石原記事6月

チェルシーフラワーショーで「ゴールドメダル」獲得!大橋に「365日、花が咲いている」花壇も完成

福岡を世界一のフラワーシティにする活動を続ける石原和幸氏の夢コラム。6月号です。 今回の記事は英国チェルシーフラワーショー2025で「ゴールドメダル」を受賞したお話と、福岡市南区大橋にできた複合商業施設『OHASHI HILL』の新たな花壇をご紹介します。

こんにちは、石原和幸です!

 

気づけば、2025年もあっという間に折り返し地点を迎えようとしています。

初夏の風が心地よく吹き抜け、花や緑がいきいきと輝くこの季節。

僕にとっても、応援してくださる皆さんにとっても大切なイベント、英国チェルシーフラワーショー2025が開催されました。

 

チェルシーフラワーショーで「ゴールドメダル」&「チェルシーガーデンオブザイヤー」、「人気賞」を受賞!

結果は……ゴールドメダル!更には、名誉ある「チェルシーガーデンオブザイヤー」に加え、来場した皆様の投票によって決まる「人気賞(ピープルズ・チョイス・アワード)」を受賞しました!

 

受賞の様子

 

今回は僕の息子、石原潤も、コンテナガーデン部門で初参加にして堂々とメダルを獲得し、なんと親子でのダブル受賞を果たしました!

親子で受賞の様子

 

僕は昨年、あと一歩届かずシルバーギルト獲得という悔しさを味わいましたが、その経験があったからこそ、今年の喜びはひとしおです。

雪辱を果たすことができたのは、ひとえに期待してくださり、支えてくださったすべての方々のおかげです。心から感謝しています。

 

今回ショーガーデン部門でお披露目させていただいた「茶の庭」のテーマは、「コミュニケーションと調和」です!人と人、人と自然、自然と自然。すべての間にある、静かなやさしさを形にしました。

 

茶の庭

 

ひとつひとつの石が、植物とどう呼吸を合わせるかを考えて、丁寧に並べています。石も植物も、それぞれが主役であり、相手を引き立てる存在。まるで会話をしているかのように、お互いが響き合うようにデザインしました!

 

インスピレーションをくれたのは、室町時代の劇作家・世阿弥の「風姿花伝」と、僕の原点でもあり、生け花の世界を長く支えてきた、池坊の教えです。ただ華やかにするのではなく、静かに、奥ゆかしく、美しく。それは、日本人が昔から大事にしてきた感性だと思っています。その精神を、今の時代の庭づくりにどう落とし込むか、現代を生きる人々にどう伝えるか。ずっと僕が向き合い続けてきたテーマでもあります。このお庭は、そんな僕の想いをすべて込めた作品です!集大成と言っても、言い過ぎではないかもしれません。

 

茶の庭アヤメ部分アップ

この一年間、悔しさを力に変えながら、自分自身と向き合い、チームと語り合い、何ができるかを問い続けてきました。花や植物たちと向き合い続けてきた日々が、ようやく実を結びました。今回の金賞は、決して僕一人のものではありません。ともに汗を流してくれた仲間たち、応援してくださった皆さん、そして花や植物に関わるすべての人たちの想いがあってこその結果です。

 

植物には、人の心を育て、つなぎ、未来を変えていく力がある。

たった一つの庭から、家庭が変わり、地域が変わり、やがて国も、世界も、笑顔で満ちていく。

そんな未来を、僕は本気で信じています!

これからも、もっと自由に!何歳になっても、毎日が挑戦です!僕はこれからも、花の力で世界を笑顔にしていきます。

 

 

福岡の園芸用「はさみ」をイギリス国王チャールズ3世に献上

そして今年のチェルシーフラワーショーでは、僕にとって忘れられない特別な出来事がありました。

それは、福岡を代表する企業・株式会社スリーアールと僕が提携している日本の園芸道具ブランド「Wazakura Japan」のはさみが、なんと!クイーンのブライアン・メイさんと、現在のイギリス国王であるチャールズ3世に献上されたことです!

