瑞梅寺川(ずいばいじがわ)について
これまで福岡市内を流れる川の釣りスポット記事をご紹介してきましたが、今回ご紹介するのは福岡県糸島市から福岡市西区へと流れ、今津湾に注ぐ二級河川「瑞梅寺川(ずいばいじがわ)」です。
その源は、脊振山系の瑞梅寺ダム付近にあり、上流部には豊かな森林と清流が育む自然が息づいています。
中流域から下流域にかけては、糸島平野に広がるのどかな田園風景を潤し、地域の農業を支える重要な役割を担ってきました。
また、河口付近に広がる今津干潟は、カブトガニやクロツラヘラサギといった希少生物の貴重な生息地であり、川が運ぶ養分が豊かな生態系を形作っています。
それでは、瑞梅寺川の釣りポイントをご紹介していきます。
今津橋〜今津干潟エリア
瑞梅寺川河口部の今津干潟から今津湾にかけての海水の混じる汽水域では、シーバスやハゼなどがメインターゲットとなります。

まずは、瑞梅寺川の有力ポイントとなる河口部へと向かってみます。
福岡都心部より国道202号線を糸島方面に向かい、「今宿交差点」から県道54号線を糸島半島方面へ北上します。

しばらく進むと今津橋が現れます。この橋まわりは海水と淡水が入り混じる、潮の流れが速いエリア。
ベイト(餌となる小魚)が活発になる春〜秋にかけてはシーバス(スズキ)の好ポイントとして有名で、この日もルアー釣りを楽しむ釣り人の姿が見受けられました。
また、8月下旬〜11月頃はハゼ釣りのベストシーズン。手軽な仕掛けで釣れるため、ファミリーフィッシングにも向いています。

対岸に見えるこんもりとした森のような島。ここは今津干潟と今津湾を仕切るように伸びる「洲の崎(すのさき)」という細長い岬で、「今津八大龍王神」という神社があります。
このエリアも潮の流れが速く、有力なポイントとなっています。

次に今津干潟側を見てみましょう。この写真は満潮時のものですが、干潮時には広大な干潟が出現します。全体的に水深も浅いので、満潮前後や潮が動く時間帯がおすすめ。
底質は砂と泥が混じった場所が多く、ハゼなど底生魚の好ポイントとなっています。
南側の護岸は遊歩道としても整備されており、足場も良く釣りやすいのもうれしいところ。

場所を移動して、今津干潟の北側、今津ポンプ場付近にやってきました。
この界隈も護岸がコンクリートで整備されており、足場も良いです。

今津干潟の北側から対岸の今山方面を見るとこのような感じです。
ちなみに今津干潟の広さは約80ヘクタール。みずほPayPayドーム福岡の広さに換算すると約11.6個分にもなるんだそうですよ!

今津干潟の東部に向かっていくと、瑞梅寺川との合流地点に辿り着きます。この界隈はチヌ(クロダイ)の好ポイントとしても知られています。
汽水域を好むチヌにとって、河川から栄養が流れ込み、エサとなるカニや貝が豊富な干潟は格好の餌場となっており、近年ではルアーで底や水面を探る「チニング」という釣り方が人気で、このエリアでは大型のチヌが釣れているそうですよ。
■今津干潟で釣りをする際の注意点
・今津干潟は国指定の「重要湿地」であり、野生動物との共存が強く求められています。
・カブトガニをはじめ、クロツラヘラサギなどの希少な渡り鳥が生息しています。放置された釣り糸や針が生物に絡まる事故が報告されていますので、ゴミの持ち帰りを徹底しましょう。
・生物の保護や環境保全のため、一部に立ち入り禁止区域が設定されています。看板などの指示に従ってください。
・今津干潟の付近、特に南部の横浜地区には民家が点在しています。近隣住民のご迷惑にならないよう、ルールとマナーを守って釣りをしましょう。また、車は近隣のコインパーキングに駐車するようにしましょう。
中流域エリア

しばらく瑞梅寺川を遡上していくと中流域へと差し掛かります。写真は元岡小学校付近。このエリアも満潮時には汽水域となるので、シーバスやチヌが釣れるエリアでもあります。

さらに遡上していくと、「雄潮井橋」付近に河口部に最も近い川堰が出現します。この堰から上流部が完全な淡水エリアとなります。

瑞梅寺川中流域の淡水エリアは、昔からブラックバスのポイントが多いことでも知られています。近年は護岸工事が進み、ブラックバスの生息エリアも狭くなったようですが、橋げた周りや深場などを丹念に狙ってみましょう。

中流域は川幅も広く、流れもゆっくりしています。この周辺も住宅地となっていますので、釣りの際にはくれぐれもルールやマナーを守りましょう。


中流域にはポイントとなる小さな川堰がいくつもあります。この川堰をうまく攻略していくことが釣果につながりそうですね。

それにしてもグッドなロケーション。ウォーキングや散歩も気持ちよさそうです。

再び遡上していくと国道202号線に出ました。この付近まで来ると水量が極端に少なくなります。
これまでご紹介してきたように、瑞梅寺川は河口部から中流部までが釣りができるエリアとなります。
瑞梅寺川周辺の見どころスポット

せっかくなので、瑞梅寺川の魅力的なスポットをいくつかご紹介していきましょう。
まずは国道497号線そばにある桜並木。実は瑞梅寺川の流域は地元の人々に愛される隠れた桜の名所なのです。

筆者が過去に撮影した瑞梅寺川の桜(イメージ)
桜のシーズンになると、ご覧のように瑞梅寺川を挟んで両岸に美しい桜が咲き誇る光景を楽しむことができます。フォトスポットとしても最適ですね!

さらに川を遡上していくと、極端に水量が少なくなります。

散策途中、川のほとりに静かに佇んでいるアオサギを見つけました。


のどかな田園風景や脊振山系の山々を背景に流れる瑞梅寺川。もうちょっと遡ってみることにします。

先ほどの桜並木から6kmほど上流は蛍の生息地となっており、「ホタル観賞駐車場」も整備されています。
5月下旬から6月中旬にはこの駐車場から川沿いの遊歩道にかけて、ゲンジボタルが舞う姿を見ることができ、福岡都市圏のホタルスポットとして人気なのです。

ホタルスポットからさらに道路を登っていくと・・・

瑞梅寺川の最上部にある「瑞梅寺ダム」に辿り着きました。
この瑞梅寺ダムは、福岡県糸島市瑞梅寺にある重力式コンクリートダムで、治水や利水のほか、近年では放流水を利用した小水力発電も行われているそうです。

周辺は山々に囲まれた静かな場所で、春には桜、秋には紅葉を楽しむことができるうえ、ダムの下には公園が整備されており、家族連れでのんびりと過ごすこともできますよ。
ということで、今回は糸島市から福岡市西区を流れる瑞梅寺川をご紹介させていただきました。
河口部の今津干潟に中流部の桜並木、そして上流部のホタルスポットや瑞梅寺ダムまで、瑞梅寺川流域は見どころがたくさんありますので、ぜひ釣りのついでに糸島の風光明媚な景色も楽しんでいただければ幸いです。












