相談者>>>>>>>>
若い頃はあたたかい家庭なんて築くかよと思っていたのですが、いまは自分がマイホームパパをしています。
自分でもその変化にびっくりしていますが、修治さんはそういうことってありましたか?
<<<<<<<<ワタシの回答
40年前、ワタシは、芥川賞作家を目指していました。笑
京都の東山を一望できる古民家で愛人を囲っているはずでした。
このフクリパで人生相談に答えているなど・・・
こんなはずじゃなかったのです。
いまや長女が旦那にとなる彼氏を連れてきたらアタフタと挨拶に向かう。そんでもって終わったら、カミさんに、なんか緊張してたね!?と笑われる。父の日には、東京の娘たちからプレゼントが届くか!?どうか!?と一日中ソワソワしている。誰がどう見ても、ワタシは“マイホームパパ”ですよ。もうびっくりですよ。
こんなはずじゃなかったのです。
谷崎潤一郎のように、年老いてからSMに興じたり。
故郷の先輩の団鬼六のようなエロ小説を書いたり。
ロックンロールな大人になろうと考えていたのに・・・
こんなはずじゃなかったのです。
『この世は、自分を見つけに来るところ』
これは、陶芸家の河井寛次郎さんの言葉です。
ワタシの中には、マイホームパパがあったのですよ。
見つけてしまったのですよ。
マイホームパパは、ワタシ以外ではなく、まさしくワタシだったのですよ。
変化じゃないのよ、それは。
最初から、あったのよ。
ないものは、最初からないからね。
むしろ“あたたかい家庭なんて築くかよ!?”という方が無理してたのよ。
いまが貴方です。