「日本はヤバい」と悪い意味で嘆く人が周りに増えてきました。連日のニュースの影響もあり、「日本は昔よりも凶悪犯罪が増えた気がする」「日本はこのままで大丈夫だろうか」と悲観的になる人もいます。
今回は「日本の今後ってヤバいのでは?」と少しでも考えた人に向けた個人ができる対策の話です。自分の身は自分で守る時代だからこそ、早めに準備できることをまとめます。
【1】 日本の人口減がヤバい
日本の人口はどんどん減少しています。令和3年は、年間62万人もの人口が自然減しています。
厚生労働省が毎年発表している『令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況(※)』によると、令和3年に生まれた子供の数は81万人、亡くなられた人の数は143万人でした。日本は10年以上、毎年数十万人もの人が減っている状態です。
人口が減少することについて数十年前から問題視されています。残念ながら国の偉い方や政府のエリートの方が、何かしらの対策をしたであろうにもかかわらず、日本の人口は減り続けています。
人口が減り続けた結果、「税金を納める働き手が減って、年金をもらう人がどんどん増えて大変」という状態になりました。
これだけ問題視されながら、数十年解決できていません。今後、どこかで大きな転換が起こらないかぎり、この状況は変わらないと考えるのが無難です。
【2】 超高齢社会の2025年問題がヤバい
特に団塊の世代と呼ばれる人口ボリュームが多い世代が、75歳を迎えるのが2025年問題です。単純に、日本全体がこれまで以上に「超高齢社会」になります。
現在も人口の3割が年金をもらって生活しています。75歳以上が増えれば社会が負担する医療費や介護費も増えるため、負担する「生産年齢人口」は大変です。
財務省が2021年4月15日に発表した『社会保障等(参考資料)(※)』によると、社会保障給付費は、現在よりも20兆円必要になる見込みです。歴史を見ると、社会保障給付費が10年ごとに20兆円増え続けています。その財源のもととなる国民所得額が減りつつあります。
増え続ける費用に収入が見合っていない状態です。単純に、今後、この財源はどこから捻出されるのでしょうか。財源確保のため、今後も消費税が増税されたり、所得税が知らぬ間に上がっていくことが想像できます。
【3】 止まらない円安がヤバい
最近の円安もヤバいと言われがちです。日本円の価値がドルに対して、どんどん安くなっています。
「悪い円安」と表現されるほど、今の日本の現状にとってポジティブな要素は少ないです。単純に歴史を振り返ると、ここまで円安に傾くのはある種「普通ではない」と判断できます。
円安が進み、さらに世界の物価が上昇していることを見ると私たちの生活コストが上がることは避けられそうにありません。