西鉄天神大牟田線の連続立体交差事業(雑餉隈駅~下大利駅)が完成【福岡県福岡市〜春日市〜大野城市】

西鉄天神大牟田線は2022年8月28日、始発電車から雑餉隈駅~下大利駅間における鉄道の運行を高架に切り替えることになりました。

西鉄大牟田線の連続立体交差事業で8月28日より高架へ切り替え

福岡の交通体系において、大動脈の一つである西鉄天神大牟田線は2022年8月28日、始発電車から雑餉隈駅~下大利駅間における鉄道の運行を高架に切り替える。
2004年2月に事業認可を受けて以来、足掛け20年にもおよぶ西鉄天神大牟田線の連続立体交差事業は、高架区間距離は5.2キロだ。
このうち雑餉隈駅周辺をはじめとする福岡市内1.9キロの高架区間の事業主体は福岡市であり、春日市内および大野城市内3.3キロの高架区間の事業主体は福岡県となっている。
今回の連続立体交差事業によって19カ所の踏切が無くなることで交通渋滞を解消することに加えて、当該区間を走る電車の運行時間を最大2分短縮できる。


西鉄天神大牟田線の連続立体交差事業の完成イメージパース図(画像提供:福岡県)

2023年度後半の開業を予定する新駅の駅名『桜並木駅』が発表

また、高架区間となる雑餉隈駅~下大利駅間の旧西鉄バス雑餉隈営業所跡地に建設し、2023年度後半の開業を予定する新駅について2022年7月27日、『桜並木駅』という駅名が正式に発表された。
 域内の交通アクセスの良さで高い評価を得ている福岡において、今回の西鉄天神大牟田線の連続立体交差事業が完成したことで雑餉隈駅~下大利駅において高架を走る鉄道運行を実現したことになる。
今後、福岡の強みの一つである交通利便性については、今後さらに高まっていくものとみられる。

【事業概要】

西鉄天神大牟田線(春日原~下大利)連続立体交差事業  

事業主体:福岡県
事業区間:大野城市栄町一丁目~大野城市下大利三丁目
延 長:3.3km(春日市:0.5km、大野城市:2.8km
除却踏切数:12カ所
全体事業費:659億円
事業期間:2003年度~2024年度

西鉄天神大牟田線(雑餉隈駅付近)連続立体交差事業

事業主体:福岡市
事業区間:福岡市博多区南八幡町~福岡市博多区西春町
延 長:1.86km
除却踏切数:7カ所
全体事業費:415億円
事業期間:2010年度~2025年度
 
【 参 考 : 参照サイト】
◎ 「西鉄天神大牟田線連続立体交差事業」鉄道の運行を高架に切り替えます!(福岡県)
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/rennritsukokakirikae.html

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編集者兼ライター
近藤 益弘
1966年、八女市生まれ。福大卒。地域経済誌『ふくおか経済』を経て、ビジネス情報誌『フォー・ネット』編集・発行のフォーネット社設立に参画。その後、ビジネス誌『東経ビジネス』、パブリック・アクセス誌『フォーラム福岡』の編集・制作に携わる。現在、『ふくおか人物図鑑』サイトを開設・運営する。

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