「福岡生活は最高」という声をよく耳にします。僕も福岡で生活して8年目になりますが、福岡生活は快適でした。ただ最近、より刺激的な生き方をすべく、新たな拠点づくりを始めました。福岡から40分で行ける田舎の島拠点をつくっています。
福岡を拠点に、離島に移住してW拠点にしようと考えています
実は今、福岡から飛行機で40分で行ける長崎県の五島市に引っ越しました。住みやすくて便利な福岡を一旦離れ、もう一つの拠点として離島で古民家暮らしを企んでいます。
なぜW拠点を考えたのか
目的は三つあります。一つは、世の中のネガティブな情報から離れて「デジタルデトックス」をするため。もう一つは、田舎の島で生活しながら「超健康生活」をするため。最後の一つは、自給自足できる古民家暮らしをしながら「お金がいらない生活」をするためです。
理由1:デジタルデトックスをしたかった
デジタルデトックスとは、スマートフォンやテレビなどのデジタル機器を使わず、体に溜まったストレスを解毒することです。要するに、インターネットがつながらない田舎へ行って、自発的にスマホを使えなくするデトックスです。
世の中はあらゆる情報で溢れています。特に最近は「ネガティブな情報」に触れる機会も増えてきました。例えば、毎日増え続ける新型ウイルス感染者のニュース、ウイルスへの恐怖を掻き立てるメディアの動きや芸能人の不倫や離婚話、コロナ対策への政界不満など「知らなくていいニュース」と「知るべきニュース」が混合されすぎています。
毎日、テレビやスマホで数多くのネガティブな情報を浴びすぎてしまえば、身体が知らないうちにストレスを感じてしまいます。必要以上に新型ウイルスに敏感になってしまったり、芸能人に対して攻撃的な批判をしたり、政府が悪いから経済がまわらないんだと嘆くようになります。
こうした「ネガティブな情報過多」になっている状況を変えるため、田舎の島暮らしをスタートさせました。情報のデトックスです。僕が今住んでいる場所はインターネットがつながりません。スマホの電波が1つしか立たないこともある場所です。ネットにつながらない環境を作ることで、そもそもネットに触れる時間を減らしました。
デジタルデトックスをした結果、「知らなくていい情報」をシャットアウトできています。スマホに触れる時間が減ったので、必要な情報だけを厳選できています。また、「知るべき情報」だけに集中できています。より知りたい情報は本を読んで深掘りしています。自発的に情報を遮断する「不要な情報の解毒」です。
理由2:超健康生活をしたかった
もう一つの目的は超健康生活をするためです。はっきり言って、福岡での生活は快適でした。家から徒歩1分の場所にあるコンビニに行けば24時間好きな物が手に入ります。美味しい料理を食べようと思えばミシュランの星を獲得した料亭にも行くことができます。食べたい物が24時間いつでも簡単に手に入り、すこぶる美味しい料理も徒歩圏内の近場にたくさんありました。
かたや田舎の島生活は不便です。島にはコンビニもありますが少し離れているので全く利用しなくなりました。島で有名な食事処に行きたくても片道10km以上離れていることはよくあります。僕はまだ車を持っていないため、自転車を使って移動しなければなりません。アップダウンの激しい山道を往復1時間以上かけて激走しています。おかげでいい運動になっています。
ジョンJ・レイティの著書「脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方」では、有酸素運動によって、脳が活性化される研究がいくつも紹介されています。運動をすることで心臓から血液が送り出され、脳に酸素が行き渡るベストな状態になります。脳の神経伝達物質であるニューロンの結合をうながし、記憶力や思考力のアップにつながっていきます。要するに、適度な運動は脳を活性化させてくれます。
また、自炊をするようになりました。美味しい料理を食べるために自分で作っています。長崎県は全国でも2番目に漁獲量の多い「お魚天国」です。さらに、五島列島の魚が築地で高値で取引されるほどブランドになっています。僕もこのお魚天国で魚を釣り、時には海に潜って突いて、自分で捌いて、煮付けや刺身、寿司をにぎっています。
福岡生活は便利すぎる反面、不健康になりがちでした。毎日、自分が好きな物だけを食べ、全く運動しない生活です。逆に田舎生活は不便な反面、適度な運動をして脳を活性化させたり、新鮮な食材を使って自炊をして美味しくいただく健康生活をしています。
理由3:お金がいらない生活をしてみたかった
三つ目の目的は、お金がいらない生活を実践してみたかったからです。
以前、「福岡で月8万円のミニマル生活をしながら、やりたいことにお金と時間を投資する話」の記事で、月8万円で生活する話をしました。次はもっと進めて、せっかくなら、月0円の生活費で自給自足する暮らしも試してみたいと考えた次第です。もちろん、365日、一度もお金を使わないほど切り詰めた生活は求めていません。限りなく0円に近い自給自足ができる生活を目指しています。
