世界文化遺産「三池港」から見える絶景「光の航路」。普段立ち入れない撮影スポットが今年も特別開放!【福岡県大牟田市】

福岡県大牟田市の世界文化遺産「三池港」では、毎年1月と11月の年2回、日没の方角が北を0度として東回りに247度となる約1週間、ハチドリのクチバシのような長い航路先端から、閘門(こうもん)の中心を通って夕日がまっすぐに伸びる「光の航路」を見ることができます。今年も普段は立ち入ることができない「三池港1番岸壁」が撮影ポイントとして期間限定で開放されます。

世界文化遺産の「三池港」とは?

大牟田市公式観光サイト「おおむたOne plate」より

 

1908(明治41)年に開港し、日本で唯一の閘門(こうもん)式ドック(※)を持つ港「三池港(みいけこう)」。

 

大牟田川河口は有明海の干満の差により、大型船の接岸が難しい場所でした。
そのため、三池港築港以前は、三池炭鉱で採掘した石炭を大牟田川河口から小型船で口之津港(長崎県南島原市)や三角西港(熊本県宇城市)まで移送し、そこで大型船に積み替え海外に輸出していました。

 

この課題を解決するために築港された三池港により、直接海外へ石炭の輸出が可能となり、三池炭鉱躍進の一翼を担いました。

遠浅で干満の差が大きい(最大6m)有明海で、渠内(ドック)の水位を一定に保つための閘門は12.17m、高さ8.84m、厚さ1.20m、重さ91.3トン。100年以上経った今でも現役で稼働しています。

 

三池港は、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として2015年7月に登録されました。

 

※水位の異なる河川や運河、水路を仕切り、水量を調節するための装置

 

参考:大牟田市ホームページ

https://www.city.omuta.lg.jp/

 

 

110年前から続く絶景「光の航路」とは?

 

三池港の閘門の背後に夕日が沈み、航路先端から閘門を抜けて光がまっすぐに伸びる奇跡の絶景「光の航路」。

日没の方角が北を0度として東回りに247度となる、毎年1月と11月の各一週間程度現れます。周辺の工場群と合わせ、撮影スポットとして人気なのです。

 

 

 

より美しい写真を撮ることができる撮影ポイントである内港からの撮影を望む声に応え、毎年「三池港1番岸壁」が撮影ポイントとして期間限定で開放されています。

 

撮影ポイント期間限定開放情報

第一岸壁開放期間

①令和6年11月15日(金)~22日(金)

②令和7年1月20日(月)~26日(日)

 

第一岸壁開放時間

①16:15~17:30 ※日没は17:15ごろ

②16:45~18:00 ※日没は17:45ごろ

 

場所:大牟田市新港町「三池港展望所」及び「第一岸壁」

駐車場:三池港展望所(利用時間は第一岸壁開放時間の30分後まで)

  

※車の場合は、必ず駐車場を利用してください。

※周辺道路での路上駐車は絶対におやめください。

※雨天時は中止となります。その場合は大牟田市公式観光サイト(https://one-plate.city.omuta.lg.jp/)にて告知されます。

 

 

年にたったの2回だけ!福岡が誇る世界遺産と自然が織りなす絶景を、ぜひ見に行かれてみてはいかがでしょうか?

 

参考サイト

https://one-plate.city.omuta.lg.jp/

 

 

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ライター
久原茂保
2001年より福岡発のカフェ情報サイト「CAFE@TRIBE(カフェ・トライブ)」を開設。以来、20年以上に渡り福岡県を中心に数多くのカフェを訪れ、日々取材活動に励んでいる。近年はカフェアドバイザー業やカフェのリブランディング、カフェプロモーションなどカフェ業界の知見とネットワークを活かしたオンリーワンな事業を展開中。グラフィックデザインやWEBデザイン、広告コンサルも。

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