世界から注目を浴びる「デジタルノマド」とは?
デジタルノマドとは、その名の通り、「IT技術を活用し、パソコン1つを持って世界を旅しながら働くビジネス人」。まさにデジタルノマド(遊牧民)で、その数は現在世界に3,500万人以上いると言われ、2030年には10億人にものぼると予測されています。
高収入層が多く、滞在期間も長いので、経済波及効果も非常に高いことから、世界各国から注目を浴びています。
場所にとらわれずに働くデジタルノマド市場は年々拡大傾向にあり、日本政府も、観光立国推進閣僚会議を通じて発表した「新時代のインバウンド拡大アクションプラン(2023年6月発表)」の中で「日本を舞台とするビジネス交流の拡大」を目的として、デジタルノマドの誘致に向けてビザ・在留資格などについて本年度中の制度化について言及。
新市場の新たな価値の創造・発信について、期待が高まっています。
休暇とビジネスをあわせて長期滞在する「ワーケーション」とも関連して、地域や各自治体による誘致の動きが始まっています。
福岡・九州を新たな「デジタルノマド」の聖地へ
福岡市と(公財)福岡観光コンベンションビューローが推進する「福岡型ワーケーション」の取組みは、海外にも範囲を拡大。
2023年10月には、世界22カ国・地域、30名以上のデジタルノマドが来福し、1か月間にわたり市内を拠点に福岡・九州の魅力を体感するとともに、地域交流や地元事業者とのミートアップ等が開催されます。
自治体による海外デジタルノマド誘致の取組は日本初(*1)とのこと。
そのタイミングに合わせ、2023年10月5日(木)には国内外のリモートワーカーや企業が参加する「WORLD WORKATIONカンファレンスin福岡」を実施。カンファレンスを皮切りに、22日(日)までの期間、「FUKUOKA WORKATION WEEK」と称して、市内一円で個性あふれるワーケーション関連イベントが多数展開されます。
期間中、福岡でのワーケーションの際は、長く泊まることで最大22,500円の割引クーポンが発券される「滞在促進キャンペーン」が利用できます。2023年10月は”人”と”人”が交流し、新たな出会いが生まれる福岡市でのワーケーションを楽しみましょう。
では、開催される4つのイベントから「福岡市」×「デジタルノマド」を見ていきましょう。
(*1)自治体による海外デジタルノマド誘致の取組において。2023年9月1日時点。(公財)福岡観光コンベンションビューロ財団調べ
①1ヶ月にわたるデジタルノマド誘致プログラム「COLIVE FUKUOKA」
アジアに近く、九州の玄関口でもある福岡市は、古くからの海外との交流が育んできたオープンマインドな気風やアクセスの良さ、ビジネス拠点性、豊富な食、固有の歴史文化等、デジタルノマドを受け入れる環境として、大きなポテンシャルを秘めています。
「COLIVE FUKUOKA(コリブ フクオカ)」は、福岡市の魅力と「繋がり(Connect)」、「共に過ごし(Colive)」、「コラボレーションする(Collaborate)」体験を通じ、その素晴らしさをデジタルノマドに知ってもらうためのプログラムです。
2023年10月1日より31日までの1カ月間、場所にとらわれず働くライフスタイルを送る国内外のデジタルノマド同士が生活を共にするコリビングプログラムを展開します。
【COLIVE FUKUOKA(コリブ フクオカ)】開催概要
■期間: 2023年10月1日(日)~31日(火)
■参加者: アメリカ、イギリス、スペイン、アルゼンチン、韓国、台湾など、22か国・地域より30名以上が福岡に滞在予定(2023年8月31日時点)
■詳細はこちら: https://colivefukuoka.com/
②デジタルノマドも参加「WORLD WORKATION カンファレンスin福岡」開催
国内外のワーケター、企業、デジタルノマドが集結し、未来のワーク&ライフスタイルについて議論を繰り広げる日本初のイベント。
オープニングセッションでは、ワーケーションのトップランナーが集結し、未来志向で個人、企業、社会において進むワーケーションの将来像について議論。
さらに、国も注目する“デジタルノマド”が登壇し、そのライフスタイルや福岡・九州のポテンシャル等、デジタルノマドにフォーカスしたスペシャルセッションを実施します。
テーマに分かれてのグループセッションでは多様な視点とアイデアを交換、ワーケーションで実現する組織・人材開発の取組や、ワーケーション推進自治体参加による地域の関係人口拡大、世界各地から参加するデジタルノマドとのネットワーキング等、イベント参加者それぞれの未来への展望を広げるチャンスを創出します。
