登場人物:寶坂くんと坪倉編集長
やさしい投資入門記事に登場する二人の人物をご紹介します。
福岡の若手社員:寶坂くん
フクリパ編集部の新メンバーであり、20代中頃の若手社員。
福岡で働く会社員として将来のことを考え、投資を検討し始めたところ。
会社員兼ベテラン投資家:坪倉編集長
フクリパの編集長であり、不動産投資会社で働く40代。
若い頃から株式投資をはじめ様々な投資を行っているベテラン投資家でもある。
物価上昇や賃金格差で高まっていくお金の不安
東京と福岡の年収格差は76万円!
寶坂くん:「僕、福岡で働き始めて数年経つんですけど、周りの友達が最近、投資を始めた話をよく聞きます。
投資への不安もあるのですけど、それ以上に給料だけでは将来が不安で、、、、
老後の2,000万円問題などもあり、老後の暮らしが年金だけで足りるのかと気になっています。
将来に対してどうやってお金を蓄え、備えていけばいいのかが見えてこないんです。」
坪倉編集長:「将来への資産形成が不安なその気持ち、よくわかるよ。
しかも、福岡のような地方都市で働く若者にとって、全国平均より低い年収が不安を高める一つの要素になっているよね。
例えば、福岡県の平均年収は約379万円、東京都平均は約455万円と、約76万円のギャップがあるんだ。」
出典:doda 平均年収ランキング(47都道府県・地方別の年収情報)【最新版】
寶坂くん:「そうなんですよね。それにしても76万円か。
東京で働いている友人などの年収を聞くと、福岡などの地方との差を感じて焦っちゃいます。
僕の周りでも、給料だけじゃ将来が心配だと言う友達が多いです。
それに福岡って生活費は比較的安いですけど、家賃や物価も少しずつ上がってきていて、その分の負担が増えている気がします。」
坪倉編集長:「そうだね。
特に最近では、物価が上昇している一方で、給与の伸びが追いつかないという問題がある。
日本全体として低金利政策が続いていることもあって、銀行にお金を預けているだけではお金が増えないどころか、物価が上がることで実質的にお金の価値が下がってしまうことがあるんだよ。」
寶坂くん:「なるほど、たしかに家賃や物価も少しずつ上がってきていて、その分の負担が増えている気がします。
コンビニのパンやおにぎりを買おうとするとあっという間に1,000円を超える金額になっていたりして、ちょっとびっくりするくらい価格が上がってますからね。」
投資は資産形成に加えて社会を知る窓口になる
坪倉編集長:「実は、その不安を埋めるために、投資を活用することが大切になってくるかもしれないんだ。
投資というと預けてお金を増やしていくためのものと思ってしまうけれど、実はお金を増やすためだけの手段じゃなくて、社会の動きや経済を知るためのツールでもあるんだ。」
寶坂くん:「え、社会の動きや経済を知るためのツール?投資とどんな関係があるんでしょうか?」
坪倉編集長:「そうだね。例えば、福岡にある地元企業がどんな市場で活躍しているか、どんな商品やサービスを提供しているかを知っているかい?
それらを実際に調べてみると、普段のニュースなどの社会の動きや経済がもっと身近に感じられるようになるんだ。
投資を通じてその企業に関わることができれば、自分自身も福岡の発展に貢献していると感じられるよ。」
寶坂くん:「福岡の企業がどう成長しているかとか、ニュースでよく聞きますけど、それがどう生活に関係してくるかまでは考えていませんでしたね。」
坪倉編集長:「そのために、福岡の地元企業の株に少しずつ投資してみるといい。
その企業がどんなサービスをどこにむけて展開しているのか、それによって利益が生まれているのかといった社会の動きや経済をより真剣に見れるようになると思うよ。
それらの視点は投資に役立つだけでなく、より大きな視点で物事をみることにもつながるので、普段の仕事にも役立つはず。
そしてなにより、福岡の成長を感じながら、自分の資産を増やすことができて、福岡との一体感も感じられるようになるしね。」
投資を始めるための第一歩は「地元企業」を知ることから
投資を通じて経済の動きを体感しよう
寶坂くん:「福岡との一体感っていいですね!
