福岡よしもとのネクストブレイク芸人・とらんじっとが単独ライブで改名を発表!
福岡よしもとで初!M-1で3回目まで進出したお笑いコンビ「とらんじっと」が2024年12月14日の単独ライブで新たな名前「むなかったん」への改名を発表しました。
東京・大阪でも知名度が上がってきている「ネクストブレイク」必至の彼らが、まさかの好調なタイミングで改名ということで、その経緯や発表された単独ライブの様子をお届けします。
なお、あらたの名前は変わりませんが、原ノコシは今回を機に本名の「ナオキ」に改名。地元宗像市への愛を込めた「むなかったん」に続き、「ナオキ」という名前にはシンプルさと親しみやすさを追求した思いが込められています。
この改名の発表には、銀シャリ・橋本さんや博多華丸・大吉さんなど、多くの先輩芸人からの助言や祝福が大きな後押しとなりました。ライブ中の発表に観客も驚きつつ温かく受け入れ、二人にとって忘れられない一日となりました。
とらんじっととは?
「とらんじっと」は、福岡県宗像市出身であらたとナオキと小学校時代からの親友3人で、高校3年生の文化祭で初めて漫才を披露。その後、「ハイスクールマンザイ2013」で福岡予選・九州予選を勝ち抜き、全国大会に進出しました。
「とらんじっと」あらため「むなかったん」のあらた(左)とナオキ(右)
大学卒業後にNSC福岡校へ進学し、2期生として首席で卒業。当初はトリオとして活動していましたが、2020年に現在のコンビ体制へ移行。福岡よしもとの若手ユニット「福岡ネクストエイト」の一員として、劇場公演やテレビ・ラジオ出演を中心に多いときは最大で11本のレギュラーをもち、地元で着実に実績を積んできました。
漫才では、あらたの緻密なネタ作りとナオキの個性豊かなツッコミが特徴。M-1グランプリには2020年から連続出場し、2023年と2024年には福岡よしもと所属の芸人として初の3回戦進出を果たすなど、着実に実力を伸ばしています。
また、2023年の「LIVE STAND 22-23 FUKUOKA」では、約8,000人の観客を前に堂々とネタを披露。その大舞台での経験は、二人にとって大きな自信と成長の糧となりました。
改名までの秘話
改名のきっかけは、博多・華丸さんのアドバイス。「覚えやすく親しみやすい名前に」という声を受け、福岡県宗像市出身の二人らしさを前面に出すために「むなかったん」という名前を提案されたそう。
あらた「ある日、華丸さんと6時間くらい飲んでいたのですけど、そのうち3時間は、突然の改名話でした。ずーっと笑いなしで『むなかったんがいい』の一点張り。最初は冗談かなと思った僕も、東京や大阪の先輩芸人さんから『名前変わったらしいな』と言われる度、『え、華丸さん、方々で俺たちのこと話してくれてるんだ?』と…。そこから悩みに悩んで、ナオキにとらんじっとの改名について相談したんです。
そして改名を決めて二人で挨拶に行った際に、華丸さんが『俺たちが博多を背負っているように、お前たちは宗像を背負え』と言ってくださったんですよ…。『俺たちのこと、そんな風にとらえてくれてるんだ』って感激しました」。
ナオキ「いやもう、『え?どういうこと?名前変える?』っていう感じで、突然のことにびっくりする暇もなかったです。まぁでも、『とらんじっとって、覚えにくい』と華丸さんがおっしゃっていたと聞いて、なるほど、と。すでにあらたもその気になっていたので、悩みもしましたが、『じゃあ、いつも来てくれてるファンの前で最初に発表しよう』、ということで、今日の発表になりました」。
ふたりの目標は、「九州でナンバーワンを目指し、全国で認められる存在に」。「普通なら、調子が悪くなってきたところで改名するけど、登り調子の角度をさらに上げていきたい」という想いで、改名を決意しました。ファンとの関係を一から築き直すプレッシャーもありましたが、「10年後にもっと多くの人に愛される存在になるため」という決意が改名を支えました。
単独ライブの内容
今回で6回目の単独ライブとなるふたり。
そして、今年4月に行われた前回の単独ライブの時に次はこの劇場を満席にします!という公約通り、この日は劇場501席完売させました。福岡芸人の単独ライブで劇場を満席で埋め尽くすのは福岡劇場オープン以来初の快挙!
季節や時事ネタを織り込んだ漫才を快調に3本披露。
さらに、これまでにはなかったネタコーナーに突入。なんと、デビュー前の「ハイスクール漫才」で司会を担当していたところからの縁という「銀シャリ」のふたりがサプライズゲストで登場!もちろんどこにも公表されていなかったため、場内は騒然となりました。
銀シャリのふたりとの絆を競うべく、「回答者は、この中でどれを選ぶでしょう?」というお題に対して回答するクイズ「銀シャリのことを分かっているのは俺だ!」で盛り上がり、普段から仲の良いあらたと銀シャリ・橋本さんの蜜月がよくわかる展開に。かと思えば、ナオキの回答をドンピシャで橋本が当てる場面もあり、笑いの絶えない時間となりました。
そしていよいよフィナーレへ。あらたが「我々とらんじっとは、この度…かい」と口火を切ると、
観客の間では「え?まさか、解散!?」と思う人も多かったようです。しかし、続く言葉は「めいします!」そう、「改名」。
新しい名前「むなかったん」が発表されると、会場は一瞬の静寂からどよめきへ。
緊張するふたりを和らげるように、銀シャリが観客に感想を尋ねる場面も。多くの観客が好意的に受け入れてくれていることを感じ、ふたりはほっと胸を撫で下ろしました。
そして改名発表の直後には、まさかの博多華丸・大吉のふたりからのスペシャルコメント動画が流れるサプライズが!
突然の登場にお客さんも驚きの声を上げる中、
「酔ってすぐ後輩芸人のコンビ名を変えるのやめて」と大吉さんが冗談めかしてコメントすると、華丸さんが「むなかったんでラストにします!」と返し、会場全体が爆笑に包まれました。
改名に込められた期待と、ふたりへの温かい激励が伝わり、場内は笑いと拍手に包まれました。
最後に、「むなかったん」として初の漫才を披露し、大きな拍手の中で幕を閉じました。
むなかったんのふたりからコメント
あらた(写真左)
「今日、集まってくれたお客さんの前で改名を発表できたことが最高でした。誰よりもファンの皆さんに一番に伝えたかったので。年の瀬にこんなに盛り上がるライブができて、これからもっともっと頑張らないといけないと改めて思いました!それと…宗像のことを今まで以上に背負うので、ぜひ宗像市長ともこれまで以上に仲良くさせていただけたらと思ってます」。
ナオキ(写真右)
「名前を変えるのは大きな決断でしたが、今日のライブで発表できてホッとしました。『むなかったん』の『ナオキ』として新しい名前を使う機会が増えていきますが、これからもしっかり笑いを届け続けていきたいです。そして今日の笑いを一緒に作ってくれたお客さんに感謝しています!先輩芸人さんやファンの皆さんからの応援を胸に、今日から心新たに頑張って行きます!応援、どうぞよろしくお願いいたします!」