登場人物:寶坂くんと坪倉編集長
やさしい投資入門記事に登場する二人の人物をご紹介します。
福岡の若手社員:寶坂くん
フクリパ編集部の新メンバーであり、20代中頃の若手社員。
福岡で働く会社員として将来のことを考え、投資を検討し始めたところ。
会社員兼ベテラン投資家:坪倉編集長
フクリパの編集長であり、不動産投資会社で働く40代。
若い頃から株式投資をはじめ様々な投資を行っているベテラン投資家でもある。
物価は上がるが、給与は変わらない!?『金利×物価×給与』から見るお金の動き
ここ数年は物価が大きく上昇中!
寶坂くん:「編集長、僕のお金が増えません!!!
僕だけのことなのかなと思いながら、SNSを眺めていると、そもそも『日本人のお金は増えない』っていうのをよく目にします。
これって、どうしてなんでしょうか?
特に最近は低金利が続いていますし、税金も高いし、加えていろんな商品の価格も上がっていると感じています。」
坪倉編集長:「良い質問だね。
確かに最近は増税や減税についてのニュースも見かけるし、その中でもよく言われているね。
この問題を理解するために、いくつかの要素が絡んでくるけど、今回は『金利×物価×給与』という三つの視点で考えてみよう。
これらは、資本主義経済の中でお金がどう動くかに大きな影響を与えるんだ。」
寶坂くん:「確かに、福岡でも最近物価が上がっているのを実感します。
コンビニでお昼ごはんを買うとあっという間に1,000円を超えていたとか、先輩たちからワンコインで食べられるラーメン屋さんがあったと聞いても都市伝説としか思えないとか…。
でも、それに対して給与が上がっているわけでもないし、貯金していても利息がほとんどつかないから、将来が不安です。
坪倉編集長:「そうなんだよね。
物価がどのくらい変化しているのかを示す消費者物価指数をみると、1994年の96から、約30年後の2023年には105.6あがっている。
さらに、2021年から2023年を見てみると、それまでは緩やかな変化だったものから、なんと5.8も指数が上昇しているんだ。
なので、ここ最近、物価が高いなと思うのは、データからも示されているといえる。
給与は名目賃金はあがるも実質賃金は下降傾向
それに対して、給与の動きはというと、多少の賃上げの兆しが見えてきたという状況になっている。
2024年の春闘で、全国の平均賃上げ率は5.10%、福岡県は5.62%という伸びを示しているものの、(出典:読売新聞オンライン)、労働組合員数300人以下の企業でいくと、賃上げ率は4.55%。
これは中小企業の多い地方都市ではあまり手放しで喜べる状況でもない。
というのも給与を見るときには実質賃金と名目賃金があって、「実質賃金」は物価を加味した給与の額を、「名目賃金」は給料の額面をそれぞれあらわしている。
このグラフをみてもわかるように、ここ数年で、名目賃金と実質賃金の間に大きな差が出てきている。
実質賃金が下がっているということは、多少額面が増えていても、物価を加味した実際に使えるお金が減っているということなんだ。
寶坂くん:「給料の金額が上がって喜んでたのですが、実際の価値としては下がってしまっているということですね。
これでは増えた!と喜んでいても、生活が苦しいままといった状況になっちゃいます。」
銀行に預けてもお金はほとんど増えない
坪倉編集長:「そして、最後に金利について。
まず、日本は低金利政策が続いていて、銀行にお金を預けていてもほとんど増えない。
地方銀行に普通預金で100万円預けたとして、年利は0.125%なので1年後に増えている金額は1,250円。
定期も2年目まで利息は同じだね。
昭和の時代には、定期預金の金利が8%なんて時期もあったけど、今はゼロに近い状況だ。
これでは、預金だけではお金を増やすのは無理だよね。
金利が低いまま、物価が上昇し、給与が停滞しているという状況では、銀行に預けているだけではお金が増えるどころか、実質的には減ってしまっている。
これが、地方で生活している若者にとっても、大きな課題になっているんだよ。」
逆境を乗り越えていくための選択肢「投資」
坪倉編集長:「ここで大切なのが、金利に頼ってお金を増やす時代が終わり、代わりに投資で資産を増やす時代が来ているということなんだ。
預金していても増えないという現実に直面しているからこそ、投資を通じて将来を見据える必要がある。」
寶坂くん:「確かに、投資をせずにそのままにしておくと、お金は増えないどころか、むしろ減ってしまうんですね。」
坪倉編集長:「その通り。
だからこそ、投資を始めることで、物価上昇や経済の変化に対応する力をつけることが求められるんだよ。
金融経済の歴史を振り返ると、かつては金利が高く、預金だけでも資産を増やすことができた時代があった。
でも、今の日本では低金利政策が続き、バブル崩壊後のデフレなどが影響している。
そういった時代背景の中では、投資で資産を守ることが必要不可欠なんだ。」
寶坂くん:「なるほど、過去の時代と比べて、今は投資がより重要になっているということですね。」
坪倉編集長:「その通りだよ。
特に、地方都市で生活していると、東京などの都心の企業で働くのに比べて、給与が伸び悩みやすい中で、どう資産を増やしていくかを真剣に考えなければならない。」
未来のための資産形成
これから成長する分野とは?
