選ぶパンが、変わってきた
最近、もっぱら、柔らかいパンを食べている気がします。
もとい、ベーグルは、ムギュウウ!と噛み締められるタイプのものしか選ばないので、柔らかいパン、とは言いませんね。
では、なんと言ったら良いのか、、、
ゴリゴリのハード系をあまり食べていない、という言い方が適切かもしれません。
ものすごく大雑把に「ハード系、ソフト系」とジャンル分けをすると、ソフト系の方を食べているなぁ、と。
そこに、特に理由は無い、と思っていました。
歳をとって、咀嚼疲れするようになったのかなぁなんて、自虐気味に笑い話にしたりしていましたが、、、
ふと、選ぶパンは、ライフスタイルの変化、みたいなものも影響しているのだと気づいたのです。
少し前までは、夜ご飯には必ずハード系のパンを添えて、
ワインに合わせたり、チーズをのせたり、アヒージョに浸したり、と
「洋風おつまみ兼主食」的に、カンパーニュ等を食べておりました。
ちなみに、なんだかおしゃれな食卓のように聞こえるかもしれませんが、まっっったく!そんなことはありませんので(とても強く否定したい)
アヒージョとか言いつつ、うちのなんて「油煮」ですよ、要は(言い方)。
それが、最近この言葉を使い過ぎて、少しお恥ずかしい程なのですが、「寄る年波には勝てず」
食べる量も減ってきて、家人の為にも食事内容を見直さねば?な時期も重なり、、、
「晩御飯がパンに合わない内容」だったり、パンにまでお腹の容量が残らないケースが増えてきました。
でもねー、、、
全く食べないのも寂しくて。(ジレンマ)
朝もパン食べてるんだから良いじゃない!?というお声も聞こえてきそうですが、
締めの銀シャリ、
またはラーメン、
もしくは「食後のデザート」
のようなイメージで、1日の食事の最後に、ひとくちのパン、食べたいのですよ。
そんな理由で、
ガリガリ外皮、みちみち密度のハード系のパンではなく、若干フワッとした「ソフトフランス」と呼ばれる部類のパンにも、手が伸びるようになってきました。
ホッコリした顔のパンたち
今回は、そんな時に出会えた、「ちょうど良いパン」
そして嬉しい誤算のケーキたちも、、、(歓喜)

洋菓子工房 NONAKAさんは、福岡市南区野間にあります。
優しい淡い色合いの外観で、ぱっと見は「可愛い町のケーキ屋さん」

ですが、入店して、ショーケースに並ぶケーキたちを拝見すると、、、なんか、違う、のです。

またもやこのワードを使いますけども「ヨルトシナミニハカテズ」
もうね、可愛いケーキとか全く惹かれないのです。
シンプルに、飾り気がなく、フルーツにナパージュとかも要らなくて、素材そのものと向き合った結果こうなりました〜的な見た目(どんなんだ)のケーキが好きです。
NONAKAさんのは、そんな雰囲気で。

いや、そんな雰囲気というと、まるでNONAKAさんのケーキが可愛くないかのような誤解を生みそうですので、キチンと説明させて頂きますと。
私の好きな感じにプラスして、キチンとパティシエさんの技というか、キリッとエッジの効いた雰囲気も有る、町のケーキ屋さんの優しさも有る、なんて素敵!なケーキなのです。
見た瞬間、あぁきっと好きだ!と(食べる前から)
そんなショーケースの中でも、異彩を放っていたのは大きな「シナモンロール」
この日はシンプルなパンを頂こうと思っておりました故購入しておりませんが、
ケーキ屋さんのショーケースにシナモンロール!?って、初めて見たかもしれません♪
次は買ってみなくちゃですね。
そして、ショーケースの上には、
あんパン、クリームパンと並んで、、、
大型パンが、、、!


まず、今まで出会った「ケーキ屋さんのパン」というと、ヴィエノワズリー(ブーランジェリー&パティスリーで作られる、バターを織り込んだ系のパンの雰囲気)がほとんどでしたが、NONAKAさんに並んでいたのは、ほんとうに「町のパン屋さん」で見かける、ホッコリとしたラインナップ、そしてパンたちのお顔もホッコリしている。
購入して早速いただいてみると、
うん、やはり!
くるみパンは、所謂、あの、くるみパン、、、です!

