都府楼珈琲の場所は太宰府の歴史エリア「政庁通り」沿い

今回ご紹介する「都府楼珈琲」があるのは福岡県太宰府市観世音寺。
まずは場所のご紹介から。福岡市都心部から県道112号線を太宰府方面に南下。太宰府市に入り「関屋交差点」から県道76号線(政庁通り)を太宰府天満宮方面に進んでいると、右手に看板が現れます。
最寄駅の西鉄天神大牟田線「都府楼前駅」からは徒歩約15分で到着できますよ。

こちらがその看板。歴史ある太宰府を象徴するかのような和風の大きなフォントは、近くで見るとかなりインパクトがあります。

その反対側には味のあるレトロな看板が据え付けられています。

外観は一見するとコンクリートづくりのビルのよう。その傍には大きなロゴが入った白いタペストリーがはためいています。

ドアを開けると、さらにもう一枚、グリーンのドアが現れます。このドアはかなり年季の入った様子。さあ、中へと入ってみましょう。
昔ながらの喫茶店の雰囲気と海外のアンティーク感が同居する店内空間

入店すると、そこはレトロクラシカルな空間が広がっています。それもそのはず、ここは元々店主の祖母が経営していた喫茶店だった場所。
オープンするにあたり、内装で活かせる部分はそのまま活かしつつ、壁面などはアンティーク調に仕上げて、日本と海外のレトロな雰囲気を両立させているんです。

背もたれに彫刻が施されたカウンターの椅子と、長い年月を経たフロア。古き良き昭和時代の喫茶店の雰囲気が感じられます。

カウンターの一角はコーヒー豆の販売スペース。種類ごとに香りをテイスティングできるようになっています。

カウンターの片隅にそそり立っているのは、水出しコーヒーの抽出器具。時間をかけてゆっくり抽出される水出しコーヒーは夏季限定メニューとして楽しめるそうです。

政庁通りに面した窓側には3席のカウンター席も設けられています。さらにその先には何やら白い空間があるのですが・・・

こちらは6人がけの半個室席になっていました。アンティークなアイテムに囲まれたこの一角だけは、まるでヨーロッパの貴賓室のような雰囲気です。

さらに奥に進むと、重厚なオーディオブースが鎮座し、スピーカーから心地よい音楽が流れています。これらのオーディオ機器は、音楽好きな店主のお父さんの私物なんだとか。

その奥には4人掛けのテーブル席が並んでいました。外観から想像するよりも奥行きがあります。

ガラス窓にはステンドグラスのようなデザインが。ここにも昭和の香りが感じられます。

一番奥のスペースはコーヒーの焙煎室になっています。メインの焙煎機は富士ローヤルの半熱風式5kg釜。この焙煎機を駆使し、2週間に1回ほどのペースで焙煎しているそうです。
都府楼珈琲が復活したきっかけ

都府楼珈琲の店主をつとめる万田竜之介さん
都府楼珈琲を営んでいるのは、太宰府市の隣・筑紫野市出身の万田竜之介さん。昔から機械いじりが好きで、地元の学校を卒業後は車やバイクの整備士として働いていたそうです。
そんな中、万田さんのお父さんから「昔、おばあちゃんがやっていたお店を使って何か商売をやってみないか?」と打診されます。
万田さんのおばあちゃんは1973年から「都府楼コーヒー」という喫茶店を営んでいましたが、体力的な限界もあり2018年をもって閉店し、45年間の歴史に幕を下ろされました。その後、長い間手付かずの状態になっていたそうです。
父から打診された万田さんは、整備士を退職し、自家焙煎コーヒーの道を歩むことに。筑紫野市にある「筑紫野珈琲」に弟子入りし、焙煎や店舗運営のノウハウを2年間学ばれました。
そして2025年5月、おばあちゃんが営んでいた喫茶店「都府楼コーヒー」の屋号を引き継ぎ「都府楼珈琲」として復活されたのです。
かつての「都府楼コーヒー」はランチが中心のお店だったそうですが、現在はコーヒー以外のメニューはかなり削ぎ落として、自家焙煎コーヒーをメインとして営業されています。
自慢の自家焙煎コーヒーやモーニングが楽しめる

それではメニューをチェックしてみましょう。
メインである自家焙煎コーヒーは、「都府楼ブレンド」を筆頭に、ホンジュラス、グァテマラ、ブラジル、コロンビア、インドネシアなどのシングルオリジンコーヒーをラインナップ。
コーヒー豆はいずれも高品質なスペシャルティコーヒー豆を採用しています。
そのほかにもアレンジドリンクや、コーヒーゼリーなどのスイーツもありますよ。

今回は都府楼ブレンド(ホット 税込550円)と本日のケーキ(税込550円)をオーダーしてみました。この日のケーキはイチゴのバスクチーズケーキでした。

いただいたバスクチーズケーキはしっとりとした食感。ジャムとイチゴとホイップクリームが添えられており、味変しながら楽しむことができます。
ちなみにケーキなどのスイーツの製造や、焙煎したコーヒー豆の中から品質の悪い欠点豆を取り除く「ハンドピック」という作業は、万田さんのお母さんが担当しているんだそうですよ。

ブレンドコーヒーはグァテマラ、ブラジル、コロンビア、インドネシアのオリジナルブレンド。しっかりとしたコクと芳醇な香りのバランスが取れた一杯に仕上がっています。
カップとソーサーにも「都府楼」の文字が入っているのもポイントですね。

モーニングAセット 写真提供:都府楼珈琲
また、9:00〜11:00はモーニングメニューがオーダーできます。
バタートーストのAセット(税込600円)、チーズトーストのBセット(税込650円)、ホットサンドのCセット(税込700円)の3種類があり、その日の気分に合わせてセレクトできるのもうれしいですよね。
ということで、今回は福岡県太宰府市の「都府楼珈琲」をご紹介させていただきました。
ちなみに、お店のそばには「大宰府政庁跡」や「令和」ゆかりの「坂本八幡宮」、「源氏物語」にも登場する「観世音寺」があり、歴史的なロケーションが密集するエリアとなっています。
太宰府天満宮とはひと味違った太宰府の歴史めぐりの合間に訪れてみてはいかがでしょうか。
【都府楼珈琲】
■住所:福岡県太宰府市観世音寺1-19-27
■アクセス:西鉄天神大牟田線「都府楼前駅」より徒歩約15分
■営業時間:9:00〜19:00
■定休日:火曜日
■TEL:080-3904-2330
■Instagram:@tofurocoffee












