パンオタクが選ぶ福岡パン

噛むほど広がる「発酵」の風味。ヒッポー製パン所の「塩パン」<前編>【福岡市西区】

福岡で10年以上パンブログを続け、2020年には城南区別府にパン喫茶をオープンさせた「pantiki」さん。毎日をリープアップしてくれる福岡のパンを、「ひとぱん入魂」の気持ちで1つずつご紹介いただくこちらの連載。68回目の今回は、福岡市西区にある、ヒッポー製パン所(ひっぽーせいぱんじょ)の塩パンです。

食パンの切り方にもこだわりがあって

そのパン屋さんに初めて伺ったのは、いつだったか。

店名の可愛さ、海が目の前というロケーション、店舗前にバス停(風の看板)を置いちゃうユーモア、そんなこんなに惹かれて訪問したけれど、実際並んでいるパンたちはパッと見『全部茶色』な『映えを狙わない』硬派なヤツで。

 

その時出会った食パンの味わいと、

カットの仕方に感銘と感動を覚えたのを、鮮明に覚えています。

 

 

『ヒッポー製パン所』さん。

福岡市西区今宿の、前述通り海の側にあるロケーションも素晴らしいお店です。

国道沿いの細い道に入り込む感じなので、決して行き易い立地とは言えないにも関わらず、朝早くから次から次にお客さまがいらっしゃっています。

 

筆者の初訪問は、かーなーり前、自身のブログで確認したらなんと、2014年夏、、、(自分の歳も怖い)

オープンから11年もこの地で、沢山のお客様に愛されているお店なのです。素晴らしい。

 

初訪問時に感動した、というのが『食パンのカットの仕方』でした。

もちろんお味も、シンプルかつ素材そのものを味わうタイプで、ふわふわ過ぎない、みっちりとした生地感も好きだったのです。

 

当時は、福岡で見かけるのはフワフワで柔らか〜い食パンが多く、

この『みっちり系』に出会えたことはとても嬉しかった。

 

 

しかし、

そのお味を上回る衝撃がありました。

それが、ヒッポーカット!と書かれたパンの切り方!

 

私は元々、食パンはカットしていないものを購入して、自分で切るようにしています。

何故なら「普通の切り方ではないから」

 

厚切りのトーストが大好きなので、よくある5枚や6枚切りではなく、なんと「3枚切り」にするのです。

そして更にそれを、真ん中からカットする。

つまりは「6等分」になっていますので、

1度に食べる量としては、6枚切りと同じなのです。が、

世の中の6枚切りよりも、分厚〜いバタートーストが食べられる!

という、我ながらウシシ♪な発見だと思っていたのですが、、、

 

なんとここに、最初からこの切り方で置いてくれているお店があったのです、しかも『ヒッポーカット』という名前まで付ける愛情の込めっぷり。

その時の私のテンションの上がりようは半端なかった。今でも覚えているほどです。

『ヒッポーカット』について語っているpantikiさんのブログはこちら

http://blog.livedoor.jp/zacozaco/archives/52128658.html

 

あれから10年以上経っていますので、食パンのお味もカットの仕方も、もう変わっているかもしれません。

久しぶりに伺ったこの日も、6枚切りの食パンしかお見かけしなかったので。※

 

でも不思議と、寂しいとか、全然思いませんでしたよ。

何故なら、人もパンも変化して当たり前だから。

毎週伺って買っていたなら、ショックを受ける資格もあるだろうけど、こんなに久しぶりに伺ってショック受けたなんて言ったら、こっちがナンセンス過ぎると言うもの。

逆に、10年、福岡のパン界も、いろいろなことがありましたよねぇ、、、

なんて、ズズズ、とお茶でも啜りながらお話ししたいくらいです。

 

※後日お店に確認したところ、ヒッポーカットはリクエストすれば対応いただけるんだとか!気になる方はぜひお願いしてみては?

 

 

リベイクして立ち昇る「発酵」の香り

 

しかも、この日は、人伝に聞いて楽しみにしていた『塩パン』をしっかり購入できたのですから。

 

そして、この塩パンがまた、、、

べらぼうに美味しかったのです!ハッピー!

手のひらに収まるサイズの小ぶりな塩パン、ですが見た目よりもずっしりしてます。

こういう、見た目に反して重いパン、は高確率で好みドストライクだったりする。なので食べる前からにんまり。

 

 

ジュワッとバターが滲み出るオシリガワを拝見して、これは焼き戻すとトースターが大変なことになる!?(後片付けのことですね)と怯んでしまい、オシリガワを上にして焼いたところ、、、

 

 

オーマイガッ、、、ごめんなさい。

そうですよね、冷静に考えるとそうだよ、焦げるよ、当たり前です、バタージュワジュワ滲み出るんだから!

でも捨てるなんてことは勿論しません、焦げを削って食べましたとも!

 

すると、

ふわわわわーんと、立ち昇ってきたのは、

バターではなく『発酵』の香りだった。

焼き戻し過ぎたのが功を奏した(と思いたい節もあります)のか、

この時はバターの存在感は、カリカリになったオシリガワの「焼き係として残るのみで、際立っていたのは生地感。

 

少し酒粕を思い出すくらいの発酵と粉の風味が相まった香りが鼻腔に残るのです。ああ、心地良きかな。

 

そして、散見する「塩パン」たちと何が違うのか、それは生地の密度かと。

みっちりと重量感さえある、噛み締め甲斐のある生地は、噛むほどに素材の風味が押し寄せる

この生地密度で、咀嚼するからこそ、発酵感さえも感じ取れたのかもしれませんね。

 

で、実はこの日、塩パンはふたつ買っていた。

ここの塩パン美味しいよー!と教えてくれた人に、行ってきた報告プラスお礼で、渡そうと思ってね。

 

しかーし。

ほら、私、焼くの、

失敗しちゃったじゃないですかぁ?

(ロングヘアーを指でイジりながら話す女子をイメージしてください)

 

というわけで、

すみません。

もうひとつ、食べて、良いですか?

 

※というわけで、次回、ちゃんと塩パン焼けたよ!編と、やっぱりここでも買っていたクリームパン!の小噺に続く、、、

 

 

 

店舗情報

ヒッポー製パン所(ひっぽーせいぱんじょ)

住所:〒819-0168 福岡県福岡市西区今宿駅前1丁目11−8 [map]

営業時間:7:00〜16:00(売り切れ次第終了)

定休日:月・火曜日

駐車場:有り

Instagram:@hippo__bakery

https://www.instagram.com/hippo__bakery/

 

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パンブロガー
pantiki
福岡在住。色々なパンを食べ歩き、「ひとパン入魂」を心に紹介するパンブログを10年以上運営。2020年には福岡市城南区別府に、ブログを三次元化させたパン喫茶「kissaten ぱんフレット。」をオープン。オリジナルのメニューの提供のほか、ロスになる前のパンにアレンジを加え、ストーリーと一緒に味わってもらう「パンのバトン活動」を続けている。

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