あなたも参加してみませんか。
【WORLD WORKATION カンファレンスin福岡】開催概要
■開催日: 2023年10月5日(木)13:30~18:00(予定)
■場所: 大名カンファレンス(福岡市中央区大名2-6-50福岡大名ガーデンシティ・タワー3,4階)
■主催: 福岡市・福岡観光コンベンションビューロー
■参加申込: 2023年9月1日より受付開始
■申込は特設サイトより: https://world-workation-conference-in-fukuoka.peatix.com
▲【オープニングセッション】トップランナーと語る 福岡の取組から考えるワーケーションの未来
▲【スペシャルセッション】福岡・九州をデジタルノマドの聖地へ ~デジタルノマドが起こす日本社会の変革~登壇者全員がデジタルノマドとして活動
③多彩なイベントがいっぱい「FUKUOKA WORKATION WEEK」の展開
「FUKUOKA WORKATION WEEK」は、福岡市内で開催される、ワーケーションを通じた”人”と”人”との交流や、新たな出会いを生み出すイベント。
期間中、福岡市や福岡観光コンベンションビューロー、ワーケーション推進のパートナー企業等が主催する、託児付きコワーキングスペースの体験見学会や、能古島CHILL FES等多彩なイベント、魅力的なワーケーション関連イベントが多数開催。
開催期間に合わせ、10月5日(木)〜22日(日)の間、デジタルスタンプラリーも実施。このラリーでは、福岡市内のワークスペースやイベント会場、提携店舗をスタンプスポットとして設定し、福岡型ワーケーションを存分に楽しむことができます。
スタンプをたくさん集めた方は、素敵なプレゼントがGETできます!
【FUKUOKA WORKATION WEEK】開催概要
■開催期間: 2023年10月5日(木)~22日(日)
■開催場所: 福岡市内一円
■詳細はこちら: https://waf-fes.jp/ ※情報は随時更新
▲託児付きコワーキングスペースでの体験やe-sポーツの体験など多彩なプログラムの一覧
④イベント参加時は、長く泊まるほどお得な「滞在促進キャンペーン」も
ワーケーションによる長期滞在を促進するキャンペーンとして、ANA往復航空券と福岡市内の宿泊がセットになった旅行商品代金が、ご利用者1名様につき最大22,500円割引(最大6泊7日まで)となる「福岡市ワーケーションクーポン」を配布。
クーポンを利用して長期に福岡に滞在いただき、ぜひ「FUKUOKA WORKATION WEEK」の様々なイベントへのご参加をお楽しみください。
▼ご利用方法: ANAワーケーション福岡サイトよりクーポンを獲得して利用
https://www.ana.co.jp/ja/jp/domestic/theme/workation/fukuokacity/
福岡市の生活をこの機会にお試しを!
私のメインの業務であるインバウンド業界でもデジタルノマドは注目の的です。
nomadlist.com というデジタルノマドのコミュニティサイトで、各都市のデジタルノマドによる評価が挙げられていますが、東京3.7、大阪3.5と並んで福岡3.5となっており、訪問した経験者からは温暖な気候、都市の安全性、QOL(クオリティオブライフ)は特に評価されています。
一方、フリーWiFiが少ない、英語でのスピーカーが少ない、外国人にフレンドリーでないことなどが低い評価となっており、まだまだ魅力が知られていない部分も多く、福岡市が聖地になるための課題が残されています。
福岡市だけでなく、日本全体の各都市が訪問者も少なく、今後一層のプロモーションや環境整備に力を入れていく必要もありますね。
ちなみに1位はインドネシア・バリ島のチャングーでスコアは4.3。北半球のサマーシーズンでビーチに滞在したノマドが多かったからと思われます。第2位はポルトガル・リスボンでスコアは4.28、第3位はタイ・バンコクでスコアは4.26。※2023年9月10日時点
とはいえ、混雑も少なく、自然と都市の調和のとれた福岡市で、1ヶ月とは言わないまでも、ワーケーションをしながらトライすることをおすすめします。コワーキングスペースも中心部、海の見える郊外とタイプにあわせて充実し、10月は快適で過ごしやすい季節です。
デジタルノマドのコミュニティに入って、交流するもよし。グルメを満喫するもよし。お好みの滞在施設で福岡生活を満喫してみては。
▼福岡市のワーケーションサイト
https://workation-fukuoka.jp/
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