形こそ違いますが、町のパン屋さんでよく見かけていた、お花型?と言っていいのでしょうか、
あの形のくるみパンの、あのお味♪

焼き戻すと、サクッとカリフワな食感で、細かく刻まれたくるみが入っている、
素直に、みんなが喜んで食べる、あの感じ。
それが、大きく焼かれていることで、
1. スライスして、数日にわけて食べられる。
2. クラスト(外皮)に対してクラム(内生地)の量が小型パンに比べて多いので、ふわふわ部分を多く感じられる。
という、今の私にフィットする2つの利点があるのです。
リーンな生地なので、今まで通り、
チーズに合わせることも、アヒージョ(うちのは油煮ですけど)に浸すことも勿論可能、
なんとありがたいことでしょうか、、、
そしてもうひとつ、
生クリーム食パン。
(パンのラインナップはいつも一緒ではなさそうですのでご注意を)

こちらも、ふんわりしているのは同じですが、生クリーム配合ということで、しっとり感が強まり、手で持った感じも、くるみパンより、少しずっしりしています。

軽く焼き戻してからいただきましたが、サクリ、、、と表面にミルク煎餅のような焼き目が付き、その内側は、しっとりフワフワ。
ミルキーな風味が漂うので、バターを塗らなくても良いくらい。
これは、食欲がない日でも、高齢のご家族でも、朝ごはんにペロリと食べられる、ハイジが言うところの「白パン」ですね♪(昭和の例え。伝わりますか、、、)
人生で、「沁みる」言葉が、その時のじぶんの立場だったり、環境だったり、年齢だったり、、、で違ってくるように。
美味しい、と思うパンたちも、変わってくるのだと思います。
パンオタクと名乗るが故に、ハードなゴリゴリ系の酸味のあるパンばっかり食べていると思われがちなのですが、(勿論それも好きですけども)
私自身、そういうのを食べないといけないのだ、と思っていたようなふしも、あったような、なかったような。
そして今では、(ヨルトシナミニハカテズの、対義語として使わせて頂きます)
亀の甲より歳の功。
いつも、じぶんの中から聞こえる声に正直に。
「今、美味しい」と思えるものを選ぶのが、「ほんとうに美味しい」のだと思うようになりました。
故にいつも、中庸でありたい、そして実は「何事にも中庸であること」の難しさたるや、、、
何も考えずに食べられる、幸せな柔らかさが魅力のパンを口に運びながら、結局パンとは違うことにまた、考えを巡らすことになってしまう。
ずっしり濃厚、飾らない美味しさ
そんなことを、繰り返す日々。
あな、それも良き哉、、、(^^)
ちなみに、ケーキもとても好きなタイプでしたので、以下、感想を書かせて頂いております。
ご興味のある方はご一読くださいますと幸いです、、、(^^)
ずっしり重い、ミルフィーユ!

触れるだけでも、ずっしりしているのがわかる、しっかりした手触り。
その「ずっしり」の正体。
それはもはや、ムースオブール(空気を含ませたバター)ではないか?くらいの濃厚さのクリームです。
砂糖甘さは控えめで、乳乳しさは濃厚。という、好みのベクトルのお店であると確信。
ひとことで「濃厚」と言うと誤解を招きそうなのですが。
重い、という意味では無いのです「濃い」バタークリーム。

だから、生地の方は、バター控えめの生地にしていらっしゃる、それ故のハラハラ系生地ではないテクスチャー。(すごく大雑把に分けますと、パイ生地かビスケット生地か、でしょうか、油脂感とか質感とか)
後味にふっとくる、ほのかな塩味が、濃厚さの中にもアクセントをもたらしてくれます。
苺のコンポートは、ぱっと見、要らないのでは?と思っていましたが(苺のケーキがそんなに好きではない筆者の勝手な嗜好)それも大切な構成要素。
バターの濃厚さに甘酸っぱさ、爽やかさをもたらしてくれているのですね。
個人的には、ここに、レモンやマーマレードの柑橘系が入ったものも、食べてみたいなーなんて思いました♪

シュークリームのカスタードは、遠くにうっすら、柑橘のような酸味を感じます。艶出しを発酵バターでなさっているのでしょうか(^^)
生クリームは、乳乳しくも、軽やかで、これらが混じり合うクレームパティシエールは、やや甘さは強めでしょうか(←筆者世代界隈には)
若者やお子様が、素直に美味しいと思える甘さとお味に仕立てていらっしゃる♪

クッキーシューではありますが、よく見かける「表面ザクザク系」ではなく、クッキー生地が細かくまぶされているイメージの、繊細なカリカリ感があります。
店舗情報
洋菓子工房NONAKA
住所:〒815-0041 福岡県福岡市南区野間4丁目3−33
営業時間:10:00~19:00
営業日:月、火曜日
駐車場:なし











