釣りスポット:室見川

福岡都心西部を流れる「室見川」で釣りを楽しむ【福岡市早良区・西区】

キャンプに代表されるアウトドアブームの中、ここ数年で一気に増えた釣り人口。みなさんの周りにも釣り好きな人は多いのではないでしょうか?このコーナーでは福岡市内から気軽に行ける、フクリパおすすめの釣りスポットをご紹介します。あなたも福岡の海や川や池で大物をゲットしてみませんか?

室見川について

今回ご紹介する「室見川」は、福岡市の西部である西区・早良区を中心に流れる全長15.1kmの二級河川です。

福岡市都心部を流れる川として、「那珂川」「御笠川」「樋井川」に並ぶ、福岡市民にとって馴染みのある川と言えるでしょう。

 

この室見川では毎年2月から4月にかけて「シロウオ漁」が行われており、シロウオ料理は博多の名物料理としても有名です。

 

また、椎名林檎さんやスピッツさんといった福岡にゆかりのあるアーティストの歌にも登場したり、題材になった川として、音楽ファンにも知られています。

 

今回はそんな室見川を、下流域から上流域まで遡上して、釣りスポットを探ってみます。

 

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%A4%E8%A6%8B%E5%B7%9D

 

 

室見川河口〜下流域エリア

 

室見川の河口に位置するのが、福岡市西区の愛宕浜。

この一体は海浜公園になっており、有料駐車場も完備されています。

あたりには散歩やジョギングを楽しむ人の姿も数多く見られます。

 

 

海浜公園の東側が室見川の河口になります。

この日は天気が悪く見づらいのですが、通常であれば博多湾を挟んで東区の海の中道方面が見渡せます。

 

 

室見川の対岸にはシーサイドももち海浜公園があり、その奥には福岡タワーやみずほPayPayドームといった福岡を代表する建築物が立ち並んでいます。

余談ですが、室見川は福岡市の早良区と西区の境界線にもなっています。

 

 

河口より上流方面。奥に福岡市都市高速の高架橋が見えます。

この室見川の河口部から奥の防波堤にかけては、主にキス・サゴシ・ハゼ・シーバス・タチウオなど様々な魚種を釣ることができます。

 

また、室見川は「全体的に水深が浅い」のが特長で、干潮時には川底が見えるほど。

さらに河口は一部干潟になっており、春から初夏にかけての干潮時にはたくさんの人々が潮干狩りを楽しんでいます。

 

ただし、室見川での潮干狩りにはルールがあり、殻長3センチメートル以下のアサリを採ること、使用不可となっている漁具を使うことなどは禁止となっています。

詳しくは下記の「福岡市の潮干狩りのルール」にてご確認ください。

https://www.city.fukuoka.lg.jp/nosui/suisanshinko/life/shiohigarinoru-ru.html

 

 

 

少し川を遡上し、福岡市都市高速の高架橋と愛宕大橋を越えたあたりがこちら。

この付近に支流の金屑川との合流地点があります。

 

 

そのまましばらく遡上すると、川の両岸は室見川緑地となり、両岸に遊歩道や公園が整備されています。

その全長はなんと4.7km。

ランニングやハイキングコースとしても親しまれています。

 

 

遊歩道には所々ベンチが設けられていて、ゆるやかに流れる室見川の景色を堪能できます。

 

 

やがて室見新橋を越えると大きな川堰が現れます。

満潮時に海水があがってくるのはここまで。この上からは淡水になります。

 

中流域エリア

 

中流域も相変わらず水深は浅く、底が丸見えです。

しかし、室見川の中流域はブラックバスが釣れることでも知られており、あまり魚影は多くはありませんが、たまに大型のバスが釣れることもあるんです。

 

 

川の対岸の木々が茂ったエリア。

なんだか釣れそうな雰囲気が漂っています。

 

 

さらに遡上し、外環室見橋付近までやってきました。

ここから上に向かって川堰が多くなり、だんだんと水量が少なくなってきます。

 

 

早良区田村付近。ここにも大きな川堰が。

 

 

さらに上流に向かうと、水深は膝下程度まで下がります。

 

 

さらにさらに川を遡っていくと、やがて早良区の早良小学校付近で椎原川との合流地点に差し掛かります。

左が椎原川、右が室見川です。

この近辺まで来ると、あの雄大な室見川が嘘のような小川になってきます。

 

 

上流域エリア

 

早良区内野あたりから、三瀬トンネル方面に向かう国道263号線に並走するような形で室見川は流れています。

 

 

ここまで来るともう上流域、サギなどの野鳥類もよく見受けられます。

また、早良区の石釜付近の室見川は毎年初夏になると蛍が現れることでも知られており、福岡市内としては珍しい蛍スポットとしても人気です。

 

 

さらさらに川を遡っていきます。

 

 

すると、曲渕ダムパークという公園に行き当たりました。

 

 

実は室見川の上流は曲渕ダムとなっており、ダムからの水が室見川として流れているのです。

それにしても下から見上げるダムサイトは圧巻のひとこと!