 

国王にハサミを渡す様子

 

「Wazakura Japan」は、2019年にスタートしたブランドで、盆栽や生花の道具を国内外に届けています。伝統と技術が詰まった日本の道具を、もっと世界に知ってもらいたいという想いで、これまで一歩ずつ進んできました。

今回のはさみの献上は、まさにその想いが形になった瞬間でした。

 

一緒にこのプロジェクトを進めたスリーアールという会社の名前の「アール(R)」は、「River(川)」のRからきているそうです。小さな川がいくつも集まって、やがて大きな川になるように、たとえ一人ひとりの力が小さくても、みんなの力を合わせれば、大きな流れになって世界を動かしていける。そんな信念を持った仲間たちと一緒に、福岡から生まれた道具を世界の舞台に届けられたことを、僕は心から誇りに思います!

 

ブライアンにハサミを渡す様子

 

それは単に「モノ」を渡したという話ではなく、日本の文化、職人の技、そして「手を動かして何かを育てる」尊さを伝えることでもあります。国や言葉は違っても、「植物と向き合うことの豊かさ」は、きっと誰の心にも届くと思います。微力かもしれません。でも、微力だからこそ、手を取り合い、大きなエネルギーを生むことができる。僕もその一員として、日本の、そして福岡の魅力を世界に届け続けていきたいと思います!

 

大橋の新たな風景「OHASHI HILL」に「365日、花が咲いている場所」が完成

そして、そんな福岡・大橋に誕生した新しい複合商業施設「OHASHI HILL」の花壇づくりに携わりました!ここは、かつて「ゆめアール大橋」があった場所。文化や芸術、たくさんの出会いが生まれていたこの土地に、また新たな「集う場所」ができたことを本当に嬉しく思います。

1階には、南国を思わせるブーゲンビリア。明るく華やかな存在に、ぜひ足を止めて見てみてください。そして、建物の外周にはハゴロモジャスミンを各階に植えました。風に乗ってふわっと香るジャスミンの香り、深呼吸して感じてみてください!

さらに、5階から6階へ上がる階段には、やわらかな黄色の花を咲かせるモッコウバラを。上へ向かって歩くその時間も、特別なひとときに変えてくれるはずです。

 

階段の花壇

 

この花壇の大きなテーマは、「365日、花が咲いている場所」です。
 一年を通して、訪れるたびに色や香りが変化する花壇は、暮らしにそっと寄り添いながら、街の風景をつくってくれる存在になったら素敵だなと思います。

花には、人を立ち止まらせる力があります。そして、立ち止まったその一瞬に、心がふっとゆるむ。忙しい日々の中でそんな瞬間を持てることが、きっと誰かの支えになれたらと思い、つくりました。

OHASHI HILLの花壇が、皆さんにとって「またここに来たい」と思えるような、やさしい居場所になってくれたら嬉しいです!

 

屋上花壇の一部

 

これからも、花と緑の力を信じ、人の心を癒し、明日への希望を届けられるような庭をつくっていきたいと思います。心を込めて、世界と、未来と、つながっていきます!

まだ一度もお花を植えたことがない方は、一本でもいいです、一輪でもいいです!ぜひ植えてみてください!

それではまた次回お会いしましょう、石原和幸でした!

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庭園デザイナー
石原和幸
長崎市生まれ。22歳で生け花の本流『池坊』に入門。以来、花と緑に魅了され生花の路上販売から店舗販売、そして庭造りをスタート。その後、苔を使った庭で独自の世界観が「英国チェルシーフラワーショー」で高く評価されこれまで14回出展し計11個の金メダルを受賞。エリザベス女王より「緑の魔術師」と称される。全国で庭と壁面緑化など緑化事業を展開し環境保護に貢献すべく活躍中。

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