今、この島で「サバイバルスキル」を磨いています。透き通るほどキレイなエメラルドグリーンの海の島で、毎日釣りをしています。晴れた日には海に潜って魚を突いて食材をゲットしています。ようやく30cm程度の魚を獲れるようになりました。他にも魚が豊富な五島だからこそ、50cm以上の立派な真鯛や大きな石鯛、伊勢海老にも遭遇することがあります。最終的には漁業権を取得して漁師になるかもしれません。
今現在は、五島市が管理している短期移住制度を利用して家を借りています。今後は古民家を買って別荘を作っていきます。福岡と五島のW拠点にする予定です。ただ、五島はなかなか「物件」を見つけることができません。都会のように簡単に家を借りることができません。ネット検索してもアパートすらあまり情報が上がってきません。空き家はあるものの、持ち主が都会へ引っ越して連絡が取れなかったり、相続の関係で誰の所有物かわかりにくくなっていたりと購入できる家を探すことすら一苦労です。
お金がいらない生活をしたいと言うのは簡単ですが、実践するのは難しいです。だからこそ、実際に体現するために田舎の島へ移住しました。今後、どうなるか分かりませんが、いい物件と巡り合えば古民家を購入し、畑を耕して、必要な野菜を自分で育て、食費のかからない自給自足生活を実践していきます。
W拠点、アブローダーの視点から見たそのニーズについて
今後「田舎移住」を考える人は増えていくと考えています。特に「大きな出来事」が起こった後は、人生を見直す人も増えていきます。2008年に起きたリーマンショック、2011年の東日本大震災など、人生に大きな衝撃を与えた出来事は、働き方や生き方を考え直すきっかけになりました。実際、これらの出来事の後、地方移住や田舎暮らしを始められた方が多いのも事実です。
2020年のコロナ禍をきっかけに、誰しも一度は、これからの働き方や残りの人生について考えたかと思います。僕自身、「このままでいいのか?」「こんな暮らしで満足か?」と自問自答した一つの結果が島暮らし拠点でした。別荘をつくる感覚で、新たな拠点づくりをしています。リモートワークで場所を問わず働ける仕事が増えた今、より地方へもう一つの生活拠点を考える人は増えていくはずです。
現地から、五島市の暮らしをリポート
実際、僕が滞在している長崎県の五島市には、移動生活や移住生活向けのサービスが充実しつつあります。気軽に新しい拠点をつくることがてきるサービス「HafH(ハフ)」はおすすめです。世界200都市、300拠点のホテルやゲストハウス、ドミトリーや民宿を月額で利用できます。五島市の福江にある「HafH Goto The Pier」は短期滞在することができるシェアハウスのような施設です。島で生活してみたいけど、一旦短期でワーケーションを試してみたいという方におすすめです。現在「GoToキャンペーン」のおかげで、全プラン35%オフでサービスを利用できます。
他にもテレワークでも利用できる施設が充実しています。「セレンディップホテル」ではコーヒー1杯で高速WiFiが完備されているコワーキングスペースを利用できます。島でも高速WiFiが使える定番スポットとなっています。僕自身、Zoomを使ったオンラインミーティングをするときはいつもここを利用しています。島でリモートで仕事をしながら、暮らしを満喫する移住者もたくさん集まっているので、毎回新しい人に出会える楽しさもあります。
まとめ:リモートの先を行くW拠点の可能性
コロナの影響で良くも悪くも、リモートワークできることが世間に認知されました。どこでもリモートで働ける時代だからこそ、自分に合う場所で生活することが選べるようになりました。住みやすい都会で生活しながら、田舎の自然豊かな島でもゆったり暮らすW拠点生活もできます。
田舎暮らしをすると、知らなくてもいい情報のデトックスができたり、適度な運動をして筋肉も脳も鍛える健康生活ができたり、新鮮な食材をもとに自分で料理を作ったり、原始的な生活をしてお金を使わない生活を実践することもできます。
コロナをネガティブに捉えすぎず、働き方や生き方を変えるきっかけとして考えるべきです。あとは考えた未来をもとに行動すればいいだけです。便利で快適な福岡での生活と、田舎の島暮らしのW拠点生活も簡単にできる世の中です。
そして、これはコロナに関係なく僕が大事にしていることなのですが、「やりたい」と思ったことには、どんどんチャレンジした方がいいと思っています。人は大人になると頭で考えるだけで行動できなくなります。子供の頃、あれだけ純粋に「やりたいこと」に打ち込んでいたのに、大人になるにつれて「やりたい」という気持ちよりも「失敗したくない」という気持ちが勝って行動できなくなります。
失敗したっていいじゃないですか。全力でやりたいことをして、壮大に失敗して、失敗をネタにして人に笑ってもらえるくらいが丁度いいです。人生は何度も失敗して、たまに成功するくらいが面白いです。