たしかにそう言われて、地元への投資に興味はでてきましたけど、具体的にどうやって始めたらいいのかがわかりません。
まうは何から手をつければいいんでしょうか?」
坪倉編集長:「初心者にとって最初に大事なのは、少額から始めてリスクを管理すること。
最初は福岡の地域経済に関連する投資信託や、身近な企業の株式を購入するのがいいかもしれない。
投資を通じて、自分自身が経済の動きを体感しながら学んでいくことがなによりも重要だよ。
例えば、福岡市中央区にはいくつの企業があるのか知っているかい?
そしてその中に上場している企業がいくつあるのかも知っているかな。」
寶坂くん:「え、福岡市中央区の企業ですか。
人口で考えると福岡市が166万人、中央区が20万人程度の人口だったと思うので、どれくらいな数の企業になるんだろう。
んー、ちょっと想像もつかないです。」
福岡市中央区には23社の上場企業が!
坪倉編集長:「実は、福岡市中央区で23,792社の法人と14,682社の株式会社があって、その中で上場している企業は23社あるんだ。」
寶坂くん:「全部でそんなに!そして上場企業は23社もあるんですか。」
坪倉編集長:うん、寶坂くんもなじみがあるものをあげると、ランチなどでもよくいくパスタやドレッシングが有名な「株式会社ピエトロ(2818.T)」。
博多ラーメンの有名店で、誰でも知っている「一風堂」。
その一風堂を経営する株式会社力の源ホールディングス(3564.T)。
WEB関係の仕事をする人なら多くの人が知っているプロジェクト管理ツール「Backlog」を提供する福岡を代表するスタートアップ企業の株式会社ヌーラボ(5033.T)。
一般消費者目線でいくと、福岡銀行やみんなの銀行、それに熊本銀行、十八銀行などを抱える株式会社ふくおかフィナンシャルグループ(8354.T)、電力会社の九州電力株式会社(9508.T)。
それにスキンケアなどの化粧品などで有名な「新日本製薬株式会社(4931.T)」。
次世代に向けた取り組みの視点でいくと、フクリパでも紹介した衛生開発ベンチャー企業の「株式会社QPS研究所(5595.T)」もあるね。」
寶坂くん:「おお、それなら全部知ってます!
それらの企業と投資を通じて繋がれると考えたら、投資がもっと身近に感じられますね。
すごく興味が出てきました!
まずは、地元の企業に目を向けてみたいと思います!」
坪倉編集長:「そうだね。投資は自分の将来を見据えた資産形成の手段でもあるから、少しずつ学びながら続けていくことが大事だよ。
地域経済に目を向けるなら、福岡での不動産投資も注目されている。
日本全体で見ると人口減少が進み、空き家問題が発生するなど不動産投資にまつわる不安な点もあるのだけれど、福岡市は人口が増加し続けている。
しかも、日本でもトップクラスの地価の上昇が見られていることから、福岡は不動産市場として魅力的な都市なんだ。
福岡の不動産市場は他の大都市に比べて手頃でありながら、賃貸需要が安定しているから、長期的に資産を増やす手段として優れている。
また、地元での投資を通じて福岡の成長に貢献できることも、大きなメリットだと思うよ。」
福岡市民ならではの地元企業への投資にチャレンジ
福岡の未来を支えながら、自分の資産も着実に増やしていくために、投資は有効な手段の一つです。
そう意識して周りを見渡してみると、暮らしの中で触れるさまざまなところに地元企業とのつながりも見えてきます。
これらを通じて地域への見え方も変わっていき、暮らしと社会・企業の接点を知ることで、自分の視点を広げるきっかけにもなるでしょう。
地元に根ざした企業や、福岡の発展に関連する投資を通じて、将来への不安を解消し、豊かな生活を築いていくこころみにチャンレジしてみませんか?