所:福岡市南区大楠1-34-16 

営業時間:8:00〜20:00 

定休日:不定休 

アクセス:西鉄大牟田線高宮駅・西鉄平尾駅より徒歩約13分/西鉄バス「日赤前」バス停より徒歩すぐ

WEBサイト:https://www.yazuhonya.com/

Instagram:@yazuhonya

 

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