坪倉編集長:「未来の自分のために、今からどう資産を増やし、守るかを考えるのが大事だ。
繰り返しになるけれど、いまは、銀行に預けていても増えない「低金利」の時代。
それなのにあらゆる「物価」や税金が上がってきている。
そして一部企業を除き、なかなか「給与」も増えづらい。
自分の資産を考える場合、時代にもよるんだけど、この『金利・物価・給与』の三つの要素を念頭に置いておくといいと思う。
銀行の金利が高いときは銀行に預ける。
物価が上がっているならコストカットできることを考える。
給与が上がっているならより昇給できるように頑張る。など、資産をどうやって増やすかは、三つの要素の状況によるからね。
そこでいくと、そんな時代だからこそ、銀行に預けておく現金を、投資にまわすのが重要。
その中でも、ただ投資するのではなくて、今後成長する分野に投資していくことがポイントだね。」
寶坂くん:「成長する分野か。でも未来のことだから予測するのは難しいんじゃないんですか?
今後成長する分野というと一体何になるんだろう。」
坪倉編集長:「成長する分野がすぐにわかるんだったら苦労しないよね。
新聞を読んだり、ニュースを見たり、SNSで情報を仕入れたり、多くのことを学んで予想するしかない。
例えば、これからAIの時代だと言われている。
生成AIはもちろん、メタバースやWeb3.0などのITに関する企業を調べてみたり、さらにAIにまつわるものとしてインフラとしてのデータセンターに関わる企業や半導体の業界、AIを使って変わっていくものとして教育やエンタメ、クリエティブな分野の企業を調べてみることなどが考えられる。」
成長市場以外の視点からみる不動産投資市場
でも、もう一つ、別な視点で見てみることも忘れてはいけない。
日本全体の人口がどうなっていくのか知ってるかい?
寶坂くん:「日本は少子高齢化が進み、人口が減っていくんですよね。
たしか、2008年をピークにいまはずっと減少しているはずです。」
坪倉編集長:「その通り。
2050年には、日本の人口は1億人を下回るとも言われている。
少子高齢化の話題は日本では特に大きな問題だ。
不動産の視点から行くと、人口減少に伴う空き家の増加、都市の消滅といった話題も出てきている。
その視点から行くと、福岡での不動産投資にまわしてみるのも魅力的な選択肢かもしれない。
どうして福岡での不動産投資が魅力的かわかるかい?」
寶坂くん:「はい!フクリパで福岡が成長している街だとわかってますので(笑)。
福岡はこれからさき2040年まで人口が増えていく予定で、賃貸需要が高いこと。
東京などの大都市に比べて賃貸価格も割安となっていて投資が行いやすいことですよね?」
坪倉編集長:「そうだね。人口が増えている都市であるのは本当に重要なポイントだね。
そして、福岡は他の大都市と比べて生活コストが抑えられているにもかかわらず、賃貸需要が高く、投資としての安定性がある。
人口についても2040年までは増えていくし、世帯数ベースだと2050年まで増えるとも言われているんだ。
日本の人口が1億人を切るとも言われている2050年の時点で、世帯数がまだ増えていることは驚異的とも言える。
さらに、その福岡の中でも人口が集中していくであろう中心部のエリアに投資することで、リスクを抑えながら資産を増やすことができる。
ということで、福岡市への不動産投資は将来的な資産形成の手段として優れていると思う。」
寶坂くん:「分かりました!
投資を通じて、将来を見据えた資産形成を考えていく必要があるんですね。
福岡市での不動産投資、調べてみます!」
地方に住むからこそ投資に積極的になることが重要
このように、金利・物価・給与の3つの要素を理解することで、地方で生活している私たちが投資に取り組む重要性が見えてきます。
その背景の中で、どのような行動を起こして、自身の資産を守っていくのか。
将来の生活を見据えた投資を通じて、自分自身の資産を守り、増やしていく力をつけていきましょう。