 

 

国道263号線側から側道に入るとダム湖を見渡すことも可能です。

 

この曲渕ダムは1923年に完成した福岡市で最も古いダム貯水池。そんな歴史・技術・景観の価値が評価され、1985年には「近代水道百選」にも選定されました。

 

福岡市中央区平尾にある「浄水町」という地名は、この曲渕ダムからの水を引いていたことに由来しているんだそうですよ。

出典:https://www.city.fukuoka.lg.jp/sawaraku/sawaraku-tamatebako/kankou/magari_dam.html

 

なお、この曲渕ダムは福岡市水道局が管理する水道専用ダムとなっており、釣りはもちろん、遊泳やボート遊びは禁止されています。

くれぐれもご注意を。

 

 

曲渕ダムを抜けて、さらに室見川の源流域を目指してみましたが、次第に川は細くなり、やがて福岡市早良区と糸島市を繋ぐ「糸島峠」付近で川の流れは途絶えてしまいました・・・。

 

ちなみに室見川ではありませんが、曲渕ダムに注ぐ支流を国道263号線沿いに遡上していくと、やがて「野河内渓谷」となり、渓谷をさらに登っていくと糸島市に入り、福岡都市圏では珍しい「水無鍾乳洞」という鍾乳洞に辿り着きます。(鍾乳洞の中には入れません)

 

室見川や支流の最上流域では渓流の女王・ヤマメが釣れることもあるんだそうですよ。

 

室見川エリアのおすすめスポット紹介

 

さて、それでは最後に室見川界隈のおすすめスポットをご紹介していきましょう。

 

まずは、室見川に架かる田村大橋のそばにあるブルージャム」さん。

茶色い2階建ての大きな建物が目を惹く人気のベーカリーカフェです。

安全で安心な食材を厳選し、心にも体にも優しいパンを日々焼かれており、いつも多くの人々が美味しいパンを目当てに訪れている人気店です。

 

ブルージャム

住所:福岡市早良区田村3-1-41

TEL:092-861-5888

営業時間:ベーカリー 9:00〜18:00/カフェ 9:00〜17:30 (l.o 17:00)

Instagram:https://www.instagram.com/bluejam_official/

 

 

 

お次は早良区石釜にある「鳥飼豆腐」さん。

こちらは大正10年創業の老舗手造り豆腐店。

 

この石釜地域は綺麗で美味しい地下水に恵まれおり、そんな地下水で作る豆腐は絶品!また、揚げたての「鳥飼がんも」や豆乳を使用したソフトクリーム、回転焼きなども購入できます。

 

鳥飼豆腐

住所:福岡市早良区石釜1185-1

TEL:092-804-2639

営業時間:平日 10:00〜16:00、土日祝 9:00〜17:00

定休日:水曜日、その他

公式サイト:https://torikai-tofu.com/

Instagram:https://www.instagram.com/torikai_tofu/

 

 

 

そして国道263号線沿いにある「地鶏食堂」さん。

脂の乗った「種鶏のモモ肉」を溶岩プレートで焼く「石焼定食」と、道路沿いの小屋で販売するアツアツのもも焼きが有名なお店です。

三瀬方面へのドライブルートのランチスポットとしてもおすすめですよ。

 

地鶏食堂

住所:福岡市早良区曲渕739-4

TEL:092-803-1055

営業時間:11:00~20:00 (Lo. 19:30)

店休日:12月30日~1月2日

公式サイト:https://www.magaribuchi.jp/

 

 

ハイ、ということで今回は福岡市の西部を流れる「室見川」のご紹介でした。

全長15.1kmの室見川は河口から上流域までいろんな釣りを楽しめるのはもちろん、緑地の遊歩道の散策や、自然の中でのアウトドアレジャーといった様々な楽しみ方ができますよ。

福岡都市圏で憩いや癒しをお求めの方は、ぜひ行かれてみてはいかがでしょうか。

 

 

最後に、室見川には採捕禁止区域が設定されているので注意が必要です。

 詳しくは福岡県ホームページの「内水面の遊魚ルール」をご確認の上、ルールやマナーを守って釣りを楽しんでくださいね!

 

https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/naisuime-rule.html

 

 

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ライター
久原茂保
2001年より福岡発のカフェ情報サイト「CAFE@TRIBE(カフェ・トライブ)」を開設。以来、20年以上に渡り福岡県を中心に数多くのカフェを訪れ、日々取材活動に励んでいる。近年はカフェアドバイザー業やカフェのリブランディング、カフェプロモーションなどカフェ業界の知見とネットワークを活かしたオンリーワンな事業を展開中。グラフィックデザインやWEBデザイン、広告コンサルも。

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