石原和幸の夢コラム

植物たちの冬支度を知って、冬も花や緑を福岡で楽しもう!

冷たい風が骨身に染みる季節になってまいりました。 あんなにも青々と揺らいでいた木々の葉も赤く黄色く色づき、やがて落ちていき、冬がやってきます。 人ですら寒さに凍え、外に出るには暖かい上着が必須なこの季節、植物たちは一体どうやって乗り越えていくのかをご存じですか?今回は植物たちの冬支度と冬でも楽しめる福岡の植物をご紹介します。

皆さんどうもこんにちは、石原和幸です!
冬枯れした日本庭園は一見殺風景ですが、それでもこの季節にしか楽しめない景色があります。
 

福岡市動植物園で見られるソテツの冬支度

福岡市植物園でも見ることができる、大きな葉の真ん中にとうもろこしが刺さったような姿をしたソテツは、寒くなると「霜除け」が必要になります。
桃山時代に温暖な気候の国から日本にやってきた植物ですので、当時、冬を越すことができませんでした。
霜にやられて鮮やかな緑色の葉が黄色く変色してしまうのです。
そのため、藁をぐるぐると鎧のように、または縄のように巻き上げて、ロケットのような形の上着をまとって寒さからソテツの身を守ります。
とても暖かそうですよね!
 

 

福岡市植物園

 住所:福岡市中央区小笹5-1-1
営業時間:9:00〜17:00(入園は16:30まで)
電話:092-522-3210
HP:https://botanical-garden.city.fukuoka.lg.jp/
 

筥崎宮神苑花庭のお花の霜除け「薦(こも)」

そして、1月〜2月になると、筥崎宮神苑花庭では、ゆきんこの藁帽子そのものを被ったような植物を見ることができます。
薦(こも)と呼ばれる、藁で作られたお花の霜除けです。
ここでは、通常なら春に咲く牡丹を薦を使って温度調節することで、冬に開花させています。
その姿は冬の寒さを凌ぐゆきんこのようで、とても可愛らしく、優雅な佇まいをしています。
 

 

 筥崎宮(神苑花庭園)

住所:福岡市東区箱崎1-22-1
電話:092-651-1611(神苑花庭園)
HP:https://www.hakozakigu.or.jp/hanameguri/

 日本お庭の定番「松(マツ)」の冬支度

日本のお庭に欠かせないマツの木は寒さに弱いため、越冬のために腹巻きを着させることがあります。
江戸時代の大名庭園にも見られた菰巻(こもまき)は、マツの害虫であるマツカレハの幼虫の駆除を目的にした冬の装いです。
束ねた藁を幹に巻き付けて紐で固定すると、暖を取るために幼虫たちがそこにもぐりこんでいきます。
暖かくなる前、3月の頭にはこの腹巻きを外して燃やすことでマツを守っています。
しかし、最近になってどうやら藁の中の幼虫には、害虫よりも益虫が潜んでいることの方が多いことがわかりました。
そのため、この方法が本当にマツにとっていいのかどうかを判断するのが難しいところです。
 
とはいえ、菰巻は冬景色には欠かせないので、どうにか益虫は残したまま、害虫だけをやっつける方法が見つかると良いですよね!
 

 

 

クリスマスツリーのような松の「雪吊り」

腹巻きの他にも、マツの雪吊りは、厚く重い雪から松の枝が折れてしまうことを防ぐために縄で枝を吊る技術です。
雪の多い土地だと冬の風物詩で、この頃から大雪に備えてマツの木が縄の衣をまといます。
 
その吊られている姿は、なんだかクリスマスツリーみたいではありませんか!?
複数の縄を先端で束ねる頭飾りは、さながらツリーのてっぺんを彩る星飾りのように見えます。
日本古来の文化に西洋の文化が重なって共存しているようで、なんだか思わず嬉しくなります。
 

 
 

大濠公園にお花の楽しみが続々と!

和と洋の融合といえば、僕も10月22日に大濠公園の日本庭園茶会館で「和のハロウィン」というテーマでフラワーアレンジメント講習を開催させていただきました!
一見交わることがなさそうな和とハロウィンですが、そんなことはありません。
日本の伝統的な文化である生け花は、アレンジ次第で和風にも洋風にも生まれ変わることができるのです。
 

 

更に、大濠公園では新たに「フラワーレターガーデン」をボートハウスの横に作りました。
ベンチに座ってお花と共に大濠池を眺め、公園に来た皆さんにゆったりとした時間を過ごしてもらいたいと思っています。
今後も大濠公園にお花を増やしていくので、乞うご期待ください!


 
 

季節のイベントや日常のワンシーンに花と緑を!

47都道府県のうち、福岡県の切り花の出荷量は全国3位!
でも、残念ながら支出は46位なのです。
先ほどの生け花やブーケのように、花や緑というのは高価で手入れがしづらい印象が先行しているように感じます。
しかし、祝日や記念日をイメージした色の花を一輪挿しに刺すだけでも、その空間の彩りを豊かにすることができます。
伝統を重んじることも大切ですが、それにより敷居を高く感じるくらいなら、季節のイベントや今の僕たちの日常に落とし込むことでより花と緑を身近に楽しむことができた方が、ずっともっと素敵ではないでしょうか?
 
市民・企業・行政一人ひとりが、 公園や歩道、会社、自宅など、福岡市中で花づくりを通した魅力や価値を高めるまちづくりで人と繋がり心豊かにするための「一人一花運動」、そのアンバサダーとして、今年も10月の29日から31日の3日間、警固公園で一人一花サミット2022に参加いたしました。
花や緑についてのトークセッションや寄せ植え・フラワーアレンジメント・リースづくりなどのワークショップ、一人一花ミニチュアガーデン講座の修了式などを通し、以前よりも更に花と緑の良さを知ってもらったり、親しみを感じられる人を増やすことができたように感じます。

また、初日の目玉イベントだった「一人一花フラワーガーデンチャンピオンシップ2022」で参加10団体の中から見事受賞された3団体・3名のメンバーが、2023年5月に開催される世界最高峰のガーデニングコンテスト「チェルシーフラワーショー」に、僕のチームの一員として参加していただくことが決定しました!
世界中のガーデナーが集う地で得た経験や知識を福岡に持ち帰ることで、人を介して広がり、フラワーシティ福岡としてのまちづくりに還元されていくと信じています。
福岡の皆さん一人ひとりのライフスタイルに寄り添うように、そして溶け込むように、植物と触れ合う環境が当たり前の日常のワンシーンになって欲しいという想いと、”NO FLOWER, NO LIFE”を胸に掲げてこれからも元気に活動していきます!
 

 
それでは皆さん、良いお年を花と緑と共にお過ごしください!
また来年もお会いしましょう、石原和幸でした!
 

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庭園デザイナー
石原和幸
長崎市生まれ。22歳で生け花の本流『池坊』に入門。以来、花と緑に魅了され生花の路上販売から店舗販売、そして庭造りをスタート。その後、苔を使った庭で独自の世界観が「英国チェルシーフラワーショー」で高く評価されこれまで14回出展し計11個の金メダルを受賞。エリザベス女王より「緑の魔術師」と称される。全国で庭と壁面緑化など緑化事業を展開し環境保護に貢献すべく活躍中。

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