「地方創生に成功している」と思う都道府県のトップ3は北海道、福岡県、沖縄県
画像提供:All Aboutニュース編集部
All Aboutニュース編集部が独自にアンケート調査を実施しての「地方創生に成功している」と思う都道府県ランキング結果によると、第1位は北海道、第2位は福岡県、第3位は沖縄県という順位だった。
All About ニュース編集部では、第2位だった福岡県について、次のように分析している。
「東京と離れた九州にありながら幅広い世代に人気の高い移住先です。福岡にしかない魅力の1つは、『物価の安さ』。
また、福岡空港や博多駅、市街地、さらに海までの全ての距離が近いコンパクトな都市なので、移動距離が短いことは現代人にとって大きなメリットです」
アンケート回答者の声として、下記のコメントも紹介している。
◎「発展してきている」(50代男性/沖縄県)
◎「昔に比べたら色々な娯楽施設が増えたと感じる」(30代男性/福岡県)
◎「人口の増加と自然の対応がいい」(50代男性/大阪府)
「地方創生に成功している」と思う都道府県ランキング結果については、2024年4月9日~5月14日の調査期間にインターネット調査を実施した。
全国の10~70代の男女367人から回答を得ている。
今回、「地方創生に成功している」と思う都道府県ランキングを作成・掲載したAll Aboutニュースは、東京証券取引所スタンダード市場(証券コード:2454)に株式を上場する株式会社オールアバウトが運営するニュースメディアだ。
今年は地方創生を閣議決定してから10周年となる節目の年
筑後川昇開橋(画像提供:福岡県観光連盟)
今年・2024年は、地方創生に向けた取り組みが、本格的に始まって10周年という節目の年となる。
『まち・ひと・しごと創生長期ビジョン』『まち・ひと・しごと創生総合戦略』が、第3次安倍内閣において閣議決定したのは、2014年12月27日のことだった。
地方創生を所管する内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局と内閣府地方創生推進事務局は2024年6月10日、『地方創生10年の取組と今後の推進方向』を発表した。
同報告書によると、過去10年間における地方創生の取り組みについて、次のようにまとめている。
「地域が抱える課題は、地域ごとに様々である中、地方創生の推進に当たっては、それぞれの自治体が主体的に行う創意工夫の取組を国が後押しすることを基本とし、国においては、地方創生の4つの柱(地方に仕事をつくる、人の流れをつくる、結婚・出産・子育ての希望をかなえる、魅力的な地域をつくる)に沿った施策をデジタルも活用しながら展開してきた」
また、過去10年における地方創生の取り組みに対して、次のように評価している。
「地域によっては人口増加や、2013年当時の人口推計の値を上回るところもあり、この中には地方創生の取組の成果と言えるものが一定数あると評価できる」
その一方で残された課題や新たな課題としては、下記の10項目を挙げている。
(1)東京圏への過度な一極集中への対応
(2)少子化への対応
(3)地域の生産年齢人口の減少への対応
(4)地域資源を生かし、付加価値を高める産業・事業の創出
(5)地域における日常生活の持続可能性の低下などへの対応
(6)都市部と地方との連携機会の拡大
(7)大規模災害被害からの創造的復興に向けた貢献
(8)地方創生の取組に悩みを抱える自治体へのきめ細やかな支援
(9)地方創生の取組を加速化・深化するデジタル活用の更なる拡大
(10)地域・社会課題の解決に向けた規制・制度改革
なお、『地方創生』について、首相官邸では次のように定義する。
「人口急減・超高齢化という我が国が直面する大きな課題に対し、政府一体となって取り組み、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創生することを目指します」
参照サイト
All About ニュース『「地方創生に成功している」と思う都道府県ランキング ! 2位「福岡県」、1位は?』
https://news.allabout.co.jp/articles/o/80347/
内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局・内閣府地方創生推進事務局『地方創生10年の取組と今後の推進方向』
https://www.chisou.go.jp/sousei/meeting/chisoudecade/pdf/chisoudecade_honnbunn.pdf
首相官邸『地方創生』
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/chihou_sousei/index.html